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TSLA 資産運用 銘柄分析

[TSLA]テスラ 第1四半期決算結果 仮想通貨売却益が売上高を引っ張る

投稿日:2021-04-27
更新日:

*この記事は古い記事です。2021年第2四半期決算はこちらの記事を確認してください

Tesla(ティッカーシンボル: TSLA)が2021年第1四半期決算を発表していました

今年の見通しは良さそうですが、相変わらず不安要素も多そうです

EPS 93¢ VS 予想 73¢
売上高 $103.9億 VS予想 $98.9億 YoY 74%増
納車台数 184,800台 通期目標は変わらず500,000台
営業利益率 5.7% (昨年 4.7%)

半導体不足が叫ばれている中で納車目標をクリアできたことはかなり評価できると思います
実際ホンダやマツダはこの半導体不足の影響で生産を中止したりしていました。どうやってテスラは半導体を確保できているのか不思議になりますが、それでも素晴らしいことです

ベルリン・オースティンなどの工場立ち上げも順調をアピールしており、今年から数年では納車台数YoY 50%超えをキープできる見込みとのことです
特にベルリン近郊のグリューンハイデに建設予定のギガファクトリーは遅れが懸念されていただけに、順調に立ち上げ見込みが見えているのは良い点だと思われます
オースティン(テキサス)の工場も、1万人の採用を行うといーロンマスクは述べており、絶好調な感じが伺えます


数字だけ見ると非常に立派ですが、本決算を受けて株価は下がっています

そもそもの株価がかなり高かったことも影響していると思いますが

株価が下がったことの説明をつけるには

R&D費用・サプライ費用の増加
排出権取引利益・公募資産頼りきり
クレジット売上高・ビットコイン売却益の割合増加

などがあげられると思います

R&D費用などの増加は、新しい技術を扱っている会社であるという以上仕方ないのかなと思われます
特にTeslaの命はバッテリーです
バッテリーの研究開発を行い
広い米国で少ないチャージ回数・時間で快適なドライブを提供できたり
高温・低温に弱い(すぐバッテリーが飛んでしまう)といったイメージを脱却したり
パワフルなバッテリーを開発してトラックにも応用したり
バッテリーではやることがまだまだたくさんあります

またバッテリー以外にも自動運転がテスラの売りの一つです
こちらも常にAIの向上が求められるため
R&D費用が少なくおさまるようなことは考えれません
なのでこの点は許容かなと思います


排出権取引利益はこちらも今に始まったことではありません
Teslaは車を売って儲けているわけではなく、日本のようなCO2排出国からの排出権の利益で儲けている企業です
こちらも、そのような仕組みを活用しているだけということで問題ないですね


今回の決算で注目されたのはビットコインの売却でした。
このビットコイン売却について少し見てみます

ビットコイン売却益の影響

テスラのCEO(またはテクノキング) イーロン・マスクはTwitterでビットコイン(#BTC)や仮想通貨について言及することがあります
言及された仮想通貨は大体暴騰していくことが多いです


例えばドージコインはイーロン・マスクが言及した後チャートが以下のようになりました
元々ドージコインはジョークコイン(意味をもたない通貨)だったのですが
彼の一言で価値が急上昇しました。このように相場を操縦できるなら彼にとっては楽しくてたまらないのではと思われます


今回の決算で分かったように同社はビットコインの売却も積極的に行っております
本決算ではビットコイン売却益$1億 を計上しております。日本円にして100億円ですね。すげえ



イーロン・マスクはビットコインにも度々Twitterで言及しています
値段が下がっているころにイーロン・マスクが購入を仄めかせ
その結果$600到達、のようなことがありました

そして今回このビットコイン売却で利益が100億円出ています

これは市場参加者から突かれる可能性があります
つまり意図的にビットコインの値段釣り上げ・機を見て売却しているのではないか、と
市場操縦に当たるのでは無いのかと
今後このBitcoinに関する発言に関しては強く言及される可能性があります

すでにTwitter上では議論がされていますね

Elon Muskは非常にお騒がせな人で
(一時期のトランプ前大統領のように)Twitterで暴れることもしばしばです
ビットコインに関する発言が今後もTwitter上で過激に行われていくのか
テスラ社がそれを利用して儲かっていくことをよしとするのか
要注意ですね。もしかしたら一部から叩かれるかもしれません



仮想通貨自体もTesla社は積極的に買い込んでいますが
ビットコインもコインベース上場後に値段の急落
今後ETF出現まで良いニュースが出ない状態です

バイデン政権の規制強化、80%の増税の噂もあり
2021年に仮想通貨がどう動いていくかは注意深く観察する必要があると思います
(本案はまず通らないと思いますが、それでもそれを大統領がやろうとしていることは仮想通貨の価値に対して大きな悪影響となります)

まとめますと
テスラ社のビットコイン売却益はイーロンマスクによる価格操縦ではないのか
そもそもテスラ社はビットコイン持っているけど今後規制が厳しくなるのでは無いか
ビットコインの値段下がったらそれを大量に持っているテスラの価値も下がる=株価は下がるのでは無いのか

こういった点から投資先として最適でないと判断され投資を見送られる可能性があります

中国市場の取り戻しができるか

テスラは元々中国フレンドリーな会社で有名でした

中国でEVの売り上げを大きく伸ばすことで成長してきた会社でもありますが
ここ数ヶ月でだいぶ中国世論が傾いていると思われます
つまり、中国人がテスラをかっこいい・買いたいと思わなくなってきているということです

上海モーターショーでは相変わらずテスラの車への妨害が繰り返されています
中国は廉価なEVで世界を取るつもりなのでテスラのネガキャン・不買運動は国を挙げてサポートすると考えられます
外国資本のものは追い出していく潮流がかなり盛んになっていきています
(この中国製回帰が今中国ではホットです。H&Mの不買運動も盛んですね)

中国市場は儲かるのですがこのようなリスクは常に出てきます
今後Teslaが中国への対応をどうやって行うのかは非常に見所です
今更中国からの撤退はしないと思いますが、ならば中国の言うことを認めていくのか、それとも何か策があるのか
経営手腕が問われますね

車の大量生産が開始される

あまり知られていないのですが、相変わらず車一台作ると単体では赤字、といった状態がテスラは続いています
先述のように排出権取引とかで儲けている、非常にクレバーな企業ですね
いい加減車を売って儲けて欲しいのですが、廉価での大量生産ができないとそれは無理といった状態が続いています

しかし今年はモデル3・モデルYの大量生産が始まります

モデル3は量販用でして、今後より安い値段での流通がされると予測されます
モデルYはSUVのような七人乗りですね
実際にはSUVというほど力強いわけではないですが

これらもブランドとしてはかなり人気が出てきているので
Teslaとしては確実に納車をしていき
市内で走る車を増やしていく
テスラをみる人が増えればテスラを欲しくなる人も確実に増えてくる

そして安価な大量生産を可能にして黒字転換、、
このような未来が描ければグッドかなと思われます

しばらくは納車台数をコンスタントに伸ばしていって欲しいですね
一株主として、個人的には仮想通貨で遊んだりTwitter上でクソコラあげるような幼稚な振る舞いはやめて欲しいのですが、、





しかしEVのことを考えると
いつも日本の行く末がひどく心配になりますね、、

Toyotaは本当に素晴らしい企業なのですが
Toyotaが電気自動車開発に乗り遅れ、売り上げが下がってしまうと
日本は大きな打撃を受けます

Toyotaは車だけでなく

保険
鉄鋼
商社
計器

これらはほんの一部ですが、実際には非常に多くの会社を抱えております
これらの経済圏を救うためにも
ToyotaにもEV業界に一石を投じていってほしいなと思います
でないと本当に日本の未来が暗くなってしまいます

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