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現在の宇宙ブームと過去のそれとの違いはどこにあるのか

投稿日:2021-06-29
更新日:

宇宙ブームが続いていますね
個人的には今年非常に熱いテーマだと感じております

特に宇宙SPACが夏から一気に上場してくるため注目をしておく必要ありです

熱い理由は2つなのですが

1. 宇宙というテーマ
2. SPACという特異性

これの掛け合わせだからですね


思い出せば宇宙テーマは数回のブームが来ておりました

第一次宇宙ブーム


1957〜1975は米国とソ連での宇宙開発競争をやっていました
スプートニクからはじまり米国のアポロ計画など
莫大な予算を注ぎ込み、国主導で人を宇宙に送り込んでいた時代です
ファミリーコンピュータより弱いコンピューターで宇宙に行こうとしていた時ですから
今思えば恐ろしい時代ですね

第1次ブームは1980年代の宇宙ベンチャーブームです
この時代では今は亡きOrbital Sciences Corporation とかが有名ですね


今では買収を繰り返されてNorthrop Grumman Corporation($NOC)になっています
ノースロップグラマンは軍需メーカーなので、ミサイル・人工衛星といった視点が中心です

莫大なコストをかけて一つのロケットを打ち上げ
何10年かけて使い潰してそのコストを回収する考え方です

第二次宇宙ブーム


第2次ブームは2000年代でしょうか
これはITブームと同じで、ITの利用価値の期待が大きく上回り
有象無象の宇宙ベンチャーが出てきました

有名なのは
SpaceX(未上場)

Virgin Galactic($SPCE)

などです

これらは、ミサイルなどとは違い
人を簡単に宇宙に届ける
といった視点が中心です

SpaceXでは火星旅行のような壮大な計画
Virgin Galacticでは簡単な無重力体験
を企んでいるわけですね

打ち上げコストの低下
技術の進歩により
誰でも宇宙に行ける時代を目指していく予定です

第三次宇宙ブーム


そして今が第三次宇宙ブームです
超小型衛星のような実現手段が中心です
これは

宇宙に安く簡単に物を飛ばせるようになりました
では、そこで新しいアプリやサービス作ろうと言った視点です

つまり極めてソフトウェア屋さんに近い視点です

昔個人のホームページが主流だった時代に
Amazonは書籍のEコマースを始めました
Youtubeは動画の共有サイトを始めました


今これと同じように
ロボティクスやビッグデータ解析・あるいはヘルスケアのような分野と
宇宙でできることを組み合わせて新しいサービスを作ろうとしているわけですね

要するにインターネットバブルから今ではSaaSが生まれてきたように
全く新しいビジネスをやろうとしているわけです

当然リスクはかなり大きいです。まず成功しないとは思います



Astra

Spire

BlackSky


などがそれらです
まだ吹けば飛ぶような弱小ベンチャーがそれらを計画しているわけです


例えばBlackSkyは小型地球観測衛星による画像を届けるサービスがメインです
これは米国を顧客にしており既に売り上げを得ています

Astraはこちらの記事でもあるように
Amazonのようなプラットフォームを作るといっております
大きく出るのは良いですが、果たしてどうなるでしょうか

他にも宇宙ベンチャーを買収しまくっているRedwireも有名です


この躍進の背景としまして
安価な打ち上げコスト
国も民間の会社を使うようになってきたことで
民間宇宙会社に市民権が与えられてきたことが挙げられます

厳しい審査を得て、ロッキードのような会社と組んでいたNASAが
SpaceXと組むようになったのがその現れですね

ドットコムバブルのようにいつか潰える

これらで上がった銘柄の中一つくらいは生き残る可能性があります
ただ、大部分はこの数年でボロボロになると予測しています
そしれそれがバブル終了のお知らせなのだと感じます

しかし、もし何か銘柄が生き残るのであれば
それは次世代のAmazonのような非常に大きな企業になる可能性が高いです
死んだ場合はLivedoorのような、バブルの餌食の代名詞になるでしょう



そのようないちかばちかのホームランに向けて
少し資金を投下しておくのも面白いのではないかなと思います

ただ資金を入れておくタイミングは見計っておきたいですね

DE-SPAC直後(ティッカーが変わった直後)は売りが発生するため
あまり良くないと言われていますが、果たしてどうでしょうか

買い急がず、上場して決算が出てきた夏以降でも十分のような気がします

どうせ数年は利益が出せない企業だらけですしね



まずは7/1からAstraの上場です。値動きは注視しましょう

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