エクソンモービル、ティッカーシンボルは$XOMです
言わずと知れたオイルメジャーの一角です
石油企業は国策と密接に関わってくるため
国営の企業、例えばサウジアラムコやペトロナスなどが多いのですが
エクソンモービルは民間企業で最大のエネルギー企業ですね
投資家としては高配当銘柄としても知られている企業です
原油・天然ガスの探査・開発から始まり
パイプラインなどの設立
化学製品の供給
原油の生成と販売・輸送など
エネルギー産業の端から端までを抑えている超巨大企業です
前回の決算はこちらで、黒字転換が話題でした
決算結果は良し
詳しい数字はこちらから
わかりやすい良いスライドですね
2021Q3 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | $1.58 | $1.52 | ⭕️ |
売上高 | $73.786B | $72.05B | ⭕️ |
売上高前年同期比: +59%
売上の内訳を見てみますと
上流(資源探査・開発)で $39.5B
下流(石油精製・販売)で$12.5B
化学製品で$214B
となっています。化学製品の売上が3倍異常になっています
この好業績は原油高に起因しており
原油の消費量で考えますと、まだ飛行機などがフルに戻っていないため
2022年の6月くらいまでかかる見通しもあります
つまり、業績がまだまだ伸びる余地は十分にありそうです
楽天証券よりWTI原油先物価格を参考に出しておきます
5年間で過去最高値ですね
石油以外にも天然ガスも高値が続いており、こちらも業績をプッシュしそうです
これらの好環境下で
$3.7Bを配当で還元
2022年以降、12~24ヶ月間で最大$10Bの自社株買いプログラムを実行
と株主還元を積極的に行うことを発表していました
自社株買いを行いますと、市場に出回る株は少なくなり
かつ売る人が少なくなるため、株価を押し上げる機能が期待できます
ちょっと前だと$CVXが同様に自社株買いプログラムを発表していました
また債務の削減も積極的に行っていくとのことです
次期は機器のメンテナンスなどもあるのと
暖冬の影響がどうれるかが注目です
長期的に見ると脱炭素の流れは常にありますので
こちらへの投資は引き続き行っていく模様です
新エネルギー事業への注力は引き続き必要ですね
株価はほぼ横ばい
株価は決算結果にあまり左右されませんでした
ここ一ヶ月では株価は上昇し続けており
年初来の最高値に一度跳ね返された状態となっています
教科書通りに進むなら、カップウィズハンドルなので今が買いですね
次$64.66を超えたら、新高値圏を走ることになります
もはや新型コロナウイルスの文言はない
さて、この企業は新型コロナウイルスの影響をかなり大きく受けた企業ですが
今回のプレゼンテーションではCOVID-19の記述はほとんどなかったです
それはこれ以上悪くなるようなことは考えていないという意思表示にもなるでしょう
唯一記述していた一文は以下です
This presentation does not attempt to model potential future COVID-19 outbreaks or recoveries.
COVID-19の蔓延やそれによる回復によって受ける影響は考慮していない
ということです
米国の企業ではコロナウイルスは終わったものとしてみているところが多そうですね
直近の感染者数を見てみますと1日7万人ほどです
多いと感じますが、彼らにとっては必要な命の切り捨て、なのでしょうか
死亡者も見てみますと減ってはいますがまだ多いことは確かです
感染者数を出しながらも経済を回すということを進めていますね
なので、前回の記事で書いていたような
感染者が増えるとまた悪影響が出る、といった可能性は低そうです
この銘柄を買えるかどうかで考えますと
短期なら買えるかなと思っています
1年以内でみると見通しは明るく
業績が伸びる可能性は十分です
もし寒波が一回二回きたらエネルギー価格はさらに上がる可能性があります
自社株買いと増配は言わずもがなプラスです
なので、買える銘柄だとは思います
一方でこの企業は配当指向性が高すぎるのと
将来的な脱炭素の行方はまだわからないということで
心中する企業ではない理解です
程々にもって、程々で売ってしまうのが良い銘柄なのかなと思います
個人的にはこの冬の間はまだ保持してようかなと考えています