Amazon が2021年度第3四半期決算を発表していました
AmazonはCEOが変わって二回目の決算となります
前回の決算はこちらで、決算ミスが印象的でした
今回の結果は悪かった前回よりも悪く
CEOの心境というか悩みが感じられます
数字は全て悪い
詳細はこちらからどうぞ
正直良い数字がなかったです
2021Q3 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | $6.12 | $8.92 | ❌ |
売上高 | $110.8B | $$111.6B | ❌ |
売上高前年同期比: +15.26%
売上高は前期第2四半期よりも悪くなってしまいましたね
EPSはコロナ相場以降初めての前年同期比マイナス成長でした
これはコロナ特需を考えると仕方ないですかね
AWSは数字がいまいちです
AWS売上: $11.6B VS 予想 $15.4B ❌
売上高前年同期比: +38.9%
オンラインストアもダメです
売上: 49.94B VS 予想 $51.53B ❌
売上高前年同期比: +3%
唯一の慰めはサブスクでしたかね
Amazon Primeがそれにあたります
売上高: $8.1B
売上高前年同期比: +49%
そして極め付けはガイダンスでした
2021年度第4四半期(Q4)ガイダンス
売上高 $130B~$140B VS 予想 $142.53B ❌
ここは、まあ良いとして(よくはないですが)
営業利益ガイダンス: $1.5B でした
これは今回の決算で出ている$4.8Bに比べてもかなり小さい数字となっています
この理由として
サプライチェーンの乱れ(動かないコンテナ船)
海運の料金増加
労働力不足
人件費の上昇
などが挙げられています
要するにインフレからの圧力ですね
AMZNは大きすぎるが故従業員もたくさん雇わねばいけないのですが
その労働者たちを引き付けておくのに大きなコストが発生しているとのことです
インフレの影響は少なくとも2022年度第2四半期(9ヶ月後)くらいまで続きそうとアナウンスがありました
株価は大きく下落
株価はこれを受けて下落しました
-2%です。-5%から少し戻してきましたね
ETFに組み込まれているためその効果がありそうです
1年で見てみますと相変わらずレンジ相場に戻ってきました
もしこれを抜けてしまうと大きく下がっていきそうなのが気がかりです
前回同様他の同じような銘柄にも波及していますね
$MELI
こちらは南米のEコマースの巨人です
一方で$SHOPは相変わらず伸びていますね
個人商店が直接顧客にアクセスできるようになるのは相変わらずトレンドですね
インフレに対応できる企業の見極め
Amazonの決算の数字は悪かったのですが
特に酷かったのは利益が大きく減少していることですね
それに対する理由はインフレが主たるものです
さて、インフレに対して企業側の対応としては当然
値段に転嫁するというものですね
しかしAmazonのうちEコマースは値上げがしにくい箇所です
例えば小物一つあたりの値段に対して手数料をあげてしまうと
簡単にユーザーは他のところで買い物を始めてしまう可能性があります
なので、儲けるとしたらサブスクかAWSの値段ですね
AmazonはAWSの値段に対して誇りを持っているので
そう簡単に値上げはしないかもしれませんが
サブスクリプションは今後値上げの可能性はありそうです
またAMZNの失敗に対して
$WMTなど他小売の動きもよく見ておく必要がありそうです
もし小売が全滅すると
それは消費者が物を買わなくなっている証拠であり
株価全体に大きな影響があるかもしれません
米国は個人消費が極めて大事な国なので
インフレの影響はかなり注意しておかねばなりません
個別銘柄の難しさ
改めて個別銘柄を見ていますと、やはり動きが激しいなと感じます
そしてETFの強さを改めて感じさせてくれます
例えばQQQは以下の動きをしています
去年まではAMZNなどが引っ張っていたQQQですが
それがなくなっても他の銘柄でしっかりカバーできている認識です
それぞれの良いところを吸収しながら
個別とETFとうまく持って冬相場に臨んでいきたいですね
GAFAMでいうと
A2つ,Fが今回厳しい決算でした
その一方
裏では$XOMなどが大きく決算成功し上昇しています
ハイテク一辺倒、QQQ最強の時代とはすっかり変わって
去年とは全く違うことを深く刻みつけないといけませんね
Amazon株にお金を突っ込むことはやめておき
VOOのようなS&P500などで逃げていくのが賢明な戦略かと思われます