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資産運用

[SPIR]スパイア・グローバル 2021年度第4四半期決算結果 良し 大穴の可能性あり

投稿日:2022-03-31
更新日:

Spire Global, スパイア・グローバルが
2021年度第4四半期決算を3/9に発表していました

ティッカーシンボルはSPIRでして
宇宙からの画像データを収集してAPIを通じ顧客に届けるビジネスを手がけています

2021年宇宙SPAC上場銘柄のうちの一つでして期待はされていたものの
8000万株の大売り出しなどあり株がばら撒かれ
株価は大きく低迷していた銘柄です

決算も失敗はしており、あまり印象は良くなかったです


宇宙からの画像データを分析した使い道としては

- 土砂崩れなどの災害状況の把握
- 人の動きの把握
- 地図作成
- 海氷の監視
- 屋根の色などから貧困の把握
- 電力状態の把握
- 石油タンクの蓋の位置からのガソリン在庫量把握
- 穀物の状態からの収穫量把握
- 森林火災の把握
- 降雨量の把握
- 違法森林伐採の把握
- 会場での魚の位置把握
- 津波の状態把握
- 空港の状態把握
- スーパーに停まっている車から売上把握
- 他の国の軍事状態の把握
- 戦車や軍艦の動きの把握

などなど多くあり
これらを行いたい会社や人へのデータを提供している会社です

同じようなビジネスの銘柄としてはBlackSky($BKSY)があります
こちらの顧客は国がメインです
ただ、こちらは直近の決算未達でイマイチでした

SPIRも国を相手にしていないわけではなく
米国宇宙軍に対して契約を締結したりしています

米国に上場している会社ですが
イギリス・ルクセンブルクに大きな営業拠点もあり
ヨーロッパでの力も大きい会社です

結果は良いがガイダンスは悪い

面白い一枚絵はこちらから

結果は以下です

2021Q4結果予想評価
EPS-11¢-13¢⭕️
売上高$15M$1.28⭕️

売上高前年同期比: +105%
ExactEarthという船舶データ追跡会社を買収しており
その売上を除くと$13.5Mで YoYが +86%でした

通年では$43.4M、うちExactEarthを除くと$41.9M
YoYは47%です
もともとガイダンスは下方修正の地に$40~42Mだったのでギリギリセーフといったところでしょうか

通年のARR(サブスクで毎年決まって得られる売上)はExactEarth抜いて$52.3Mでした
この数字が伸びていることはサブスクの会社で極めて重要ですね
(ARRが総売上を超えていますが、これは12月度のMRRを12倍したからだと思います)

またトータルで598の顧客を持っています
(このうちのExactEarth分が343社です)

ガイダンスとして以下が提示されました
EPS: -14~ -13 ¢ VS 予想 -11¢ ❌
売上高: $16.5 ~ 17.5M VS 予想 $16.82M ❌

2022年度
EPS: -44~ -41 ¢ VS 予想 -39¢ ❌
売上高: $85~90M VS 予想 $81.4M ⭕️

まだ道のりは険しい印象はありますね

株価は下落したが直近で急上昇

株価は決算後少し下落しました
しかし直近で+8%ほどの高騰を見せています

SPAC上場後から見ると限りなく悲惨な成績なので、これをどう捉えるかですね
主に利上げの影響がありますが、それでもペニーストックと呼ばれる、遊びの銘柄です

ちなみにBlackSky(BSKY)も同様に悲惨な状態です
ここから入るには大変勇気がいりますね

軍事配備はトレンド転換

世界の軍事配備は大増強の時代に変わりました
例えばドイツは軍備予算を2倍の13兆円に増やす方針にしています
これは当然ロシア(=平気で他国の領土に戦争を仕掛ける国)の脅威が
大きくなったとの見方があるからです

世界では冷戦(血を流さない戦争)は完全に終わったと言われています
実際には常に世界中で国同士の戦争は起きているのですが
今後も戦争は増え続けるだろうといった目論見です

また今回の戦争では
ロシア軍(=攻める側)の動きが衛星データによって筒抜けにすることが
防衛戦略を立てる上で有効だったことが明らかです
どこから攻められるかわかれば
守る側はそこに戦力を集中できますからね


これらのことから特にヨーロッパでの
衛星データで常に自国の領土侵略の恐れがないか
監視・分析するサービスの需要が大きく伸びることが期待されます

SPIRはそのうちの銘柄の一つということになりますね


一ヶ月前まではこの衛星データからの監視・分析サービスの需要がどれほどか
疑問視されていたのも確かです
ですが、軍事用としては一定の有効性が見出せたのではと考えられます

今後ヨーロッパで軍拡の足音が迫ってくるならば
このような会社が見直され、化ける可能性もあると思います

また、これからの戦争は確実に民間の手に渡っていきます
既に多くの国が民間の軍事会社を持ち
必要に応じて傭兵の派遣などをしています
これらの会社がSPIRにデータを求めることは何らかおかしいことはないです


株価はちょうど跳ねたところなのでひょっとしたら買いどころかもしれません
ただしミーム株(SNSなどでバズって上がる銘柄)のような存在になっているので
大きく振り込むのは極めて危険だということを考えておきましょう

ここ一ヶ月くらいでSPAC銘柄は軒並み急上昇しています
米国の相場が全体的に好調ですから今は良いのですが
今後大きな利上げが来たときは真っ先に株価暴落する可能性も極めて高い銘柄です

今の$2台から、平気で半値半値になる可能性も大きくあります
それを理解した上で一発当てる穴として
少額持っておくチャレンジャーなことはしていても面白いかもしれませんね


宇宙ビジネスは今後5、10年でのトレンドになってくると考えています
ロケットの純粋な打ち上げのほか
衛星を使ったビジネスなど、今のうちに気になる企業に唾をつけておきたいですね


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