ナイキ、Nikeが2022年度第2四半期期決算を発表していました
同社はスニーカーやスポーツ用品を中心に世界中で販売を行っています
日本法人はナイキジャパンですね
世界中でもフィットネスブームは続いており
スポーツブランドとしては圧倒的でしょうか
ここを見てもNikeが好きなスポーツブランド一位、
続いでadidas
Under Armour
New Balance
Puma
6位に日本のasicsですね
日本はスポーツビジネス全体がまだ未熟と言われていますが
メーカー、アスリート、スポンサー全ての組織が協力し
大きくなってほしいですね
数字は全てOK
数字は予想を全て上回る結果となりました
同社の発表はこちらで確認できます
2022Q2 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | 83¢ | 63¢ | ⭕️ |
売上高 | $11.36B | $11.25B | ⭕️ |
売上高前年同期比 +1%
ハイライトとしては以下です
年末商戦のブラックフライデーの北米売上は過去最高
特に北米はデジタルの部分でYoY40%以上の売上
コロナによる工事閉鎖の影響で中国市場での売上大幅減少
ベトナム工場は8割程度の稼働率まで回復
来年度供給網は解決見通し
配当として支払った額は$437M(YoY+14%)
自社株買いで支払った額は $968M
売上はコロナ前の2019年以上に回復
地域別売り上げを見ると以下です
USA: $4.5B(+12%)
Europe/Africa: $3.1B(+6%)
China: $1.8B(-20%)
Asia/South America: $1.3B(−8%)
中国の売上は2割弱でして、それが2割ほど凹みましたが
米国での売上でカバーされたようなイメージですね
カンファレンスコールで興味深かったことは
22年度の見通しとして
在庫供給が消費者需要に遅れているとのこと
(一部工場の閉鎖のため)
ただ、工場の出勤率はどんどん上がってきており
生産正常化にはそれほど時間はかからないということでした
Adidasは中国での在庫のタブ付きに苦労していたが
Nikeではそれがあまりみられないこと
全体的に新商品の発売は少し後ろ倒しにしていくこと
インフレへの対応としては、消費者への転嫁により上手く対応ができていること
(=ブランドイメージが強固である)
デジタルからの収入が頼りであり、ここをもっと育てていく必要あり
などでしょうか
全体としては
今後の不確定な時期でもしっかりと売上を伸ばせていける
そんな印象が窺えるコールでした
株価は上昇
株価はこれを受けて反発しました
NKEの動きは決算で動きが激しい上下が続いていますが
今年一年を見ますと下値が上がっている良いチャートですね
スポーツ、フィットネスは経済成長とともに活発になっていくので
コロナ下からの回復の余地はまだ十分にありそうです
とくに新興国でのブランディングが大事でしょうか
年末商戦の鍵
Nikeの決算は年末商戦の答え合わせの鍵になります
この年末商戦は割と厳しい戦いだと言われておりました
オミクロン株の流行とサプライチェーンの乱れ、インフレなどが原因ですね
あくまでこの決算は11月までの内容でしたが
Nikeにとっては大丈夫だったようですね
理由としては北米自体は強い購買意欲があること
Nikeのブランドは値段にインフレが転嫁できること
中国依存はそこまで強くないこと
などでしょうか
このことから、市場に少し安堵感が戻ってきているように感じます
またオミクロン株の危険性はデルタ株より小さいと言われており
そこも市場にとってはプラスでしょう
しばらくは出来高が薄く不安定な相場になると思いますが
これを手がかりに、もう少し上を目指せる市場なら買いに入るのも良いかもしれません
個人としてはこれ以上のツッコミは危険かなと思うため
多めに持っているVTIを1月中で少し売却し
高配当ETFなどとのバランスをとっていきたいかなと考えています
NKEなどの一部の銘柄が輝いていく相場になっていきそうですね