Rocket Lab USA, ティッカーシンボル$RKLBが決算を発表していました
同社はロケットラボと呼ばれロケットの打ち上げの他
コンステレーション衛星の作成
その運用など宇宙に関するシステム開発などを専門に行っている企業です
昨年宇宙SPACブームの中で上場した企業のうちの一つでして
注目度は高いのですが、如何せん利上げの煽りを大きく受けて
株価は下がり基調の銘柄です
ただSPAC上場したといっても
もともと普通上場を目論んでいた会社であり
有象無象のSPAC企業(Astraとか)と比べると
まともな企業なのは確かです
カンファレンスコールのQAは
ちょっと何いっているかわからない企業のうちの一つでもありますが、、笑
前回の決算はこちらでした
インフレと景況感悪化で打ち上げが減ったのが印象的でした
売上増加と利益率の上昇
プレゼンはこちらからどうぞ
かっこいスライドですね。ちょっと要点はボケがちですけど
2022Q4 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | -8¢ | -7¢ | ❌ |
売上高 | $51.8M | $46.7M | ⭕️ |
前年同期比率(YoY): +88%
順調な成長かと思います
売上の比率は以下でして実はSpace Systemでの売上が大きい状態です
打ち上げによる売上も徐々に出てきていますが
今年度、そして次の四半期もあまり大きくは伸びないと発言がありましたね
ロケット打ち上げ自体は将来的にはコモディティ化していくと言われており
あまり差がつかなくなってくると考えられています
製造・打ち上げから運用に必要なシステムと組み合わせることで
垂直統合で行えるこの会社の魅力が出てきている状態かなと考えます
なのでSpace Systemで安定的に売上が伸びていくのが大事ですね
打ち上げももちろんですが、なかなか売上が伸びない印象を受けます
この一年のハイライトとしては以下
- 年間でミッション成功率100%達成
- 主力のエレクトロンは米国で二番目に多く打ち上げられたロケットに
- 2022年は40日に一回ベースでの打ち上げになった。2021年は60日に一回
- 2023年も打ち上げペースを増加させていく予定
- Space Systemも堅調で世界の打ち上げでの30%くらいに何かしら使われている
- 衛星運用管制センター(SOCC)の開発に選ばれ大型受注
- ロケット・ラボ・オーストラリアを正式に設立
大型受注はインフレを加味した受注なのか、とコールで突っ込まれてましたね
答えはYESでしたが、どうでしょう
キャッシュフローは引き続き悪化しています
さらに次年度もニュートロンのための投資が大きくかかるとアナウンスされてます
なお、Callでは利上げ環境下で資金調達が難しいのではと質問がありました
それに対する回答としては、顧客が政府や政府に関する機関が多く、契約としては問題ない
とのことです
ちょっとロジックがわかりませんが、一つ言えるとしたら
景気関係なしに打ち上げを継続できることはあるかもしれません
あと、同業他社に比べてバランスシートが良いことと
更に付き合う顧客も一流が多くて受注残でのリスクが少ないこと
が挙げられていました
暗にASTRをディスっていたりしますね
また、打ち上げ回数が年15回くらいなのですが
これが妥当なのかといった質問がありまして
今のところは妥当と回答してました
ガイダンスはだめでした
2023年度第1四半期の売上高は$51M-$54M VS予想 $66.18M ❌
特に赤字拡大になることが懸念されています
ニュートロンに関する投資がやはり必要だと説明をしており
2023年度下半期にはSpace Systemに関連した大幅な増収があるから大丈夫だと発言をしていましたが
これが言った通りのことになるかは期待です
大きなマイルストーンとしては、引き続き
2024年では新型ロケットニュートロンの打ち上げ予定であり
これを死守することがRKLBの今後を占っていくと思います
株価は主に下げ
この決算を受けて株価は売られたり買われたりを繰り返しました
長期で見ますと最高値から-75%を超えています
赤字企業は利上げに弱いので仕方ないといえば仕方ないですね
直近はレンジをさまよっていますね
ちなみにこの銘柄を保有している機関投資家の数は頭打ちです
この四半期でわずかプラス1でした
インサイダーは相変わらず2割ですね
株価に関して特に大きな動きはないです
買うなら別ETFか
この企業は割と決算後に上げる事が多いですね
今後買えるか、ですが、今インフレが強くしつこいことになっていまして
利上げがまだどこまで進むかわからない状態なので
この企業に対して大きな投資をするのは危険な状態だと思います
利上げ=赤字企業の株価に悪影響なのは忘れてはいけません
また長期で考えても
今後5年後にテンバガーになる、のような期待はまだしないほうがいい理解です
まだまだ先は長く、超えなければならない壁はたくさんあります
毎回の決算をしっかり見ていき、投資に値する起業かどうかを見極めていく必要があります
この企業に関するとニュートロンが無事飛ぶか、が非常に重要になります
ちなみに、どうしても似たような銘柄を買いたいけど
個別だと不安だという場合は
ETFのROKTがそれに近い選択肢になります
直近の底からは+26%ですね
同ETFは宇宙や深海に関するテクノロジーに投資するETFです
個別企業だと倒産の不安がありますが
ETFだとその可能性は考慮しなくてよくなるので気持ち的には少し楽になるかなと思います
RKLBは組み込み率3.95%ですね。後はSPCE(バージンギャラクティック)やBA(ボーイング)
あるいはMAXR(マクサーテクノロジー)が宇宙関連企業になります
宇宙関連のETFだと結構しっかりしている方だと思います
ARKのARKX(ARK Space Exploration & Innovation ETF)もありますけど
中身は3DプリンターやKomatsuだったりしますからね
夢を買うようなことをしたいなら上記ETFを少し買ってみるのも良いかなと思います
チャート的には上値を超えられるか、、という箇所で面白いかもしれないですね