投資家界隈も自分より若い、社会人すぐの方々や
あるいは大学生投資家といった方が多くなってきたように感じます
それらの方々で多いのが20代のうちに1000万円を貯める目標を掲げている人です
それに対する回答として、よく"1000万円貯める方法"や"1000万円貯めて変わったこと"のような
記事や動画は多くあり、誰もみな同じような所感を持っているように感じます
私は彼らとは少し違う感情を抱きましたが、それでも
当時の感情を記録しておくのは大事なのかもしれないと思い記事を書いています
ただ諸々の状況が大きく変わるのは1000万円ではなく1500万円、あるいは2000万円だったような気がしていまして
区切りを1500万円としてみました
あくまで昔の話であり個人の感想
今は20代後半ですが、資産が初めて1500万円を超えたのは数年前です
(中東やイギリスに赴任していたのであっという間にたまり
そしてその後親の借金騒動などであっという間になくなりました)
当時は新型コロナウイルス騒動も関係なく
米国株だと高配当銘柄、例えばSPYDのようなものが人気を博していました
それら銘柄はコロナショック後ではボコボコにやられ
オワコン扱いされ、ARKKのようなものが持て囃され始めたのは記憶に新しいかなと
当時は高配当ETFを集めていたことを結構悔やんでいたと思います
今では暴落前の水準は回復したので良いのですけどね
1000万円では落ち着かないが1500万円で落ち着く
まず、なぜ1500万円なのかという箇所なのですが
1000万円代付近だと精神が安定しない点がありました
多くの方々は1000万円持つとメンタルが安定し出すと言いますが
私にはそれが当てはまらなかったかなと思います
1000万円突破 -> 家賃などでそれを下回る -> 株価の動きで上回ったり下回ったり
のような動きを見ていると落ち着かないんですよね
特に1000万円近い資産の時、株のようなリスク資産の割合が高くなることが多いです
そしてその場合暴落があった時には大きく資産が目減りします
そのような不安や資金の動きを考えると
本当の意味で精神が安定し出したのは1500万円を超えたあたりかなと
例えば1500万円で
半分の750万円がリスク資産
半分の750万円が貯金などのリスク以外の資産
のポートフォリオだとすると
リスク資産が暴落して半分になっても、合計で資産は1000万円をキープできることになります
半分がリスク資産であることをどう感じるかは人それぞれですが
自分にとって攻め(リスク資産を多く保持する箇所)と守り(暴落時に備える箇所)の割合を考えると
比較的落ち着ける箇所になったのが1500万円だったということになります
次が見えるようになる
サラリーマンがお金を貯めていくプロセスというのは途方もなく欲も限りなく
1000万円貯めると2000万円ないと足りないと感じ
2000万円貯めると4000万円ないと足りないと感じ出すものです
また、よく資産3000万円以上が"アッパーマス層"といわれ
サラリーマンが目指す数字の1つなのかなと思います
多くの若い方々は20台で1000万円、30台で3000万円、を掲げているように見えます
その3000万円以上への道のりがなんとなく見えてくるのが
このくらいの金額だったかなと思います
0-> 500で何年かかり
500 ->1000 で何年かかり
1000->1500 で何年かかり
といった実績から
1500->2000->2500->3000になるのが何年先なのか計算できるようになります
実際には0->1500の時より1500->3000の方が往々にして早いですね
資産運用などでX%で運用すると
1000万円に対するX%より2000万円に対するX%の方が数字が大きいのです
高配当銘柄の重要性を感じるようになる
割と馬鹿にされがちな高配当銘柄ですが
保持する資金が大きくなると重要性を感じさせてくれるようになります
リスク資産のうちの半分を高配当銘柄とすると
上記の例ですと375万円がそれになりますね
年15万円くらいはざっくり入ってくる計算になります
(繰り返しますが、かなり保守的な見積もりです
実際にはもう少し攻めた金額が出てきます)
月1~2万円を何もしなくてもらえるようになるのは大きいです
小額でしか高配当銘柄を持っていない場合と比べて余裕が出てきます
相場が荒れた時、今年の9~10月で高配当銘柄は買い増しをする予定です
ただ個別銘柄はダメです。リスクが大きいですね。$Tとか悪い例です
中~長期投資の偉大さを知るようになる
高配当銘柄投資とのセットですね
サラリーマンが1500万円貯めるに至り
長期の投資は正直いってあまり大きな役割を果たしません
かといって短期の高リスクの投資を行うと
あっという間にお金がなくなってしまう可能性があります
つまりサラリーマンがお金を貯めるには
給料と生活が大きな要因だとも言えます
しかし1500万円くらいからようやく
比較的安全な投資でのリターンが大きくなり始めます
年3%で運用すると
複利がどれくらいついて、10年後20年後にはどうなる、、、
のような計算がやっとできるようになります
要するに
雪だるまの芯が少し出来たことを感じるのが1500万円という区切りではないのでしょうか
習慣を大事にするようになる
これを言う人が一番多いような気がします
普通のサラリーマンが1500万円を貯めるのは決して簡単な道のりではありません
固定費を見直して
通信費を見直して
移動のタクシー代を見直して
使えるポイントは全力で使う
このようなことをやりつつ、給料でもらえるところはしっかり稼ぐ
つまり、常に手取りやその他の収入の合計から
固定費・生活費・娯楽費などの支出の合計を引いた金額が
ある程度高い水準を常にキープする必要があるからです
あるファイナンスプランナーによると収入の6割で生活して
2割を貯金、2割を資産運用や貯蓄に使うのが良いとされています
収支率が40%といった形ですね。これはかなり厳しい水準の理解ですが
(おそらく税金を加味していない=手取りではなく給料の6割といった意味かなと)
これくらいのレベルで生活している人が達成しているのかな、と感じます
私自身収支を毎月計算していますが、4割の壁は高いです
ですが、毎日見直していくことでだんだんお金というのは貯まっていきます
そして一度無理なく歩ける生活リズムが築けたら
毎日繰り返していけば数字はついてきます
サラリーマンとして資産が1500万円以上を安定してキープできるようになり
毎月毎年黒字家計で確実に増えていくようになると
このお金が貯まる習慣からは抜け出しにくくなる、と感じます
それは今まで自分をここに連れてきてくれた習慣を愛することと他ならないと思います
これからも引き続き、この習慣と寄り添っていきたいと、当初は感じたものです
何にお金を使うか考えるようになる
お金を貯めている時期というのは
何にお金を使わないかを考えることが多いものです
外食を減らす・固定費を減らす・服を買うのをやめる、といった行為がそれにあたります
勿論1500万円が貯まった後も、これらの習慣は大きく変わりません
しかしある程度心の余裕が出てくるのも確かなので
ではお金を何に使うのかをじっくりと考えるようになったのが
この1500万円というボーダーだったように感じます
例えば妻や友人に贈り物をする
困っている人や団体に募金をする
こういったことを考え、実践し出すようになりました
人というものは身勝手な生き物で
与えられた幸せより
与えた幸せの方が、幸福感を感じられると言います
自分のやっている行為はただの押し付けかもしれませんが
それでも自分が幸せを感じられるなら、それで良いと思っています
自分がお金を貯めている理由は、もしかしたら
大切な誰かに何かを与えたいから、なのかもしれません