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CCL 資産運用 銘柄分析

[CCL] カーニバル 2021年度第3四半期決算結果 雪解けが見えてきたか

投稿日:2021-09-25
更新日:

カーニバル・コーポレーションが9/24日に第3四半期(6~8月分)の決算を発表していました
ティッカーシンボルは$CCL です
同社はクルーズ船を持ち世界中を回るクルーズを提供する会社の第一人者です

世界を回るクルーズ船を持っている以上
新型コロナウイルスでそれを動かせなくなった時には
かなり大きな赤字を出し続け
アットザマーケットオファリングのような公募増資もしまくっていました

決算結果は予測を下回る

予測をまたしても下回る結果となりました
同社の発表はこちらから

2021Q3結果予想評価
EPS-$1.75-$1.44
売上高$546M$714M

売上は第2四半期と比べて3倍以上となっていますが
完全復活には程遠いですね

ハイライトとしましては
 第3四半期の運行でのキャッシュフローはプラス
 8ブランドの運行再開(前期のアナウンスでは11月までの見通しだが前倒し)
 第3四半期の運行予約は第1四半期のそれを上回る(第2四半期には及ばず)
 8月に予約が減りデルタ株の影響と推測される
 2022年の運行予約は過去最高だった2019年を上回っている
 2023年の予約にも強い自信を持っている
 経費削減を継続中
 船の稼働率は8月に59%(6月は39%)

と言った具合です

第2四半期決算では今が底と言っていましたが
今回の決算では状況の好転が少しずつ伝わってくるような決算内容でした


なお2021年度第4四半期も赤字
2021年度通期も当然赤字です

黒字転換が見えるのは最低半年後ですね

株価は反発

株価は本決算を受けて反発しました

9月は$23あたりを彷徨っていたのですが
ようやくブレイクしたかなと思います
次の基準は$27あたりですが、どうでしょうか
株価が戻るのはまだ少し先かもしれません

ちなみにクレディスイスも予想を引き上げたりしています

良い調子だが株価は上がりにくい

ここまで赤字続きの企業ですが、今年度中に潰れる可能性はほぼ無い企業です
明日からクルーズが一切できなくなったとしても、まだ乗り越えられそうな計算です

新型コロナウイルスの世界の感染状況に大きく左右される企業なので
以下のようなグラフを眺めながら
これからも無事運行ができそうなのかを考えていく必要があると思います


感染者は上り調子、死亡者数は下落しています

なんとなく、少しでも感染者出たらロックダウン、のような施策は
オーストラリア・ニュージーランド・中国を除いて
もう取らないような気もしています

米国や欧州を見ていると
医療体制の余裕をみながら(これが重要で)
経済も動かしつつ
感染者の数の増加に敏感にならない
緩やかに集団免疫の取得へ

といった動きが主流のように見えます

これはロックダウンを行なってしまうと経済に大きな影響が出るから
といった理由が背景にあり

いわゆるコロナウイルスとの緩やかな共存を目指しているような気がします

どちらがいいのか悪いのかはここで議論するつもりもないですし
私に判断はできないのですが、現状として、ですね


これを考慮しますと、今のところは
CCLの経営者が描いているように
2022年はかなり大きく売上高が上がる年になる可能性が少し高いのかもしれません
また経費も削減しているので(うまく回れば)利益も出るのではないのかと予測します


当然、変異しやすい特徴を持つこのコロナウイルスは
いつどこで強烈な型がでてくるかもわからないので
このような楽天的な思想に全振りはいけないと思いますが、可能性の一つとして、ですね



なお、だからといって株価が良い拍子で上がっていくかは別問題です
特にこの企業はかなり多くの株を新規に発行して
買い手に売り浴びせていたため、一株あたりの価値がかなり低くなっています

自社株買いをするなどのニュースが出るならば
アットザマーケットオファリングで出回った株が回収されるのでマシになるのですが
まだ赤字続きである以上それは期待できないですね

ここのあたりをどうCFOが運用していくのかは期待です



しっかり自信を持って買えるようになるにはもう少し時間がかかりそうです
今は相場全体の地合いも良くないので、無理に今すぐ買いに行く必要はないと考えます


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