資産運用 銘柄分析

[RPRX] ロイヤリティファーマがモルフォシスへの買収資金提供により株価上昇

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ロイヤリティファーマ、ティッカーシンボルはRPRXです
バイオ企業・創薬企業に対して新薬創造資金を提供し、パテント料やマイルストーン料金をお裾分けしてもらう事業を営んでいます

製薬界の銀行(あるいはベンチャーキャピタル)といったイメージです

日本人投資家に何故かすごく人気がある企業ですね
カンファレンスコールで元気のない喋り方する企業でもあります

逆に言うと海外勢からはみられておらず、箸にも棒にもかからない企業です


6/2に久しぶりにニュースがあり、株価が上昇しました

+6% 窓開けて飛んで行きましたね
(窓を開けるとは、前日の終値と当日の始値が大きく異なる時に呼ぶ現象です。
 一般的にその後株価は下がり、その空白地帯の株価になる=窓を埋めることが多いですね)

(大和証券より抜粋)

上昇した理由は以下のニュースによるものです
モルフォシスへの買収資金の提供

買収資金を提供し、見返りに薬のパテント料・マイルストーン料をもらう

ロイヤリティファーマはモルフォシス($MOR)への$2Bの買収資金提供を発表しました

モルフォシスはドイツのバイオ創薬企業ですね
癌、炎症、自己免疫疾患患者向けの薬を開発・提供しています

で、モルフォシスはコンステレーション・ファーマシューティカルズ($CNST)の買収を発表しました
この企業は米国のバイオ製薬企業です
癌、炎症、自己免疫疾患などの薬を開発・提供しています
つまりモルフォシスとは似た分野にいる企業です

買収金額は$1.7B です
(ちなみに去年騒がれたSlackの買収は$28Bです。その1/10以下ですね)

これを受けて$CNSTの株価は急上昇しています


要するにお金の流れとしては以下の感じです
RPRX -> MOR ($2B)
MOR -> CNST ($1.7B)


MORはCNSTの技術を手に入れられる
CNSTは売却により現金を手に入れられる

んで、RPRXはと言いますとお金を提供した見返りとして
以下の薬のパテント料を100%!!!!もらうことになっています
・Tremfya
この薬の売り上げは2020年に$1.3B です
今はジョンソンエンドジョンソン($JNJ)が販売している乾癬治療薬ですね

また以下の開発段階の4製品のパテント料を取ることになっています

  • Gantenerumab (パテント料は6割)
  • Otilimab (パテント料は8割、マイルストーン収入*は100%)
  • Pelabresib (売上の3%をGET)
  • CPI-0209 (売上の3%をGET)

    CPI-0209以外は第3相試験中(販売一歩手前),CPI-0209は第2相試験中です
    その他細かいところもありますが、ざっとこんな感じです

*マイルストーン収入: 創薬系企業が、大手製薬企業などから得る収入のこと
 創薬系企業は一般的に初期治験などに強い企業ですがその後の販売までは持っていけない企業が多いです
 (マーケティング等にお金もかかりますし、B2BとB2Cは別世界です)
 
そのため多くの創薬系企業はある程度の段階で治験〜販売を大手製薬会社にお願いします
 この例はバイオンテック(BNTX)とファイザー(PFE)の関係です
 BNTXがRNAワクチンを開発し、ファイザーと共同で治験を進め、ファイザーが販売、、といった感じですね
 んで、この治験や開発の段階でもいくつかマイルストーン=達成すべき数字があり
 大手製薬企業がそれを達成できた場合=販売に近づいた場合に、創薬企業にお金が支払われます。これがマイルストーン収入です

パテント収入は実際にその薬の作り方などを、大手製薬企業にライセンスとして売るイメージですね
治験や販売で薬が作られるとき、お金が創薬企業にはいることになります


第XX相試験とかは以下の流れを見るとわかりやすいです
通常は治験だけで10年程度かかります(コロナワクチンは1年未満で販売まで行きました)

SBIバイオテックより



RPRXとしましては現金が余っているため
どこか使えるところにお金を使いたかった、といったところでしょうか
Tremfyaは最低でも毎年$150M を運んでくれるとRPRXは想定しています

また第三相試験の薬もあるため今後販売が認可され、大きくお金が入る可能性も低くありません
(そもそも治験自体が通る可能性低いものなのですが)


なお皮肉なことに $MORの株価は急落しています
MORの利益が大きくRPRXに吸収されてしまうとみられたのでしょうか
これが今後どう評価されるかですかね

RPRXの今後はどうか

RPRXはIPOしてからそろそろ一年です
このニュースによりようやく株価が下げトレンドから脱却したように見えます

一年の株価の動きは以下です

2月前に最高値をつけた後
高値を更新できず売り圧力に叩きのめされています
上値が切り上げられない、ハイアー・ロウといった状態ですね。これは良くないチャートです

ここ4ヶ月はIPO銘柄にとってはとにかく辛い時期だったので
RPRXももれなくその影響を受けていたことになります

例えば同じ日本人に人気の銘柄 $GDRXは以下のとおり-30%です
他にも$AIとかは半値以下になっているため
それに比べるとましな動きをしているかなといった所感です

RPRXに関してはIPO後1年ということもあり当座は
上場値を越えられるか
窓を閉めるような動きで再び下落トレンドにならないか
といった点が注目です

利益はしっかり出せている企業ですが
米国ではほぼ人気がない、というか日本人しか買っていないのでは?と思うような企業です

Twitterなどで検索しても基本的に騒いでいるのは日本語です。正直異常です。Redditではあまり触れられていません



そこがある意味欠点でもあるのですが
良く言えばある日に目をつけられて上がる余地を大きく残している銘柄でもあります

このまましっかり利益を出していければ、いつかは日の目を見る企業かもしれません

でもまだ今はVTIとかの方がリターンは大きいかなと思っています


良い企業なので株は持っていますが、思い入れを大きくするのもほどほどにしないといけないなと感じています

今後下落トレンドにまたなったら買い増しを検討しようかなと
配当をもらいながら近づきすぎず、遠ざかりすぎずの距離感でやっていこうと思います

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