資産運用 銘柄分析

[DNUT] クリスピークリームドーナッツ2度目のIPOを受けて 買わないでおく

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クリスピークリームドーナッツ(Krispy Kreme Doughnuts)が7/1にNasdaqにIPOしました
クリームはKremeと書きます。
何故このようなスペル・名前になったのかは一切分かっていないとのことです

アメリカの友人はみんなKrispy Kreme!と呼びます
新しいティッカーシンボルは$DNUTです。可愛いですね

当社は1937年にアメリカ合衆国で設立されたかなりの老舗企業です
2016年に投資会社であるJABホールディングスに買収されていまして、そこで株式未公開となっていました
今回上場により二回目の上場となりました

今回の上場時に$21-$24での上場を目指し、その後目標株価が$17で値決めされ
紆余曲折を得て、幕開け後$21まで株価が上昇、といった動きを経験しました
売り出し株数は2940万株で、JABホールディングスはまだ8割近い株を所有、といった形になります

苦しんだ歴史をもつ

同社は1937年に設立されました
その後1950,60年代からフランチャイズを進めて事業拡大をしていき
古き良きアメリカの代名詞のような位置づけになります
品質の一定化を狙い独自の工場と配送システムを作り出し
当時としては画期的な、どこに行っても同じ味のドーナッツが食べられる、といった製品として一躍有名になりました

緑と赤のシンボルで
ドーナッツとコーヒーでドライブのお供、
あるいは朝ごはんに、のような位置づけでした



1回目のIPO自体は2000年に行われているのですが
2000年以降、特に2003年から売り上げが減っていき
2004年に大赤字を出し、そこから5年で240店が閉店。不正会計疑惑もでたりしました

健康ブームが徐々にやってきて人々がドーナッツに飽きてしまったのと
店舗が多すぎて資金を回収しきれなかったのが原因です
店舗が急拡大すると、製品の質やサービスがどうしても落ちます
またどこにでもあるような存在になると真新しさのようなブランド価値が失われます
それにより、客足が遠のいてしまうといったことがおきてしまうのです

ブランド価値を失ったフランチャイズは”ただただ高い”サービスを提供するものに成り下がってしまうのですね。

これはかつてスターバックス($SBUX)も経験したことです


当時のティッカーシンボルは$KKDでした
2003年は$50近くだったのが、2009年には$1まで下がり、大変辛い時期を味わい
苦しんで行った末の2016年にファンドへの身売りを行った、といった結末でした


ファンドはこの会社を再生できる自信があったから買収をしまして
マーケティング・ブランディングをやり直していきました

またオンライン事業の展開を目指し、赤字額は減少していきました
現在米国での売上高の2割がオンライン事業になっているので
戦略の変更が順調に機能しているように見えます

直近の1~3月、第1四半期決算だと
売上高YoY +23%
赤字も$11Mから$0.3Mまで減少といった調子の良さが伺えます


買収した側から見ると
コロナから回復期で飲食業に光が差してくる今が旬な売り出し時期
=高く売れる時期

だと感じ、今回の2度目のIPOに至ったのではと感じます

JABは再上場させて儲けるハゲタカファンドではないと聞いていましたが
今回はハゲタカ系の動きをしてきましたね

株価は下落中

IPO後は一時的に$21まで高値をつけましたが
その後株価は滑り台状態です

今は最高値から-19%といった状態です

チャートは最底値更新中の状態なので、非常に今から買いには入りづらいです
特に値決めされた$17を下回ってしまうと大変辛い状態が続くと考えれらます


どうしても購入するなら、上昇トレンドが見えて、$17以上になった状態
($17を下回っていたならば一度$17に近づいて売られた後に再度$17を試すような展開)
の時に買うのが良いと思います

上場したものの、オールド銘柄

クリスピークリームはいわゆるオールド銘柄に近いと認識しています

ここでいうオールド銘柄とは

設立日が古く
売上のための投資が大きく
最新のトレンドに乗り切れるかを課題にしている企業です

例えばエクソンモービル($XOM)がこれにあたります
エクソンは売り上げ高は大きいですが、それに伴う支出も大きいです
また今は環境配慮の逆風が大きく、戦略転換を迫られている企業になります
石油を作って燃やすのは前時代的だ、と言われていますね

またコカコーラ($KO)も同じような企業です
最強のサプライチェーンを持っていますが、それの維持に苦労しているのは事実です
今は健康ブームが続いており、ジャンクフードのような印象をどう変えるかに力を注いでいます
こちらの記事であったようにコスタコーヒーの買収もその一環だと考えられます


このような
昔のアメリカの価値観に根付いて商売をしている企業=オールド企業は
今後成長をし続けていくことが難しいといった印象を持ちます
あくまで個人的には、ですが、このような企業に投資するよりかは
今のアメリカの価値観に根付いて商売をしている企業、例えばSalesforce, Crowdstrike
のような企業に投資するほうが未来があるのでは、と考えます

そのため、今回のIPOで飛びついて株を買うようなことはしません


ただ一方で、オールドのように見える銘柄で成功しているものも多いことは確かです

マクドナルド($MCD)は不健康の代名詞のように扱われてきましたが
地域や国、文化に合わせる戦略をとり2000年後でも世界各地に店舗を展開し続けています

米国ではドライブスルーといった低価格お手軽さ
発展途上国では少し高級なレストラン風
といったカメレオンのような変わり身をとっています
サラダやベジタリアン配慮も進み、どの地域からも愛されていく戦略はそれなりに成功しているように見えます

事実株価は右肩上がりですね


クリスピークリームもこのような企業になる可能性がないとは言いきれません

スターバックス($SBUX)もただのコーヒー屋さんから
コーヒーのための空間を得ることに戦略を変更し
オープンテラスやソファがある、長居したくなる喫茶店と変貌しました

そして順調に成長を続けています


クリスピークリームが今後どのようにドーナッツを売っていくのか
(あるいはドーナッツだけでなくチーズケーキファクトリーのようなレストランになっていくのか)
それ次第では大きく化けることもある、といった期待を最後に付け加えておきます


それでも、今はその戦略が見えないため
購入するとしたら戦略とその効果が見えてきた後なのかな、と思う次第です

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