Rocket Lab USA, ティッカーシンボル$RKLBが決算を発表していました
同社はロケットラボと呼ばれロケットの打ち上げの他
コンステレーション衛星の作成
その運用など宇宙に関するシステム開発などを専門に行っている企業です
昨年宇宙SPACブームの中で上場した企業のうちの一つでして
注目度は高いのですが、如何せん利上げの煽りを大きく受けて
株価は下がり基調の銘柄です
ただSPAC上場したといっても
もともと普通上場を目論んでいた会社であり
有象無象のSPAC企業(Astraとか)と比べると
まともな企業なのは確かです
カンファレンスコールのQAは
ちょっと何いっているかわからない企業のうちの一つでもありますが
前回の決算はこちらでした
打ち上げによる利益が徐々に出てきていた状態ですね
売上増加と利益率の上昇
プレゼンはこちらからどうぞ
かっこいスライドですね。あまり数字はないですけど笑
2022Q2 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | -6¢ | -8¢ | ❌ |
売上高 | $55.47M | $49.24M | ⭕️ |
売上高前年同期比(YoY) +392%
順調な成長ですね
売上の比率は以下でして実はSpace Systemでの売上が大きい状態です
ただ打ち上げによる売上も徐々に出てきており、今後が楽しみの状態ですね
ロケット打ち上げ自体は将来的にはコモディティ化していくと言われており
あまり差がつかなくなってくると考えられています
製造・打ち上げから運用に必要なシステムと組み合わせることで
垂直統合で行えるこの会社の魅力が出てきている状態かなと考えます
Q2のハイライトとしては以下
- 3つの打ち上げに成功。これは小型ロケット打ち上げ会社の中で最大の数
- NASAの月探査機「CAPSTONE」の打ち上げに成功
- HawkEye 360と3*5の衛星打ち上げ契約を締結
(電波による地理空間分析を行う会社)
- ブースターの空中回収に初めて成功
- NASAのGLIDE宇宙船のソーラーパネル開発を受託
- 今年の2月に受注したGlobalstarの衛星製造を開始
今後の予定も盛り沢山でして
基地や工場を拡大していかないといけない状態ですね
ガイダンスも良かったです
第3四半期の売上高は$60~63M VS予想 $54.4M ⭕️
打ち上げからが $23M
Space Systemからが $37 ~ 40M
どちらも成長していますね。良いと思います
株価は好反応の後利確売り
この決算を受けて株価は一時的に跳ねた後、利確売りを受けて下落です
引けで+1.27%でした
長期で見ますと最高値から-70%超えです
IPO銘柄は利上げにとても弱いので仕方ないと言えば仕方ないですね
ただ、徐々に底を打ってきたようにも見えます
今後も注目ですね
ちなみにこの銘柄を保有している機関投資家の数も増えました
四半期まえは181社でしたが
今では219社まで増えてきています
インサイダーは相変わらず2割ですね
底打ちをどこで判断するか
個人的には結構好きな会社です
ただ宇宙産業はこれから5年は見なくてはいけない状態でして
それまでにRocketLabがしっかり生存していられるかは誰もわからない状態です
今の状態はドットコムバブル崩壊の時に酷似しており
あの時と同じように死んでいく企業としてRKLBがあるのかもしれません
5年後にテンバガーになることを考えるなら博打として持つべき銘柄だと思います
ロケット打ち上げ企業の中ではだいぶ将来性がある、良い企業です
少なくともAstraとかそこの辺りの打ち上げ企業よりかは遥かにマシです
長期で見るのではなくて、今の利上げが終わる観測による上げを期待するなら
もしかしたらそろそろ買い時なのかもしれません
カンファレンスでも、今は株価にとっても良い環境だと発言がありました
今は次の利上げが0.5%を織り込んでいるような状態です
このシナリオは、今後インフレは下がっていく一方だという予想を見込んでいます
もしこれが変化した場合はまた大きく株価が下がるリスクがあることは覚えておく必要がありそうです