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FM HDV IWM QQQ SPYD VOO VT VTI 資産運用 銘柄分析

3月上旬の相場確認 不景気加速と金融不安で珍しい結果に

投稿日:2023-03-16
更新日:

2023年3月も後半になりました。もう日本では桜が咲く頃でしょうか
いつも通り半月の相場を観察し、今後どうすべきか考えてみようと思います
前回の記事はこちらです。高金利の報いを受けて相場は不調でしたね

今回も以下のETF動向を伺ってみました
ETFは全体の動向を掴むには最適かと思われます

VTI
VOO
VT
QQQ
ARKK
HDV
SPYD
IWM

結果としては
金融・エネルギーに大きな痛手
それにより高配当ETFも大きなヤラレ
金融危機不安から小型株がボロボロ
一方でQQQのような大型株に資金が流入
同様に金や仮想通貨にも資金が流入

といった感じです
露骨に大型株や金や仮想通貨コモディティが買われてましたね

長い間定点観測を続けていますが
このような結果になったのは珍しく結構驚いています

VTIは-2.58%

VTIは-2.58%でした
SVB(シリコンバレー銀行)破綻騒動から下げ始め
クレディ・スイス破綻の噂で下げが加速しました

2月中旬からずっと下がっているので
一ヶ月だと-5.49%という結構ひどい成績です

テクニカル的には12月サポートラインの$205を抜け切った状態です
なので、また$205にどこかでチャレンジしないと上には進めないですね

次の底値は$188が一つありますね
後、高値をずっと結んでいった線が$180近辺にあるのでここを上にキープできるかが最重要課題になりそうです

VOOは-1.75%

こちらはS&P500です。いつもVTIと同じ動きです
VTIの構成の大半がVOOなので数字としてはほぼVTIと同じです
GAAMで15%くらいですかね

今回はVTIより明らかに小さい下落幅でした
これはVOOの構成が大型株中心であり
金融破綻のような事が起きると小型株から真っ先にお金が抜けることが影響しています
資金調達が困難になったり貸し剥がしがおきたりして潰れやすいのは中小企業の方ですからね

1月からはずっと小型のほうが数字が良い状態だったのですが
今回に限っては大型の強さを発揮したと見ることが出来ます
1年で見ると大きな抵抗線$375を下に切っている様子ですね
次の下値抵抗線は$346になります

VTは-2.84%

VTは全世界株式を対象としているETFです
日本も一応対象になっていますね
ただ、大半はVTIなので大体はVTIと同じ動きになります

特徴としてはVTIを少しマイルドにした感じ、ですね
上がるのも下がるのも幅が小さいです

今回はその例から離れ、VTIより大きく下がりました
これは米国が金融危機になったときに余波を他の国が受けるからであり
特に新興国が痛みやすいという理屈からですね

こちらも$90を抜けて次の下値抵抗線は$85です。
これは下に抜けないよう頑張って欲しいですね

QQQは+1.83%

QQQはナスダック100に連動します。ハイテク株メインのETFです
構成銘柄はこちらを参考に、Apple,Microsoft, Amazon, NVDIA, Tesla, Google... で40%くらいです
ただ最近はAAPLとMSFTで25%くらいですね
GAFAMでバランス良かった時代と比べて大分偏ってきました。

一方Zoom, U, CrowdStrikeのようなハイテクグロース株は含まれていません
最近だとペプシコも上位銘柄として存在感を出してきましたね
METAは影が薄いです

上がる時はVTIなどと比べて極端に上がることで知られています
一方で下がる時は大きく下がる銘柄です

で、今回の動きなのですがなんとプラスに推移しました
特に3/10以降にガッツリ上に伸びました。これは驚きですね

理由としてはVOOで述べたような大型株への資金流入があったことなのですが
せいぜい多少下げが甘い程度かなと思ってました
まさかプラスに動くとは、、びっくりです

こちらはチャート的にはまだ前回の高値を死守している状態です
良いですね。強気は継続してます

ARKKは-3.91%

ARKKは破壊的技術、すなわちイノベーティブなテック企業に投資するETFです

最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
TSLA ZM ROKU EXAS COIN PATH SHOPなどなどです
またハイテク系が割合多くなってますね
上がるときは極端に上がり下がるときは極端に下る
そんな躁鬱のようなETFです

今回は極端な下げの方でした

ARKK自体は全体的なチャートで見ると、あまり面白くなく
下がりきった後のレンジをダラダラしているイメージです

一応こちらも$40位の底値サポートがあったのですが
それを下に抜いていしまった形でしてあまり状況は良くないですね

今コレを買おうとはちょっと思えない感じです

HDVは-2.21%

HDVは下落継続しています

本ETFはディフェンシブなものが多く
それ故上昇も下降も幅が小さいのが特徴です

HDVの最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
XOM, CVX, VZ, ABBV, MRK, PFE, PM, MRK,PXDなどです
ちょっと前まではエネルギーが20%くらいでしたが
その比率は15%くらいまで下がってきました
この方がまだ健全かと思います

金融危機と不景気懸念で割とHDVが持つセクターにダメージは大きいのですが
それでもVTIよりかは抑えた下落ですね

直近一年のチャートは以下です
今年に入って下落が続いていますね
チャートを見ると復活の兆しは全く見えないため
なかなか買い辛い状態です

配当目当てで買っていくならば
高値が切り下がってきて滑っている状態なので
少しずつちびちびと買っていくのが良いでしょう
今後も動きを見ていく必要はありそうです

SPYDは-7.71%

SPYDは大暴落しました

SPYDはS&P500のうちの高配当銘柄を上から100個並べたETFです
最近の銘柄はBKR, CVX, NEMなどですね。それより下はあまり有名ではない銘柄です
高配当銘柄なのですが、景気の影響を受けやすいETFです
SPYDはとにかく不景気に弱いので、金融危機のようなことが起こるとこうなります
コロナショックのときもかなりダメージが大きく、そして回復に時間がかかった銘柄でした

一年で見ると以下です

買い時と言っていた$35を割ったくらいのラインに近づいてきていますね
少しずつ買っていく準備をしていこうかなと思います

IWMは-7.74%

IWMはラッセル2000に連動する銘柄です。要するに無名小型株の詰め合わせです
下落すると炭鉱のカナリアとして悲観相場が来るのではと言われています

小型株なので上がる時はガンガン上がりますが
下がる時もガンガン下がります。大きく持つのは避けたい銘柄ですね
また赤字企業もそれなりにあるので、不景気に弱いETFです

今回は金融混乱の余波を受けて大暴落しました
XXショックのようなときには小型株が死ぬ、これはコロナショックでも経験していたことですが
改めて経験するとなかなかのものがありますね

こちらは次の底値$173を試す段階に来ています
ここを抜けると$165くらいにもう一つの底です

それすら抜けてしまうとちょっとした地獄が待ってます
今飛びつかずにちょっと様子を見てみても良いかなとは思います

米国債利回りも大暴落

米国債10年利回りは一気に下がっていきました

CPIでは特に何もなかったのですが
やはり金融不安で国債に逃げていったことが原因ですね
あと直近のPPIなどの数字が悪かったことも影響してそうです

ガソリン価格も同様に不景気懸念から下落になっていきました
まだ12月の底にはたどり着いていないのでどこまで下がるかは注目です

一番大きいのがドル円の動きでして半月で-2.552%でした
こちらも米国不景気県から来ているものですね

今回ドル建てで米国株を持っていた人に対してはきつい相場だったのではないでしょうか

今後半年一年で見ると今よりドル円は下がることが基本路線です
コレを考慮しながらドルに突っ込みすぎないで立ち振る舞う事は覚えておきましょう

ビットコインは上昇しました
面白いですね。いつもはARKKみたいな動きが多いのですが
今回は明らかにドルに対するケチが付いた状態だったので
代わりに価値がありそうなものとしてBTCも買われたことになります

イーサリアムも同様です
面白いですね。今後さらに金融危機が続くならもっと上がる可能性もあるので
ちょっと注視しておきます

同様にゴールドも上昇です
金はずっと不遇だったので何処かで評価が入ってもおかしくないと思っています
下はGLDMの動きですね

一年で見ますと、11月が底ですね
今後ドミノのように銀行が倒れていくかどうかで結構動きが変わると思います
そのようなニュースにも注意が必要ですね

あと新興国などもダメージを受けています
例えばINDAは半月で-1.96%でした。米国平均よりかはマシな数字です

インド内需の方はSMINの方が良いともされています
こちらはインドの小型銘柄中心ETFとなります
-2.06%の下げを記録してますね

ポーランド、例えばEPOLはかなり落ちて-6.85%です
ウクライナ情勢はロシアがウクライナの都市を一つ取り返している状態でして
あまり良くない影響もありそうです

最近もはや話題にも上がらなくなったFMも一応見ておきます
iシェアーズ MSCI フロンティア & セレクトEM ETF です

詳しくはこちらを見ればよいのですが、構成はベトナムが2割
ナイジェリア、バーレーン、ペルーが7%ほど
ルーマニア、カザフスタン、、となっていきます

今後どのように動いていくかは注目です
今回は-0.16%ですね。下げは小さいです

米国経済が弱いとわかると
他の国にお金が逃げていくので、そういった意味では面白いのかもしれません

全体的には金融危機不安と混乱でちょっとカオスな状態になっている相場でした
ただ次のFOMCでも0.25%利上げは継続だと予想します

その後はちょっとわからないですね。思ったよりも直近の経済指標は悪いですし
さらに銀行の破綻が続くと、そこから中小企業が潰れていって
一気に不景気になるかもしれないので
非常にデリケートな状態になっているのではと考えます

今買うのも面白いですけど
もう少し待って状態を見極めてからでも良いかなとは思います

ただ高配当ETFはもう少し安くなったら買い集めましょうかね

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