マリオット・インターナショナル (ティッカーシンボル MAR)が
11/3に2021年度第3四半期を発表していました
前回の決算はこちらです
数字は良く、株価も大きく伸びて新値更新中という素晴らしい状態です
経営状態自体は全く問題もないため
新型コロナウイルスに対してポジティブな状況が続けば
より大きな伸びが期待できる可能性が高いです
売上高も予想を超える
詳細はこちらから確認できます
結果は以下です
2021Q3 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | 99¢ | 98¢ | ⭕️ |
売上高 | $3.95B | $3.81B | ⭕️ |
売上高前年同期比: +75%
良い数字ですね
この銘柄は売上が伸びなくてもEPSでは黒字確保、といったことが多かったのですが
本シーズンは売上も予想超え。言うことなしです
全体では約47万7,000室ということです。ものすごい数ですね
ただポイントとしては$MARはこの部屋の維持費を払っていないところでしょう
RevPARも大きく増加
ホテル業界の決算は以下の数値を見ることが役立ちます
RevPAR(予約可能な客室の平均単価)ですね
平均単価 と客室稼働率をかけることで算出できます
RevPAR $90.32 前年同期比 +118.4%
単価・稼働率ともに大きく戻ってはいますが
2019年第3四半期と比べると -25.8%ですので、まだ完全回復には程遠いです
米国だけで見ますと-19.9%ですが、海外が-40.7%です
要するに通常の7割5分の稼働でも黒字は出ているといった状態です
地域別ですとRevPARは 前年同期比で
中国で -4%
アジアで +37.6%
中南米で +317.5%
欧州で +177.7%
中東アフリカで +98.3%
となっています
中国がマイナス成長になったのは”ゼロコロナ政策”に引っ張られたと説明がされています
中国は小さなCOVID-19発症に対し大きなロックダウンを8月くらいから行なっていたため
お客さんが少なくなったということでした
株価は大きな上昇機運に
決算後、出来高を伴って上昇していました
どこかの機関が買った可能性が高いです
長期で見ますと過去の高値を完全に超えて新境地に達しています
高値の壁がないため今は上昇に任せる時期ですね
今からでも買えるが旨味は少ない
去年12月にワクチン 承認があり一気に$MARの株価は上がり
その後だらだらと下がっていましたが
ようやく、1年経って結果が出てきたような状態です
旅行に対するリベンジ消費といった面ではこれからより旺盛になると思われます
そのため、旅行といった面では引き続きポジティブでしょう
一方$MARは出張に対する受け皿が非常に重要だということも知られています
こちらは、まだ人々が自由に海外出張できるようになるには時間がかかるといった推測です
徐々に緩和がなされてきており、コロナに対する飲み薬も承認されているため
今後ますます緩和が不可逆的に進むシナリオならばこちらもポジティブです
変異や状況の悪化があるとシナリオが崩れるのですが
今こうなった状態でもう一度強い締め付けはしないような気がします
そのため、まだまだ売上は伸びていくでしょう
一方株価はといいますと今買うのは少し旨味が少ないかと思われる状態です
直近で新型コロナウイルスに対してGoodNewsが出尽くした状態でして
より大きく株価が上がるシナリオが少ないという見方からです
もし、例えばまた変異ウイルスが蔓延し
一時的に株価が下がった時に
それらに対しての対応策が再び確立されれば、株価はもう一回上がるでしょう
そのような、儲かりそうな"うねり"が少ないかもということです
もちろん好決算を元にして買っていくことも可能なので
それを手掛かりに今から入るのももちろんありです
勝ち馬に乗っていく戦略ですね
これらを鑑みながら、セクターローテーションを見極める必要がありそうです
少し持っていても面白い銘柄だと思っていますが
まだだらだらとした回復は続きそうです