Walmart, ウォルマートが11/15に2023年度第3四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルは$WMTです
同社はスーパーの他、Eコマースも提供しています
特に昨今ではEコマース事業で大幅躍進
無人化・オンライン化・ドライブスルー化で大変革
と、過去の評価を置き去りにしていくほど変革が行われている企業です
大量消費の時代の寵児として生まれ、今大きく身を切って変革をおこなっている
よくもわるくも米国らしい企業だと考えます
(昔アラスカのボスはこの企業のことを Social Problemと呼んでいましたが
言い得て妙だと思います)
アメリカ大陸では特に大きなシェアを持っている企業ですが
傘下の企業を使いながら世界中で幅を利かせている企業です
前回の決算結果はこちらで、良い数字でした
決算内容は良い
詳細はこちらから。良いパワポ資料ですね
2023Q3 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | $1.50 | $1.32 | ⭕️ |
売上高 | $152.8B | $147.75B | ⭕️ |
売上高前年同期比:+8.7%
現在インフレが凄まじいので売上高で評価するのはあまり望ましくないですね
市中のインフレも+8%なので、乱暴にいうとあまり成長していないという感じです
内訳を見ますとUSの売上が相変わらず強いです
Walmart US $104.8B +8.5%
Walmart International $25.3B +7.1%
Sam's Club $21.4B +12.8%
既存店売上高 は以下です
Walmart +8.2% VS予想 +3.5%
Sam's Club +10.0% VS予想 +7.0%
Sam's Clubではラム肉やロブスターの尾が昨年より40%以上安い価格で販売されており、会員のドル還元率を高めてるとのこと
またカフェのホットドッグのコンボも値下げして好評とのことです
会員数は+8%ですね、堅調です
Eコマースは全体売上の13%
Internationalだけで見ると20%に当たるとのことです
インフレがやはりひどいのでお客さんが節約目的に
Walmartで多くお金を使うことが増えているとコメントしていました
特にプライベートブランドが確実に伸びているということです
缶詰やチキンも好評です
食料のインフレは10%を超えているとの情報がありました
ですが、食品に関しては引き続き成長が見込まれると話をしていました
例えばサンクスギビングではみんなターキーの丸焼きを食べるのですが
それの価格はインフレを考慮しても去年と同じ価格で提供とのことです
日本でも考えられないようなことをやりのけています
価格低下ができるところは積極的に行い、それが結果になっているのかなと
またデジタル広告の力強い成長は今期も続いているとコールでも話していました
さらに、課題とされていた在庫も随分改善されています
これからのホリデーシーズンに向けて準備は万端と説明していました
自社株買いは前倒しして2023年度終わりまでに$20B購入が承認されています
株価が上がることを意味するので良いですね
カンファレンスコールを聞いていますと
インフレ等で大変な状況だが、他の店と比較して価格の低さで消費者に有利になった
のような空気でした
また、ガイダンスはまちまちでした
4Q
売上高: $157.5B VS 予想$158.76B ❌
EPS: $1.45~$1.48 VS 予想$1.46 ❌
為替変動による $1.3Bのマイナス影響ありとのことです
一般消費財で消費者は使う額が減る見通しです
通期
EPS: $6.01~$6.07 VS 予想 $5.88 ⭕
売上高: $598.9B
コールではこのガイダンスが結構コンサバだと指摘されてましたね
もっと売上高は高いだろうといった期待が感じられます
インフレの下でも頑張っている感じですね
総じてプラスだと思います
株価は上昇
株価は決算発表後上昇しました
寄りで発表しており、そこから+6%の上昇ですね
同社は7月中に利益警告を出して一時期大きく売られていたのですが
そこから+26.17%となっています
ほぼ売られる前に戻ってきていますね。ウォルマートの強さを感じます
今回面白かったのは似たような小売で明暗が別れたということですね
ターゲット($TGT)は決算数字が芳しく無く下落しています
ホームデポ($HD)は上昇しましたがWMTよりは緩やかです
決算数字自体は悪くなかったのですが
顧客数が減ってきていることが嫌気されている状態です
ということで$XLP(Consumer Staples Select Sector SPDR Fund)も
また随分上昇してきました
ほぼ最高値になっており、カップウィズハンドルのような状態です
株価だったら買いたい状態ですね
ただ、このETFは米国生活必需品の水準に追従する物です
数字が戻ってきていると、景気良化によるインフレ継続が気になってしまいます
次のCPI発表がまた怖くなりそうですね
今後景気は弱くなるというコンセンサスに沿うと、あまり買えない状態ですね
次の利上げ幅を考える
小売ではWMTのみ元気が良いこと
原油は月初は高かったが下落が続いていること
住宅価格はクラッシュが起きかけていること
PPIはまだ10月も高かったこと
などを考え、次のCPIとFOMCでの利上げ幅を想像していく必要があります
ただ次のFOMCはほぼ間違いなく0.5%利上げだと思われます
そのために色々言い訳がましく、最終のレートはより上がるとか言ってきたのだと考えています
利上げ幅は減らす、けどTerminal Rateは皆の想像より上がる(かもしれない)
と選択を後ろにずらすことで、市場にポジティブを埋め込まないように動いてきたのだと
なので、このままCPIでそんなに変な数字が出なければ0.5%利上げを想定シナリオとして動きましょう
ただ当然未来は誰にもわからないため
あくまでも慎重に行きたいですね
CPIが悪い数字の場合ドル円は更に下になると予想します
でも0.5%利上げでドル円は上がるのかもよくわかりません
株価はCPIが悪い場合上がると思いますが、良い数字の場合は当然下がるでしょう
つまりわからないことだらけなのです
年末まで怪我せず終わりたいですね