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JPM 資産運用

[JPM] JPモルガン・チェース 2021年度第4四半期決算 悪い気配への対応を

投稿日:2022-01-17
更新日:

JPモルガン・チェースが決算を発表していました
ティッカーシンボルは$JPMです

同社自体は持株会社であり
商業銀行であるJPMorgan Chase Bank
投資銀行であるJPMorgan
を子会社として持っています

日本だとあまり馴染みがないかもしれません
例えばRevolutはプリペイドカードとして知られていますが
実態的にはデビットカード(銀行口座から直接お金を引き落とすカード)であり
裏ではJP Morganの口座を持っています

なのでRevolutを使っている人は自動的に
JP Morganの口座を使っていることになります

Revolutは非常に使い勝手の良いアプリ・カードなので
大変おすすめです

さて話は戻りましてJPモルガンですが金融セクターに位置します
市場としてはIT,ヘルスケアの次に大きな市場ですが
PER(株価/EPS)はかなり小さいセクターとして知られています

教科書的に言えば金利上昇時・好景気時に恩恵を受けるセクター
すなわち今のような時期で大きく利益が出るセクターです

確認ですが、米国10年金利は以下のような動きになっています

つまり予想としては良いだろう、といったものでしたね
近年の景気の良さから言ってかなり良い数字が出ると予想されていました

結果は悪かった

結果はこちらからも確認できます

2021Q4結果予想評価
EPS$3.33$3.01⭕️
売上高$29.257B$29.9B

売上高前年同期比: +1%
売上高の内訳

CCB(Corporate Client Banking=法人取引): $12.3B(-4%)
CIB(Corporate Investment Banking=投資銀行): $11.5B (+2%)
CB(Convertible Bond=転換社債): $2.6B (+6%)
AWM(Asset and Wealth Management): $4.5B(+16%)

法人取引が前年同期比下落しました
トレーディング収入も下落が大きく響いています
また人件費が高騰しているとのことで費用は増加しています
IPOが減ったことで手数料利益も減ったといった説明がされていました

同社の2022年の見通しは楽観的でした
米国の経済成長は今後も好調
貸倒れもかなり少ない
企業景況感じはとても強い
雇用拡大・賃金上昇の恩恵を受けるだろう
といった内容でしたね

売上が予想に対して少し及ばなかったわけですが
正直ここが数字ダメだったらかなり厳しい印象を受けます

株価は下落

株価はこれを受けて下落しました

年初来で見ますとマイナスになっちゃいましたね

これで年初来プラスになっている銘柄はますます減ってきました
熾烈なサバイバルが始まってきています

ちなみに似たような金融セクターでいうと
WFCが好決算を出し良い値動きが続いています

小売売上高マイナスの衝撃への対応

さて14日金曜日には小売売上高が予想外に低い数字を叩き出していました

12月の小売売上高: 前月比 -1.9% VS 予想0%
ちなみに11月は+0.2%でした

これは10ヶ月ぶりの大幅な下落です
特に12月はクリスマスシーズンのため
大きく売上が伸びることが一般的です

米国は小売での消費がGDPの大半を占めるため
この数字が特に12月で低いことは大きな衝撃となります

サプライチェーンの乱れやオミクロン株の流行が直接の原因となりそうです
これを受けて一時期ドル円が113.5まで下に突き抜けていきました

一方で消費者物価指数は+7%と加速している状態です
インフレの加速が想像され、かなり嫌な状態ですね
"インフレは一時的なもの"は昔の話です

このまま、生活がままならないインフレに突入しない事を祈ります

物価上昇は支持率低下につながるため、バイデン政権はかなり焦っている状態でして
当然FRBはこのインフレを叩くためにかなり厳しい政策をとると思います
利上げは今年4回以上行われることが確実となっている中
米国株式市場を牽引してきたハイテク株が大きく下落になる可能性が高いです
テーパリングの完了は2022年3月末とのことですが
その後利上げがあれよあれよと続くなら下げは大きく続くのでは、と
利上げを一回行ったくらいでは悪材料出し尽くしとならなさそうですね

株価が大きく下がり、さらに物価も高いままだと
中間選挙で民主党の大敗、ねじれ国会突入となります
そうなると余計に相場は悲壮感漂う状態になると予測されます

ARKKは年初来-17%ですね。まだまだ下がる可能性はあるのかなと考えます

現金比率は高めに、少し様子を見たいと思います
2月もアノマリー的には9月、8月、6月の次に低い水準の月となっています
S&P500の月次パフォーマンスは以下です

月次パフォーマンス
1月+1.1%
2月+0.1%
3月+1.2%
4月+1.5%
5月+0.3%
6月−0.02%
7月+1.1%
8月−0.04%
9月-0.5%
10月+0.8%
11月+1.6%
12月+1.5%

10月からのボーナスシーズンも終わりに近づいていますね
あまり儲かった気がしませんが
今後さらに難しい季節が続く可能性があるため
少し様子見をしてもいいかなと思います

CFDなどで空売りしても良いのですが
少しリスクが大きいので、十分に考えないといけないですね

現金ポジションは多めに、決算シーズンをしっかり見極めたいと考えます
特に小売系の減速から景気自体の減速につながるのが一番怖いシナリオかなと


去年一昨年がボーナスシーズンだったため
今年は辛い時期が続きそうです


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