本ブログでは商品・サービスのリンク先に一部プロモーションを含みます。ご了承ください。

DAL 資産運用 銘柄分析

[DAL] デルタ航空 2022年度第2四半期決算ダメ 持株含み損を計上

投稿日:2022-07-14
更新日:

デルタ航空が2022年7月13日に2022年度第2四半期決算結果を発表していました
ティッカーシンボルは$DALです

同社は米国を拠点にする航空会社して
経営が難しいと言われている航空会社のうち
比較的健全に運営されている会社の一つです

航空会社は飛行機という超巨大な資産を抱え込むことになりますので
それを使えない時の赤字幅というのはどうしても大きくなりますね
一方で潰れてしまうと国としても困ることが多いので
国の救済が入りやすい企業でもあります

前回の結果はこちらです
新型コロナウイルス騒動前の水準に戻り好感された一方で
原油高によるコスト圧迫が懸念されていました

結果はダメ

結果はこちらからも確認できます

2022Q2結果予想評価
EPS$1.44$1.64
売上高$ 13.82B$13.4B⭕️

売上高前年同期比 +94%
コロナ前の2019Q2をついに上回りました
しかしEPSが予想より低くコスト圧迫が現実のものになりました
これは持株の含み損が計上されている点も注意ですね

内訳としては
・Passenger売上高: $10.958B 、19年同期比 -4%
・Cargo売上高: $272M、19年同期比 +46%
・Other売上高 : $2.59B

Otherでは製油所の売上が$1.5Bで計上されています
後はRoyalty Program(高級会員)などですね

Passengerの2019年度同期比は以下です

・アメリカ国内 +3%
・大西洋 -9%
・中南米 -1%
・太平洋 -70%

太平洋路線がいかにまだ厳しいかよくわかります
Q1だと太平洋は-78%だったので徐々に回復はしてきているのですがね
この路線は利益率が高いのでできるだけ速やかに復活させたいのですが
アジア各国は新型コロナウイルスに対する締め付けが強めなので
まだ時間はかかりそうです
(タイ、韓国、日本など徐々に国境を開いてきましたが
 中国などはまた締め付けに転じそうで計算できないですね)

ガイダンスは上方修正です

2022年Q2ガイダンス
売上高:$12.68B〜$13.18B VS 予想 $13.28B ❌
なお2019年Q3売上高は12.55Bなのでそれよりかは上です
EPS予想:$1.53

7月からの予約は順調であり
堅調に黒字を確保できているとの発言ありです
従業員に対して昇給を与えている点もGoodですかね

6月まではお客さんが増えすぎたせいで顧客体験を満足できなかったため
意図的に飛行機の数を絞っていたと発言ありです

従業員は増やしているものの新型コロナウイルスの影響で計画通りに働ける人が少なく
従業員のキャパシティが下落していたとのことです
ここに関しては今も教育に力を入れており、人的資本の最大化を目指しています

囁かれる景気後退に関してですが
今のところ需要減速は感じていないということ
そして景気後退でもうまくやれてきた(2009年の例を出して)ので大丈夫だという自信がありました

総じて、新型コロナウイルス騒動から燃料インフレなど難しい環境の中で
うまく利益を出し続けていることを強調していました

後、現在の高収入の裏側には
プレミアムキャビン(ビジネスクラスのようなもの)の搭乗率が過去最高であることも起因しているのですが
それは今後の出張需要も増えることと重なり
堅調である見通しが発表されました(米国では9月から出張シーズンです)

株価は下落

株価はこれを受けて下落しました
この日はCPIの発表もあり変動が大きかった日ですが
VTI(平均)より下落しています

オープンで大きく売られて、その後ジリジリと買われたといった感じです
VTIと比べても大きく売られたことがわかりますね

長期で見ると、あまり良いチャートをしていないですね
燃料費に直接影響を受ける業界である以上
歴史史上2番目のインフレが起きている昨今だと仕方ない気もしますが

今原油高は一服しており
不景気でも一定の需要はある、、と考えると今後光るかも、とは思います


今回の他の航空銘柄への影響は以下です
DALの決算はいつも他の航空株に影響を与えますが大きく変動はしませんでした
例えばアラスカ航空($ALK)は以下です

アメリカン航空($AAL)も同様に朝売られてその後上昇です

カーニバル($CCL)も一瞬下がりましたがジリジリと上がりました

今回はCPIの数字の方が大きな衝撃ですが
似たような業界の決算は注意しておきたいですね

決算が本格的に始まった

決算がいよいよ始まってきました
今週だと金融系が残っていますね。JPMやMS, WFC, BLK, Cなどです

銀行は一般的に金利上昇の恩恵を受けるセクターと言われていますが
一方で投資銀行系は昨今の株安で結構損失を出している可能性もあります

カンファレンスなど貸付の具合や
企業の資金調達がどうなっているかなど聞けるといいなと思っています

現在米国の相場はとても買えるような場合ではないのですが
経済の調子を見ていきたいです

あと、本日はバイデン大統領の中東訪問もあります
結果次第では原油価格が再度高騰、インフレ継続のシナリオもあります
じっくり見極めていきましょう

-DAL, 資産運用, 銘柄分析

Copyright© サラリーマン米国株投資記録 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.