投資家にとって因縁のある9月が終了しました
9月は弱いの言葉の通り結局大きく下がりました
毎年毎年嫌な気分にさせてくれますね
さて、半月恒例のパフォーマンス確認をしてみます
前回9月前半のパフォーマンス確認はこちらです
いつも通り少し市場を観察し、今後どうすべきか考えてみようと思います
以下のETF動向を伺ってみました
ETFは全体の動向を掴むには最適かと思われます
VTI
VOO
QQQ
ARKK
HDV
SPYD
IWM
見た感想としては、9月前半のトレンド転換を引き続き
弱き相場入り、の一言です
ここ半年間常にプラス成長してきたVTIが陥落
当然VOOもダメ、ARKKは虫の息
HDVは傷が浅い
のようなイメージです。典型的なベア相場ですね
希望は総悲観のうちに見出される、といった言葉もありますが
まだ総悲観には遠いでしょうか、それでも堪えるものがありますけどね
まずはしっかり数字を見ていきましょう
VTIは9月で-5%
ずっと安定したパフォーマンスを出してるVTIです
9月一ヶ月でみると-5%でした。こんなに大きく下回るのは初めてでしょう
8月 +2.8%
7月 +1.1%
6月 +2.1%
5月 +0.5%
4月 +3.8%
でしたからね。
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さて、6ヶ月でみると完全に上昇トレンドが崩れ
直近の下値を試す展開になっています
VTIでいうと$219ですね。
次に$216, $212, $209が下値です
これらを突き破ってしまうとさらに大きく下がってしまう可能性があります
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現在の値としては6月終わり、7月くらいの数字とほぼ変わらないですね
VOOはVTIより下落
こちらはS&P 500です
今年はVTIに比べて伸び悩む傾向がありますね
こちらも9月で-5%超えでした
いや、酷い有様です
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特に注目すべきは半年や一年でのトレンドです
今まで以下のように、下値を更新しながら9月までチャートを保ってきましたが
9月から下値を守れない展開が続いています
![](https://takumimuscleblog.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-2021-10-01-9.32.59.png)
次の下値は$390です。どこまで下がるかは要チェックです
QQQはVTI, VOOより下落
![](https://takumimuscleblog.com/wp-content/uploads/2021/10/スクリーンショット-2021-10-01-9.02.02.png)
QQQはナスダック100に連動します。ハイテク株メインのETFです
構成銘柄はGAFAMが4割弱
後はTeslaやNVIDIA, Paypal, Adobeのような大型株が入っています
一方ZoomやCrowdStrikeのようなハイテクグロース株は含まれていません
成績としてはVTI>VOO>QQQ ですね
ハイテクが中心に売られていることがわかります
後から出てきますが、オールド銘柄に一時的に人気が集まっているようにも思えます
ARKKは9月で-10%の壮絶
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ARKKは今をときめく新しい技術・あるいは新興企業に投資するETFです
最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
TSLA TDOC ROKU COIN U ZM SQ SHOP
などなどです。最近は構成比率があまり変わりませんね
非常に面白い結果ですが、9月だけで-10%です
9月に入り、いかにハイパーグロース銘柄が最初に売り飛ばされたかがよくわかるかなと思います
特に9月23日以降から長期金利が上昇していき
それに応じてハイパーグロース銘柄の価値が相対的に低くなってしまい
大きく投げ売られている状態です
1年で見ますと下値は$99です
ここも突き破りそうな気配を感じますので、要注意ですね
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HDVの傷が一番浅い
HDVは1ヶ月で見ると-3%でした
どのETFと比べても一番下落幅が小さかったことがわかります
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HDVは大型オールド銘柄で構成されています
最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
XOM, T, CVX, JNJ, VZ, ABBV, PG
などなどです。これで40%くらいです
最近だと不人気銘柄の$Tが再び参入しました
ここのあたりの、VZが入ったり抜けたりTが入ったり抜けたりする
ルールがよくわからないですよね、、
セクターとしては
エネルギー
通信
ヘルスケア
生活必需品です
いわゆるディフェンシブ銘柄、不況で輝く銘柄です
今回もその評判にふさわしい防御具合を見せてくれています
SPYDもHDVと同等の下落率
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無名の高配当詰め合わせのSPYDです
HDV同様、下落率は小さかったです
高配当ETFは売らずに持っている人が多いと思いますが
今回も売られている割合は小さいです
ベア相場になると、株価自体の上がりより配当金の方が人気が高まると言われます
それを体現化しているような動きになっています
IWMも同様に小さく下落
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IWMはラッセル2000に連動するETFです
ラッセル2000は米国市場の時価総額約10%,
時価総額の上位1000~3000位が集まっているものです
要するに小型銘柄詰め合わせですね
VTIなどと比べて小さく下落しました
ここが大きく崩れていないところが、炭鉱のカナリアとしてみたときの救いなのかもしれません
ベア相場はいつまで続くか
米国債10年利回りは大きく上昇しました
FOMCでのテーパリング示唆と
連邦債務上限問題の解決の兆しが見えないからですね
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10年国債利率は過去72日で最高値をつけています
一ヶ月で見ると3月の1.7が最高値ですね。これに近づくかどうかがポイントです
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ドル円は112を試して下落です
ドルの価値がなくなってきています
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なお物価の上昇は(中国工場の停電など他にも理由があって)まだ続いており
しばらく続くのでは?といった懸念がじわじわとでてきています
こちらも悪いニュースです
ビットコインもがっつり下落しています
中国の規制などが影響していますね
基本的に長期金利が上がるとこれらの価値も相対的に下がることがわかります
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イーサリアムはよりこっぴどく下落です
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米国の新型コロナ感染はあまりニュースになっていません
感染者数はようやく下落調子になってきました
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死亡者は遅れて増加するのでまだ増加傾向です。痛ましいです
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相変わらず、米国はコロナウイルスに対しては特に何もアクションがないですね
ロックダウンなどはこれからもする予定は今のところなさそうです
さて、10月に入り新たな気持ちで相場を見てみたいと思います
アノマリーでは10月から1月にかけて相場は上向きですね
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マネックス証券より
一方で、現状は以下の問題が山積みです
連邦債務上限
テーパリング開始時期
インフレだけ継続中
昨日も書きましたが
米国で債務買増の資金がつきそうなのは10/18くらい
テーパーの発表がありそうなのは次のFOMCの11/3です
中国の停電問題も物価上昇を引き起こしていて厄介です
これらを考えると、10月もあまり期待できなくて
相場を見なくて良い月かなと思います
11月くらいから買い増しを考えられると良いですね