*この記事は古い記事です。最新の決算と見解はこちらをご確認ください
ローズタウンモーターズ。EVの新興企業です。特にピックアップトラックに主眼を置いています
ティッカーシンボルは $RIDE です
アメリカのクルマ市場では売り上げの7割がSUVとピックアップトラックといった小型トラックであるため
乗用車より遥かに重要な立ち位置を占めているのがこのピックアップトラックです
結論としては、後述するFordのニュースもあり
まだ買いに走れるほど良い状態・環境では無いというのが個人的な見解です
数字は以下でした
売上高 なし
EPS -72¢ VS 予想 -29¢ ❌
売上がない以上利益もないので、あまりこの数字は役に立ちませんね
安全試験などは5つ星で合格する見込みがあり、商業生産開始できそうです
一方で気になるところは、今年9月以降の生産計画が当初予想の半分と大幅に減っていたことです。しれっと書くのはやめてほしいですね。
ここに具体的な数字を書かないあたりが非常に嫌な書き方しているな、と印象を受けます
まともな企業ならば数字を上げて、今の目標が何台で、当初の目標に到達するのは何ヶ月後だって説明しますよね。それが全くないのがこの企業です
元々2022年までの生産分は予約完売と謳っていたので、それも後ろにずれ込みそうです
後、現金が足りてなさそうです
現金さえあれば予定通りの100%生産ができるからお金くれって旨をカンファレンスコールで述べていたのですが
なんかもうこの思考回路が全く理解できません。ならなぜ足りなくなったのか、どうして追加が必要になったのか述べるべきです
株価はアフターマーケットで以下のように売られて10%ほど下がりそうです
またローズタウンにおいては最近のニュースをチェックするのも大事です
サンフェリペ250で棄権
期待の出場でしたが、エンデュランスは60キロくらい走ってのリタイアです
耐久レースなので終盤を乗り切れるか、、といった下馬評でしたが
まさかの序盤の序盤でリタイア。大きな驚きです
なおCEOは、必要なデータは全て取れた、とポジティブな発言をしています
投資家としては落胆の一言です
フォードがEVピックアップトラック参入
先日フォードF150のEVが2022年春に発売発表されました
繰り返しですがピックアップトラックは乗用車よりタフさ・馬力が求められるため
EVに向かないとされてきました
使われる場所も工事現場や農場などですし、重いものを運ぶ必要があります
しかしこのF150はそのような固定観念を打ち消すものでした
加速性能も申し分なく、本当にスペック通りの働きをするならば
F150はピックアップトラック市場のゲームチェンジャーとなる可能性があります
(正直、高重量を乗っけて悪路を走り回れるような性能はまだないと思いますが
それでも市場に出していくことは非常に重要なことです)
これの意味することは、$RIDEの存在価値が非常に危ぶまれることになっているということです
今までRIDEはEVピックアップトラックのファーストペンギンとして
大きな価値がありました
米国車市場の本丸ですからね。乗用車なんて米国ではおまけです
RIDEが今年中に生産開始できたならば確かにファーストペンギンではありますが
後を追うピックアップトラック御三家の一つであるFordにはあっという間にぬかされてしまう可能性があります。
販売網もブランド認知力もRIDEはFordの足元にも及ばないためです
これを避けるためにRIDEは2021年中に圧倒的な数を生産して
開拓者シェアを確保していくことが大事なのですが
如何せん↑で記述したように今年の生産力は当初の計画の半分です
つまり後追いのFordがEVピックアップトラック市場をひっくり返す可能性が非常に高いのです
何かRIDEに手がないと、このままの状態は非常に厳しいのではと窺われます
(当然RIDEのほうが性能が良かったりする/Fordは実用に耐えない可能性もあるので、まだまだわかりませんが、、)
買うならFordを
EVピックアップトラックは非常に魅力的な市場です
車市場では売り上げのほとんどがピックアップトラックなどの
作業にも使える車ですからね
そしてそこに一歩踏み出そうとしている企業は非常に有望な投資先かと思われます
現状でEVトラックを謳っている企業としては
ローズタウンモーターズ(立場が危うい)
ニコラ(詐欺だった)
フォード(2022年前半予定)
テスラ (2022年後半予定)
ですね。どこが市場を押さえていくのか
大注目です。トラックを制するものが車市場を制します