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ZM 資産運用 銘柄分析

[ZM] Zoom 2023年度第4四半期決算ダメ 新規顧客は増加

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Zoom Video Communications (ティッカーシンボル:$ZM)が
2/28に2023年度第4四半期決算結果を発表していました

COVID-19の時代は大きく値を伸ばした銘柄でしたが
今では終わっていく銘柄の代名詞でした

しかしZoom Phone (企業の電話の代わりのようなもの)や
昨年初めにZoom Contact Center(カスタマーサポート)がリリースされ
P2Pのようなビデオ通話は縮小しながら
B2Bのビジネスに舵を切っている状態です

新型コロナウイルスの時代が過ぎた今に
どうやって新しくビジネスを伸ばしていくのかが注目でしたが
その結果が少しずつ出てきているように見えます
そんな意味で期待ができる決算結果でしたね

数字はガイダンスがダメ

細かい数字などはこちらから

2023Q4結果予想評価
EPS$1.1280¢⭕️
売上高$1.12B$1.1B

売上高前年同期比は +4%です
インフレ率を考慮すると実質はマイナス成長といった感じです

米国内売上はYoY+10%
EMEAは-9%
APACは-5%です
米国でしか成長ができていないのは大きな問題ですね
この理由をドル高のせいにしていましたが、それだけではないような気がします

気がつけばエンタープライズ契約が随分と多くなってきました
YoYで+18%ですね。今後も法人契約は増えていくだろうとのことです

例えばエネルギー最大手企業アラムコと戦略的パートナーシップを結んでいます
他、NASDAQともZoom Phone, Zoom Meetingのような契約をとってますね
こんな感じでZoomを使って社内を効率化する方針で頑張っています

キャッシュフローは引き続き強いです
ですが去年からは実はほとんど変わっていません
コールではこの現金をどう使うのか、と質問されており
24年でなにかターゲットを探すと答えていました

NDR(他の企業で言うNRR、既存顧客からの売り上げ)は115%です
サブスクリプションを展開している企業なのでこの数字はとても大事ですね
ただ、例えばCRWDは120%を死守しているのに対しZMは110%代です

この点だけを考慮するとCRWDの方が良い企業ですね

Zoom Phoneはまだ好調とのことでして
これが今後どこまで走れるかと、の点が非常に重要になってきています

Zoom Phone やZoom Oneの組み合わせ以外にオフィスワークとして
メールとかそういった物に手を出すかもしれない可能性も少し揶揄はされていましたが
今の所大きな発表はないですね
Microsoftがかなり強く支配している領域なので
そこにどう食い込んでいくのか、、は非常に興味深いです

後、約15%の人員削減を行い、1,300人ほどの首を切っています


また2024年度第1四半期ガイダンスは悪かったです

売上高 $1.080B ~ $1.085B VS 予想 $1.11B ❌ 
EPS 96 ~ 98¢ VS 予想 84¢ ⭕

FY24
売上高 $4.435B ~ $4.455B VS 予想$4.6B ⭕
EPS $4.11 ~ $4.18 VS $3.65 ❌

株価は下落

株価はアフターの決算を受けて下落しました

ZMは決算後にしょっちゅう下落している銘柄として知られてます
今回もその通りの動きとなりました

なお少し長期で見ると最高値から-87%です

新型コロナウイルス時代の寵児として一時の輝きを得ましたが
今ではそのかけらもありません

ただ、ZMは今後B2Bで生き残ろうともがいており
今回の決算は思ったより悪くはない数字だったかなと思います
過去の高値に囚われすぎず、今後どこまで株価が伸びるかどうかを考え直す必要はありそうです

商品の魅力を考える

Zoomが今打ち出している商品を改めて見てみて
これが今後市場を席巻していくかを考えてみましょう

Zoom Phone
Web会議、電話、チャットの機能を一つのアプリケーションで提供
特にリモートワーク勤務でも会社の番号に出たり発信ができる

Zoom One
ミーティングでホワイトボード使えたり翻訳、文字起こしができる

Zoom Contact Center
カスタマーセンターをZoomで構築できる
リモートワークでも可能になる他、AIチャットボットも使える


改めて見るとContact Centerはなかなか良い点をついているのではと思います
Zoom Phoneも会社の番号が必要なら割と便利かもしれません
Zoom Oneはちょっと微妙ですね。TeamsやGoogleに駆逐されそうです

今後、Contact Centerの数字がより伸びてきたら面白いことになるかなと考えます

ただこの数字が伸びるのと株価が伸びるのはまた別のことなので注意しましょう
金利が下がっていかないと株価のしっかりとした上昇は難しいですかね

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