資産運用 銘柄分析

[MSFT] 先行者を食い潰していく壮絶な企業の未来

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世の中には先行者利益といった言葉があります

新しい物事をやる際、最初に飛び込んで開拓していった者が大きな利益を得られる、のような意味です

米国ではFirst Pengin(ファーストペンギン)とも言われています
魚がいるかサメがいるか分からない海に最初に飛び込んだペンギンが、魚をたらふく食べることができることからこの言葉は来ています

このように、最初の開拓者、チャレンジャーはいつの時代も称賛され、また大きな利益を得てきました


しかし会社に対して物事を見てみますと、必ずしも先行者が利益を独占出来てきたわけではないことが分かります

例えばTOYOTAは今では世界最大の利益を上げている車製造会社ですが、TOYOTAが車を作る前からFordなどが自動車の製造をしていました
YAMAHAはピアノの製造で今世界トップですが、昔を振り返るとスタインウェイのような会社がピアノを販売していたわけです

このように会社が生き残り、大きなシェアを取っていくためには
新しい発想・事業は勿論ですが、それらをどう展開して大きくしていくかも非常に重要になります

特にこれらがとても上手なのがMicrosoft (ティッカーシンボルMSFT)です


Microsoftは他の会社が出したサービスを自社流にカスタマイズして(パクッて)Microsoft XXとして市場に出し
そして後追いでシェアをひっくり返す、という恐ろしいことを幾度も繰り返してきました

もちろんただパクるのではなく
Microsoftの他製品との互換性を高めたり、使えないところは切り捨てたりといわゆる"魔改造"をしていくのですね

仁義なき戦いの例

Windows VS Mac OS


1980年代終わりに出た、一般向けPCとしては初めてマウス操作によるGUIを搭載していたPCがMac OSでした
それに似たものを作れないか、と(当時IBM下請けだった)Microsoftにお鉢が回ってきて開発したのがWindows 3.Xです
これはMicrosoftの売上高を大きく塗り替え(YoY 50%!)米国内で大きなシェアを獲得しました
その後更にMicrosoft 95が出て、”一般家庭への普及”が始まったわけです



一方Appleは大きくシェアが奪われてしまいましたが、ジョブズの奮起により2000年代からiMacなど一部のユーザーには引き続き受け入れられる製品を作り続けました
Appleが潰れることはなかったですが、当時のAppleからするとこの90年-00年代は大変苦しい時代だったかと思われます

Microsoft SQL Server VS Oracle Database

初めてRDB(リレーショナルデータベース)の製品を世に出したのはOracleで1979年です
一方でMicrosoftが本腰をいれてデータベースの製品を世に出してきたのは1990年代です

しかし最近のDBのスコア(ユーザー数やシェアなどを点数化したもの)は以下です

Oracleより10年以上遅れて参入したのに、かなりOraceに肉薄していることがわかります
SQL Serverは今ではWindows以外、LinuxのようなOSでも使えるようになり
後述のPower BIとの親和性も増して、今後も導入する企業が増えてきている理解です

それなりの企業は昔はOracle、今はSQL Serverを利用していることが多いでしょうか

データベースシステムは、一度導入したら企業はなかなか変更しづらい箇所なので
リプレイスに時間はかかりますが、ひたひたと今後もシェアを伸ばしていきそうです

Microsoft Azure VS Amazon Web Service


もともと企業用のクラウドはAmazonが提供するAWS(Amazon Web Service)が始まりでした
AWSが世界に出たのは2006年です
そのあとクラウドブームが世界中にきて、一気にAWSがシェアを拡大していきました

一方、Azureが正式サービス開始したのは2010年です
出た当時は、まーたMicrosoftがパクっているよ、、といった風潮だったのですが

いつの間にかシェア拡大を続け、AWSを猛追している状態となりました


少し見づらいのですが、濃い緑がAzure, 薄い緑がAWSです。
依然AWSがトップではありますが、数字を見るとAzureの方が勢いがあるのがよくわかります

特に米国国防省がAzureを選んだことで、AWS絶対王者といった地位は完全に崩れ、むしろAzureの方が今をときめくクラウドのように見られています

Microsoft Teams VS Slack

チャットを活用したチームコラボレーションツールですね
これは知っている人には記憶に新しいかなと思いますが、Slackを木っ端みじんにしました
もうグラフを見た方がわかりやすいと思います

見た通り、Slackは2014年にサービスを開始してゆるゆるとシェアを拡大していました
Teamsは2016年にローンチして、2019年終わりでもうシェアを逆転しています

細かい使い心地は確かにSlackの方が良いのですが
いかんせTeamsはMicrosoft製品との相性が良すぎる(WordやExcelの共有や DevOpsとの連携など)ため
あっという間にひっくり返ってしまった感じです

また、コロナ下でリモートワークが推奨されてきたのもあり
Officeを持っていればzoomのように簡単に大規模リモート会議できることがユーザーもわかってきたため
2020年にも大躍進をしてきました

個人的にはzoomをも飲み込む可能性があるプロダクツだと思っています

Microsoft Power BI VS Tableau

BI,Dashboardといった、データを利用して高度な分析をしたりグラフを表示させたりするサービスです
ビックデータ解析、のようなキーワードがよく並びます。
数年前に比べますとデータ解析は少々ブームが過ぎているように感じますが、Microsoftが今現在喧嘩売っている箇所の一つです

PowerBIはExcelやSQL Serverとの互換性がバグツンに良いので
よっぽどTableauがうまく立ち回らないと食われてしまう可能性が非常に高いです

数年後にデータ解析がまた盛り上がってきた時にシェアがどうなっているのか注目です

Microsoft Power Automate VS UIPath


RPA、ロボティックプロセスオートメーション の分野です
人間がパソコンでやっていた繰り返し作業をマシンに覚えさせて、自動化するサービスです
そういえばUiPathはIPOが近いですね

本分野もMicrosoftが食いつぶそうと企んでいます
繰り返しになりますが、こちらも他のOffice製品、Excel, WordあるいはVBA等との親和性が高いのが魅力となります

Microsoft Power Automateはまだ2019年年末にリリースされたばかりなので
シェアがどうなっていくかはこれから要注目です

RPAも切り替えコストが結構高いため
UiPathの牙城はそう簡単に崩せないとは思いますが、見所ですね

一方で多くの失敗もしてきているのもまた事実です

例えばスマホのOS、Windows Phoneは大きく失敗といわれてきました
またゲーム分野のxBoxもあまりパッとしません
これらはまた今度まとめてみたいと思います

仕事がある限りユーザーは離れられない

MSFTはあらゆるユーザーがなかなか離れることのできない企業です
仕事でMicrosoft Office (Word, Excel, Powerpoint)を使う人がいて
仕事でシステムを動かす(Azure にホスティングする)企業がいて
システムの裏にはデータベース(SQL Server)が動いていると、もう依存度高%です

独占禁止法などに触れる恐れなど、米国民主党に叩きのターゲットにされる可能性も十分にありますが
うまく成長をし続けてきた企業のように感じます

今後のポイントは
Azureの成長拡大
新サービスのシェア拡大
既存サービスのシェア維持

これらが上手く回るかだと思います
Googleも Google Driveを中心にdocument, presentationなど強力なプロダクトを出しています
これらにシェアを奪われないかもみていく必要がありますね

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