Salesforce (セールスフォース、ティッカーシンボルは$CRM)が第1四半期決算を発表していました
Salesforceは営業管理システムをSaaSで提供しており、本フィールドで最大精力となっています
結果としては非常に良い結果でしたね
今後の展望もそれなりに明るいのですが、一方でSlack買収によりMSFT等との競争激化もあるので
そこに対してポジティブかネガティブかで買いかどうか判断されそうです
EPS (一株当たり利益) $1.21 VS 予想 $0.884 ⭕️
売上高 $5.96B VS $5.89B ⭕️
売上 YoY(前年同期比) +23%。毎年20%以上の成長で文句なし
営業キャッシュフロー $3.23B YoY +74% 素晴らしいです
特に営業キャッシュフローは潤沢ですね
ガイダンスでも22年度の引き上げがありました
売上高は$25.9B ~ $26.0B
Non GAAP EPSは $3.79 ~ $3.81 です
どちらも今後一年の力強さを感じられますね
四半期ごとの重要数字の移り変わりは以下がわかりやすいです
Revenue(売上高)は右肩上がり
Operating Margin(営業利益率)も3~5%に収まっていますね
株価は+5%上昇
株価はこれを受けて5%上昇しております
好決算で売り飛ばされることが多かった去年に比べると違う動きですね
下の図は1年のチャートなのですが、大きく下がった日が
2月終わり、11月終わり、と決算の時でした
また買収予定のSlack ($WORK)も上昇しています
Slack買収の今後に注目
去年12月にSalesforceによる巨額のSlack買収が大きなニュースとなっていましたね
今回の決算ではまだSlackに関する情報は殆ど出ていませんでした
買収完了は2021年7月なので本格的に決算に乗ってくるのは次かその次の決算ですね
Slack自体は年$300Mほどの赤字を出しています
それをSalesforceが持つことで、果たしてどういったシナジーが出てくるのか
大企業文化によってSlackが潰れてしまい、良い芽がでないまま終わるのか
ここのあたりはよく見ておく必要があります
Microsoftとの戦争
SalesforceはSlackの導入により
本格的にエンタープライズアプリケーションの海を狙ってきています
ライバルは間違いなくMicrosoft (主にDynamics 365)ですね
(元々MicrosoftがSalesforceを駆逐しようとDynamicsを開発したのですが、、)
Microsoft Dynamics, Microsoft Teamsといった超強力なプロダクトに戦いを挑んでいます
Salesforce CRMで営業を管理して
Salesforce Slackで社内チャットや顧客サービスして
Salesforce App Builder で社内アプリ作って
Salesforce Platformで社内ワークフロー作って、、
Salesforce EinsteinでAI分析して、、
といった未来を描いています
これと巨大企業Microsoftの衝突は非常に興味深いですね
Microsoftも言わずもがな会社で行うこと全てをMicrosoft製品で塗り替えようとしています
これらの戦いは今後激しくなっていくでしょうが
お互いに良いところを見つけて生き残れるのか
Salesforceが駆逐されるのか
よく見ておく必要がありますね
個人的には、まだSalesforceが駆逐されるような事態になる可能性は小さいと考えています