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XOM 資産運用 銘柄分析

[XOM] エクソンモービルの今後の見通し

投稿日:2021-05-18
更新日:


エクソンモービル、ティッカーシンボルは$XOMです
言わずと知れたオイルメジャーの一角です

原油・天然ガスの探査・開発から始まり
パイプラインなどの設立
化学製品の供給
原油の生成と販売・輸送など

エネルギー産業の端から端までを抑えている超巨大企業です

高配当銘柄でもありますが
配当を狙うならSPYDとかの方が安心かなと思っています

かつては栄華を極めた企業

エクソンに関しまして2020年に衝撃的なニュースがありました
シェブロン($CVX)との合併の噂です


オイルメジャーといえばその昔
あまりにも強大な力があったため国によって分割を余儀なくされた歴史があります
今で言うとGAFA分割論がたまに米国でも出ますが
エクソンモービルは今のGAFAのような影響力を昔は持っていたのですね

それが一転、他の企業と合わさらないと生き残れないといった時代になってきたのでしょうか


結局合併は先送りになりましたが
エクソンは、合併先は常に探しているとのコメントも出しており
いずれにせよこのままでは生き残れない、といった
エネルギー業界の暗い未来を垣間見た気分でもあります

配当は高い水準を維持

配当を確認してみましょう


コロナ後も一株当たり配当$0.87をキープしており
配当維持に並々ならぬ思いがあると感じます

特にコロナで人が移動しなくなった結果、2020年は赤字といった結果でした
それにもかかわらず高い配当を出し続けていることには驚きです
配当のため施設を売っていたりしましてなかなか驚きましたが

それでも、このような企業は応援したくなりますね

2021/5/18現在株価は $62.19のため配当利回りは5.6%ですね。
高すぎる領域と言ってもおかしくありません

指標はコロナの影響でマイナス

2020年にEPS(一株当たり利益)が赤字転落です
コロナによる影響をかなり大きく受けた企業です

飛行機が飛ばない・車で移動しない といった事態で
原油の先物値段がマイナスになったこともありました

2018年は原油価格が上がった年でして、利益も大きかったのですが
2019年は原油価格低迷で下落、2020年はコロナで赤字転落という結果でした
本企業は原油の値段に大きく影響を受ける企業であるということは常に覚えておいたほうが良いでしょう

ちなみに原油価格は金などのコモディティと違い
なかなか上がりにくい性質があります
これは、企業が原油の生産をかなり意図的に減らしているからですね
原油の需要が高くなってきても、原油を増産してしまうとまた供給過多になって価格が落ちてしまう、、
そんなジレンマを石油企業は抱えております



なお通年での赤字は実に40年ぶり!だということで
いかにこの企業が長い間反映してきたかよくわかりますね

2021年はプラスの見通しとのことです
また、エネルギーのサイクル的に2025~2030年当たりにもう一度資源ブームが来る、と噂されております
誠がどうかはわかりませんがその時に原油価格はもう一度上昇するかもしれません

参考までにWTI原油先物価格を貼っておきます

2008年は資源ブームで今に比べて原油先物価格が10倍以上ありました
そりゃ儲かるな、って感じですね

(資源ブームと新興国ブームはセットになることが多いです。
2000年代後半は米国ITバブルの後で、新興国がイケイケだった時代ですね
 新興国が発展していくのとともにエネルギー消費も多くなり、需要が増えていった背景があります)


ただし次に書くような理由で長期の見通しは決して甘くないと感じております

安易な買い増しは控えたい


エクソンモービルはそこらへんの国家よりお金を動かしているため
まだまだしばらくは世に残り続ける企業です
ましてや倒産なんてそう簡単にしません

しかし時代は確実に変わってきています
バイデン政権がクリーンエネルギー重視を打ち出し
欧州では二酸化炭素削減目標が加速され
ガソリン車を筆頭に、化石燃料への批判が高まっているのが今の世界です

そのときに、化石燃料を中心に売っている企業はどのように生き残るのでしょうか
特にエクソンは他欧州系の企業、BPやShellと比べてクリーンエネルギーへの投資が少ない企業です
これにより株主などから多くの批判にさらされており、環境目標を達成する気がないと見られています

現在のクリーンエネルギーへの流れはもう逃れられない世界の潮流です
そこに逆行してしまうことは大きなマイナスになってしまうだろうと感じています

事実オランダの資産運用会社であるケンペン・キャピタル・マネジメントは
2020年にエクソンモービル株を全て売却したと述べています

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり

と平家物語の冒頭でも詠まれた通り
栄華を極めた企業もいつか没落します

かつて重厚長大な大企業であったGEも同じように
一時期の時代の潮流となり、そして大きく低迷を続ける企業でした
株価は以下の流れです



米国でハイテクブームが起きたと同時に重工業が全く通用しなくなった
(安い新興国に飲み込まれっていた)のがこの2000年の流れでした

エクソンモービルもそのように過去の栄華を取り戻せない企業になるのか
それとも時代に合わせて再び復活を期せるのか

クリーンエネルギーの世間の流れとともに
強くチェックしておく必要がありそうです



配当もいつまで出してくれるかわかりませんし
今後数10年間配当をもらうことを考えるならば
本企業は適切ではないと感じております

個別株は企業が傾いたときのリスクが大きいからですね
配当を狙うならSPYDとかで逃げるほうが良いと思っています

また、資源ブームで一山当てたいなら
その裏にある新興国ブームに乗っかるのも面白いかなと感じております

ここのあたりはまた詳しく書いてみようかなと思っています

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