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RBLX 資産運用 銘柄分析

[RBLX]ロブロックスIPOから1ヶ月経過した結果をみる

投稿日:2021-04-21
更新日:


Roblox(ロブロックス)、2021/3/10にIPOした会社です
ティッカーシンボルは$RBLXでして、ゲームを作り・遊べるプラットフォームを提供しています

ゲームのプラットフォームと言いますと例えば
Switch, PlayStationなど想像しやすいのですがこれらとは少し違います

これらの昔のゲーム群は、任天堂やSonyがゲーム機を提供し、プレイヤーがコンテンツを購入・ダウンロードする
という遊び方をします

一方ロブロックスはゲーム製作者もユーザーもプレイヤーとなります
ゲーム製作者は作ったゲームをPlayストアにPublishし
ユーザーはそれをダウンロードし、課金しながら遊ぶ、といった具合です

大昔にRPGツクールのようなゲームがありましたが
それをオンラインでできるようになったイメージです

こんな感じの画面でキャラクターを動かして遊びます
遊べるゲームはアクション系から、サッカーのようなスポーツ系、レース系などゲームの種類は豊富です
多くのゲーム製作者が多くのゲームを作り
それにインスパイヤされたユーザーがまた新しいゲームを作り、それをユーザーが遊ぶ、、と非常に良いサイクルが回せる環境ですね


またキャラクターの衣装の一部は課金できたり
身に着けるマフラーなどを自分でデザインして売ったり
などP2P(プレイヤー To プレイヤー)の取引の自由さも魅力的です
従来のオンラインゲームでの特徴をうまく取り込んでいる印象を受けます

仮想空間の提供


ゲームを無理やり遊ばなくても、ただコミニュティに属していればそれだけでも良い、といったゆるさも特徴があります
結構SNSに近いのではないのかなと思ったりします
特定の場所にログインして、みんなでチャットをしたり、発信したり、作ったものを売ったり
オンラインのどうぶつの森に近い印象です
(英語での設定がいろいろあったり、開発・遊ぶにはそれなりのハードルがあります。SNSのような手軽さを考えるとこの点は異なるところですが)

子供を対象にしたようなゲームも多いですが
使いようによっては"仮想空間そのもの"を提供できるプラットフォームに変わりうります

近いうちに大人もこの”仮想空間"に夢中になり
実際に仕事を発注受注してお金を稼ぎ
そのお金を現実世界のお金に変えて
友達とチャットをして楽しむ

このような未来もあるのかもしれません

SNSとEコマースと個人のお金稼ぎとゲームの融合空間・・・
そんな可能性もあるのかもしれません

チャートは持ち堪えている

チャートはまだキープしています
大きく崩れていることはないです

IPO価格は$70でした
そのあと少し低迷しましたが、まだ$72とIPO価格をキープしています
IPO株はこの後、IPO後2~3ヶ月後に深く底を這うことが多いので
今まだ買いに走るのは危険だと思います


買うなら、ジッと耐えつつ、下に書いたような要素や決算の内容を見ながら
今年の夏以降にしこんでいきたいと思います

不安要素をどう乗り越えられるか

米国ではコロナ等なかったような事態に

まず第一に$RBLXはコロナウイルスパンデミックの状況下から売り上げを伸ばしてきたことが挙げられます

みんな在宅で旅行などに行けない、時間があるためゲームを作ったり、ゲームを遊んだりする人が増えたということです
2021年も依然世界ではコロナ影響が大きいですが
北米では徐々に規制緩和が広がりつつあります

我慢したんだから今年は外で遊ぶ!
映画だ!バーベキューだ!国内旅行だ!といった空気が米国にはありますね

その場合ゲームをやったり開発したりする人は減り、2021年の売上が2020年より弱い可能性が考えられます
現在は売上の7割が北米です。この北米がワクチンによるコロナ克服となっているため
ブームが大きく終わってしまう可能性があるのです

秘密基地をどう広げるか

ユーザーも、ゲームの作成者も基本的には子供をターゲットとしています
子供は良くも悪くも移り気なので、オワコン認定してしまうとあっという間にブームから冷めます

繰り返しますが、今年米国では外出ブームが起きていて、子供も外で遊べるといった空気です
熱しやすく冷めやすい子供が、$RBLXにどこまで興味を持ち続けられるのかは注意が必要です

一般的にゲームというものは飽きをユーザーに与えてはいけません
飽きないように任天堂やSonyは新しいゲームソフトをユーザーに提供したり
ゲームのアップデートを配布したりしているのです
一方ロブロックス自体は同社が積極的にゲームのアップデートをすることはできません
ゲームを作っているのはユーザーのため、そこまで手が出せないからです

そのためユーザーがゲームをアップデートする努力を惜しんでしまうと
他のゲームより飽きられてしまう可能性が高くなってしまいます

当然プラットフォーム自体のアップデートはあると思いますが
それを受け止めて、作っているゲームに対し更新をかけるユーザーがどれくらいいるかは未知数です

マネタイズ化を行うのか?

正直ロブロックスで、より個人が儲かるような仕組みが作られていくのかはわかりませんが
一般的にこのようなプラットフォームが爆発的なシェアを得るためには
大人や企業も介入しマネタイズ化するような活動も必要なのかなと思われます

TwitterやInstagramも最初はユーザーが好きに楽しむ広場だったのですが
オフィシャルアカウントの登場や広告の増加により上手くマネタイズが出来てきました


このロボロックスも上記で述べられているような秘密基地なのですが
ある意味"子供の秘密基地"なのです

”子供の秘密基地”には通常の秘密基地以上に独自のルール・文化があり
そしてなにより大人の介入を嫌います
もし大人が土足でドスドスと介入し・銭の匂いがしてきた場合
子供たちはあっという間に逃げてしまう可能性もあります


このまま楽しい箱庭を守ってキープするのか
大人も楽しめる・稼げる場を増やしていくのか
増やす場合どのように広げていくのか

ここのあたりを考慮してロブロックスがどういった方向性に進んでいくのか、引き続き観察していたいと思います

GA(FA)への依存

このロブロックス社の売り上げの半分がAppleStore経由とGooglePlay経由です
これが何を意味するか、賢い人にはわかると思いますが
売り上げの手数料をAppleやGoogleが徴収していることを意味します


しかもすごいことは、あらゆる決済の30%を徴収していることです
サブスク・個別取引・投げ銭など全て手数料がかかるんですね

つまり$RBLXで出た売り上げの15%はGoogle, Appleに吸い込まれています。
これは相当大きいです。今後事業の拡大を考えていっても大きく目の上のたんこぶになることは間違い無いでしょう

だからといってAppleStore脱却のようなことを考えて反乱を起こし
GAFAにソッポむかれたら急に立場が怪しくなる会社でもあります


例えば2020年に同じようなオンラインゲームを提供しているフォートナイトはGoogle, Appleの手数料脱却を目指して独自の課金システムを導入しました
それによりGoogle Playからソフトを削除されたりなどして訴訟に発展しました
このように殺生権をGoogle, Appleに握られているんですね



フォートナイト経営者はこのことを"税金"と揶揄していましたが
$RBLXに投資する場合このようなリスクを考慮しておかなければいけません
(改めて、プラットフォーマーの強さを実感しますね)

次世代プラットフォームの芽生

ここまで書いてきたようにRobloxは次世代プラットフォーム = 仮想空間 の可能性を予感させてくれる見込みがあります

一方あくまでRobloxはゲームであり、子供が中心に盛り上がれる場所です

このような"仮想秘密基地"の発想から
マネタイズしやすい新しいSNSのようなプラットフォームが出るのか
そこで人々は仕事・コミュニケーション・娯楽をやっていくようになるのか
VRやARと合体した体験ができるのか
みんなアバターで生活する時代が来るのか
そしてそれはどこの会社が掌握するのか

このような近未来の次世代プラットフォームの息吹を感じられる会社です

今後の動きも非常に楽しみにしております

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