デルタ航空が2022年1月13日に2021年度第4四半期決算結果を発表していました
ティッカーシンボルは$DALです
同社は米国を拠点にする航空会社して
経営が難しいと言われている航空会社のうち
比較的健全に運営されている会社の一つです
航空会社は飛行機という超巨大な資産を抱え込むことになりますので
それを使えない時の赤字幅というのはどうしても大きくなりますね
一方で潰れてしまうと国としても困ることが多いので
国の救済が入りやすい企業でもあります
前回の結果はこちらです
原油高によって赤字転落が懸念されていました
結果は良し
結果はこちらからも確認できます
2021Q4 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | 22¢ | 13¢ | ⭕️ |
売上高 | $ 9.47B | $9.14B | ⭕️ |
売上高前年同期比+138.4% 内訳として
・Passenger売上高 +168.4%
・Cargo売上高 +49.0%
・Other売上高 +79.7%
でした
Passengerはクリスマスシーズンの需要が強かったとのことです
オミクロン株の影響も一定数ありますが、経済は引き続き動かしていく姿勢に変わりはないですね
売上高全体を見ますと
コロナ前の2019年Q4と比較して74%まで戻ってきました
Passengerだけ見ますと
国内線: 78%
国際線:50%
南米: 80%
欧州: 47%
太平洋: 19%
ですね
欧州路線、太平洋路線の戻りが今後重要になってきます
なおプレミアムキャビンの回復率の方がメインキャビンに比べ高いとのことでして
これは裕福層が意識してそのようなものを使っていると考えられます
またビジネス需要の改善が順調とのことで
おおよそ60%ぐらい回復でした
ガイダンスを見ますと
オミクロン株により1-3月期(1Q)の損益は赤字見通しも
2月最終週くらいから回復していき
4-6月期以降は黒字の見通しです
冬が過ぎて旅行需要は活発になる見通してですね
2022年1Qガイダンス
売上高:$7.54B 〜 $7.96B vs 予想 $7.63B 〜 $8.9B ❌
EPS: -7¢
また赤字転落か、、って思っちゃう人もいるかもしれませんが
コロナの影響は仕方ないですね
Capacityは19年1Qと比較し 83% - 85%
売上高を見ると
貨物は引き続き19年を大きく越え
旅客は-30%ほどの見通しです
株価は上昇
株価はこれを受けて上昇しました
オミクロン株の影響もあり一時的に凹みましたが
見通しが暗くないという感じですね
一ヶ月でみると+13.52%ですね
オミクロンショックから這い上がってきました
なお他の航空株も連れ高ですね
DALの決算はいつも他の航空株に影響を与えます
例えばアラスカ航空は以下です
こちらも一ヶ月で+12%
この明るい見通しから、CCLも上がってきました
こちらは一ヶ月で+26%。素晴らしいです
このような、今まで割安だった銘柄が強くなっていくのは
時代が変わっていっている証拠ということですね
相場は悲観が続く
相場は色々なリスクがつきまとってます
特にFRBのブレイナード理事が3月利上げについて利上げ言及し
ナスダック急落
ドル円も114円台に突き抜けていきました
ブレイナード理事はハト派(緩和派)として知られている人です
FRB副議長就任が決まる重要な時期に差し迫っており
ここでインフレを叩く宣言(タカ派発言)することで
副議長の椅子をゲットする作戦だったようです
このなりふり構わない発言は色々物議をかましている
(やり過ぎだと言われている)こともありそうですが
とにかく結果として金利上昇を再度織り込んだ形となっています
VIXも20代復帰とのことで
油断ならない相場が続くと思います
買わないのも良い判断だと思いますが
買うなら、買う銘柄に特に注意して投資を続けていきたいですね
年初来上がっているような出遅れ銘柄に輝きはある可能性があります