スターバックスが2/2に2023年度第1四半期決算を発表していました
同社は世界的に有名なコーヒーチェーン店を経営している会社です
日本でも熱狂的なファンがいたりしますね、ブランディング能力は特筆すべきものがあります
コーヒーに力を入れているというより
スターバックスでフラペチーノを飲む
あるいはそれをインスタにあげる
といったような体験に力を入れている企業です
飲み物自体は値段に対して美味しいとはとても言えない企業ですが
それでも圧倒的な知名度とブランド戦略は見事な会社です
海外だと、暑い中歩き回った後にあるとよく入ります
味がある程度似ているので安心できる、のような
マクドナルドに似た効果もありますね
結果はダメ
数字自体はよかったです
細かい結果はこちらに載っています
2023Q1 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | 75¢ | 77¢ | ❌ |
売上高 | $8.7B | $8.78B | ❌ |
売上高前年同期比 +8.2%
昨今のインフレ事情を考慮すると、トントンと言った感じでしょうか
為替を除くと+12%
米国と北米では+10%、全世界では+5%とのことです
景気後退を懸念していたがそれは今の所なかったと述べてました
米国での売上は全体の72%ですね
北米では週平均の売上最高記録更新中でして
とりわけ直営店では大きく数字を伸ばしました
既存店売上成長率は+5%です
食品小売業界がマイナス成長になっているところが多い中で
このような数字は良いと考えます
トータルでは米国で+10%の一方中国含む海外で-13%といった結果になりました
特に直近の中国ロックダウンで1800店が一時閉店した結果ですね
中国は前年同期比-29%となり悪影響が出てます
コレがなければ予想を上回ることが出来たのことです
ただ今は問題なくオペレーションが出ており上向き予想とのことです
営業経費が大きくなってきており $7.52B +8.8%となってます
ここのあたりはインフレの影響ですね。人件費の増加も悪影響を与えてます
またギフトビジネスは非常に好調で
スターバックスカードの販売枚数は売上に大きく貢献しています
また2023年度のガイダンスは変更なしです
1Qでは低めの数字だったのですが
今後中国市場が巻き返して問題なく目標達成できるとのことでした
中国が会社全体の営業利益の50%になると発言あり
中国一辺倒の会社になってきましたね
コールでもアメリカでの話なんかせずにずっと中国の話してました笑
また2025年度末までに$20Bの株主還元を行うとのことです
株価は下落
株価はコレを受けて下落していきました
過去最高値からは-16%となっています
長期的に見てもチャートは悪くないですね
直近では下がりそうですが下値はしっかりしてそうです
中国一辺倒をどう考えるか
コールを聞いていて驚いたのですが
営業利益の半分以上が中国からになるということで
中国の顔色を常に伺っていく企業になってきましたね
今回のように新型コロナウイルス騒動でロックダウンなど起きた場合は
また大きく数字を落としそうです
ただ今の所このシナリオの可能性は小さいと思います
新型コロナウイルスは過去のものが基本路線です
怖いのは米中の対立ですね
直近でも中国のスパイバルーンが米国の基地近くにあるニュースで話題になりましたが
米国と中国の対立が明確になってきています
これにより、米国が中国のものに関税をかけたり
仕返しとして中国が米国不買運動とか始めたりする可能性は当然あります
そうなるとスタバも結構ターゲットになりやすいのではと感じます
民衆の身近にあり敵として扱いやすいということですね
このリスクを考えるとSBUXは買えない判断になります
確かに配当も貰え、他の国の売上が好調な以上
今後も株価が上昇する可能性は高いと思います
ただ、この中国リスクを考えると投資はあまりにも危険だと思います
今回の数字でもわかりましたが中国から出ている利益の割合が高すぎて
中国でなにかあったら一気に利益の目処が立たなくなります
これらの判断から買えない銘柄ですね
不確実性がある銘柄は買わない、が基本です
ブランドの戦略・スタバ帝国が今後どうなるかは非常に興味があるため
決算自体は追っていきたいです