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XOM 資産運用 銘柄分析

[XOM] エクソンモービル 2022年度第2四半期決算 過去最高益で買うべき

投稿日:2022-08-01
更新日:

エクソンモービル、ティッカーシンボルは$XOMです
言わずと知れたオイルメジャーの一角です

エネルギー政策は国策と密接に関わってくるため
石油企業は国営の企業、例えばサウジアラビアのサウジアラムコ
マレーシアはペトロナスなどが多いのですが
エクソンモービルは民間企業で最大のエネルギー企業です
同じようにShellも民間でのエネルギー企業ですね

イタリアにはEniという企業があります

こちらは半民間企業ですね


XOMは、投資家としては高配当銘柄としても知られている企業です
直近の配当は88¢、株価がずいぶん上がってしまっていますが
それでも配当利回りは3.84%近くと高い方です
ずっと配当を下げていない企業なので配当貴族とも呼ばれていますね

実際の活動としては
原油・天然ガスの探査・開発から始まり
パイプラインなどの設立
化学製品の供給
原油の精製と販売・輸送など

エネルギー産業の端から端までを抑えている超巨大企業です
前回の決算はこちらで、インフレの影響を受けてダメな数字でした

決算結果はとても良い

詳しい数字はこちらから
わかりやすい良いスライドですね。老舗企業がこのようなものを出すのは割と珍しい印象です

2022Q2結果予想評価
EPS$4.14$3.89⭕️
売上高$115.68B$111.3B⭕️

売上高前年同期比: +71% ⭕️
GAFAMはじめとする悪い決算ラッシュの中で
とんでもスーパー決算を繰り出しています。素晴らしいですね

フリーキャッシュフローは$20Bと大幅増加
純有利子負債比率は13%程度まで下落です
一般的にXOMのような石油化学企業は大きく借金して設備投資していくので
この比率が高くなりがちですが、大きく下回っています
立派ですね。スライドを見ても今回のインパクトの大きさがわかります

政府からの増産プレッシャーを受けつつ
インフレによる人員コスト上昇の中
供給量は前期比+4%を達成です

内訳は以下です
UpStream
 供給が追いついていない状況もあり利益は3倍近く増加
 今後は横ばいを想定
 
Energy Products
 アジアの不調は黒字転換
 販売量も増加したが、コスト増と相殺されている

Chemical Products
 中国のロックダウンの影響受ける
  アジアでは化学製品価格がその他の物価高に追いつけていないため利益幅下落

ハイライトとしては
パーミアンで増産
ボーモント製油所の拡張
ガイアナでも総生産能力増加に力を入れている
とのこと
石油精製の増産ってすぐにできないものですが
できる限りのことはやっているアピールかなと思います
(米国政府が増産しろとうるさいので)

天然ガスだと米国のGolden Pass PJが2024年に開始予定です
LNGが年間1800万トン供給できるようになります

あとはカタールのノースフィールド拡張PJ
通称NFE PJを開始しようとしています
2026年までにLNG生産できるようにする、とのことです
このコントラクターは千代田化工ですね
、、大昔少しだけ携わったことがあるのが
物量がもはや人では管理しきれないレベルだったため
どのようにPJを遂行するかは大いに注目です

カンファレンスコールではヨーロッパへのエネルギー供給に関して質問がありました
欧州で持っている施設を効率的に動かして増産していく他
ゴールデンパスPJも欧州輸出に使われると述べていました

あと、興味深い発言としては自社株買いは実質の配当金を下げる効果があるとありました
市中に出回っている株を減らすことになるので
結果少ない配当金の拠出で済むという理論です
この点は盲点でしたね

今は不景気なのか?といった質問には
供給面での制約や物流面での課題のような複雑な問題が多くあることは認める
決して簡単な状況ではないと答えていました

なお原油価格は上昇トレンドはまだ崩れていません
以下楽天証券による先物価格推移ですが、底はまだ堅いです

OPECプラスによる増産見込みはほぼなくなったので
もう一度エネルギー価格が上がっていく恐れがありますね

株価は大きく上昇

株価は決算後大きく跳ねました
直近の高値を超えて6月頭の最高値を目指そうとしています

長期で見ても、実は下落トレンドとは言えない状態になっておりまして
底値が下がっていなく、下値をしっかり支えている状態です
前の高値を更新できれば良いですね

6月は一回売りのタイミングだったかと思いますが
今は状況が変わり結構面白い銘柄になっているかなと思います

どこまで持つべきか

8月以降の原油価格とインフレの状態は再注目ですね
再度エネルギー需要が伸びない見込みが出た場合
また原油価格は大きく上昇しそうです
そしてそれはインフレの一因となり長期金利の上昇を招きそうです
このシナリオだとハイテク銘柄はまたどこかで売られるかもしれません

銀行系の決算でも述べられていましたが消費者の需要はまだ高いですね
サマーバケーションの旅行も多くの人がやっている状態です
なので需要が直ぐに落ちるわけでもなさそうです

株価は一般的には知ったらしまいでして
予想されていたニュースが発表されると売られる傾向があります
石油株の場合だと8月のOPECプラスがそれに値します
しかし原油価格はそれとは別の理論で動くことが多いです
またXOMも原油価格と極めて高い相関関係がある以上
8月からも上がっていくシナリオはあります

一方で不景気懸念も当然あります
その場合原油の需要も落ちていき原油価格の低下、となります
XOMなども株価が割れていくことになります

なのでこの銘柄を遊ぶ場合はまず
全米ガソリン平均価格のチェックを欠かさずに行いたいです

このグラフがどこまで落ちていくのか
あるいは高止まりするのか
などを確認して売り買いを決めていきましょう


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