Unity Software Inc.通称ユニティが2021年度第4四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルは$Uです
同社は2020年9月に上場した新しい会社であり
ゲーム開発プラットフォームとして知られています
プログラミングなしで3Dゲームの開発が可能なソフトをサブスクで販売しています
作ったゲームはiOS, Andoroidのような携帯電話
Xbox やPlayStationなどの据え置きゲーム機
ARやVR機器など
さまざまなプラットフォームで使用可能です
3Dゲーム開発となると多くの計算やプログラミングが必須と言われてきていましたが
Unityをつかえば簡単に3Dキャラクターを動かしたりできるのも特徴ですね
ただ、もう一歩踏み込んだゲーム開発をしようとするとやはりプログラミング言語は必須です
どれだけこの製品が優れているかというと、任天堂やスクエアエニックスも
$Uを採用している、というと少しピンとくるかもしれないですね
また、ゲームのみならずバーチャル技術の応用先も話題を集めています
建物を設計したらお客さんにARのようなもので体験してもらう、のような使い方です
竹中工務店が実際にやっていました
話題のメタバースに足を突っ込んでいるのがこの$Uという会社です
RBLXの記事でも話しましたが
ゲーム技術というのはそれ以外にも応用可能だというのを証明している使い方ですね
結果は良かった
数字はこちらから。結果は良かったですね
2021Q4 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | -5¢ | -7¢ | ⭕️ |
売上高 | $315.9M | $295.5M | ⭕️ |
売上高前年同期比: +43%
売上高は過去最高を記録しました。良い数字です
第3四半期で買収したWeta Effect社からのライセンス料が追加されているので
実質は+41%程度のYoYとなります。それでも立派な数字です
内訳を見ますと
Create Solutions(上記サブスク料): $99.9M YoY +41%
Operate Solutions(開発されたゲーム内課金): $194.6M YoY +45%
Strategic Partnerships(任天堂とか会社へのサポート): $21/3M YoY +12%
車会社や農業機械会社とのコラボによりCreateが上昇とのことです
非ゲーム業界と手を組めているのは非常に良いことだと思います
AR,VRの雄になっていってますね
また優良顧客の数も確実に増えています
年間 $100K以上払う顧客数も1052まで増え
前年同期比+32%です。素晴らしいですね
ガイダンスも良かったです
22年度第1四半期売上 $317.5M VS 予想$317.5M
22年度通期売上が $1.5B VS 予想$14.3 ⭕️
株価は暴騰
株価はこれを受けて急上昇しました
直前にFBショックなどナスダックの乱れをそのまま反映していますが
5日でみると+12%、決算後でみると+17%ほどの上昇です
ハイテクグロース株はここまでの相場環境でコテンパンにやられていますが
それでも決算をしっかり出せば一時的には上昇することを示せたのかと思います
最高値から見ますと-45%です。
これは金利上昇を織り込んで行ってるので$Uが悪いというわけではないです
同じような銘柄の決算跨ぎはリスク
同じようなハイパーグロース銘柄にも決算で数字が良ければ大きく上がるチャンスがあるのかもしれません
例えばこれから決算を行う$CRWDとかがそれに当たります
$CRWDはまだ一度も決算を失敗したことがない銘柄です
$Uのようなハイパーグロースめいがらなので今株価が落ち込んでいますが
決算がよかったら$Uと同様に大きく上がる可能性があります
当然、数字がダメだったら大きく下がる可能性はあります
$DOCUがまさしくそれに当たります
一瞬で-40%吹っ飛んでいますね
このような相場環境だと、とにかくふとした瞬間に大損するのが怖いので
決算跨ぎはあまりやらないよう心がけていきたいと思います
当然うまくいけば利幅は取れるのですが、リスク管理の観点からはお勧めできない状態です
方向性がわからない状態の時は、怪我を最小限にして生き延びていきたいと考えています