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WMT 資産運用 銘柄分析

[WMT]Walmart 2022年度第4四半期決算良し 100億ドル以上の自社株買いも

投稿日:2022-04-05
更新日:

Walmart, ウォルマートが2/18に2022年度第4四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルは$WMTです

同社はスーパーの他、Eコマースも提供しています
特に昨今ではEコマース事業で大幅躍進
無人化・オンライン化・ドライブスルー化で大変革
と、過去の評価を置き去りにしていくほど変革が行われている企業です

大量消費の時代の寵児として生まれ、今大きく身を切って変革をおこなっている
よくもわるくも米国らしい企業だと考えます
(昔アラスカのボスはこの企業のことを Social Problemと呼んでいましたが
 言い得て妙だと思います)

アメリカ大陸では特に大きなシェアを持っている企業ですが
傘下の企業を使いながら世界中で幅を利かせている企業です

前回の決算結果はこちらで、良い数字でした

決算内容は引き続き良し

詳細はこちらから

2022Q4結果予想評価
EPS$1.53$1.51⭕️
売上高$152.9B$151.7B⭕️

売上高前年同期比:+0.5%
かろうじて前年同期比プラスといった感じですね

既存店舗売上が+3%の点なのは評価できます
インフレの影響はかなりあるためしっかり値上げを行い
消費者に対し転嫁していく姿勢です

ただ、これを行うと消費者心理は悪化するのですが
上記の通り既存店売上+3%だったので結果は良しですね

ガイダンスも前回のものより引き上がっていました。この点もGoodです
22年度通年ガイダンス
EPS $6.78 VS 予想 $6.72  ⭕️
売上高 589.9B VS 予想588.6B ⭕️

通気で見た売上高成長率は +3%であり
この規模の企業、このご時世の中では強気な方かなと解釈できます

EPSを見ても、石油価格上昇の中でしっかり利益を見込めている企業ですかね

もちろんカンファレンスコールでもインフレに言及もありましたが
会員制など価格転嫁で着実に成長を強めている印象です

内訳を見ますとUSの売上が相変わらず強いです

Walmart U.S.: $96.6B(YoY +5%)
Walmart International: $23.6B(YoY -22%)
Sam's Club: $19.0B(YoY +15%)

第4四半期でのUSの既存店売り上げは+5%予想が3Qの時の発表だったので
ここは予想通りでしたね
Internationalの売上YoYが落ちている理由は英国・日本での事業売却の影響です
Q2の決算まで続行予定です
Sam's Clubはコストコのような会員制スーパーですね
ここがしっかり伸びているのは引き続きGoodです

Q1、つまり今の時期なのですが100億ドル以上の自社株買いを行う計画が発表されていました
自社株買いは市場に流通する株の数を少なくする行為なので
すなわち供給を引き締めることとなります
これにより需要に対する価値は上がり
株価は上昇することが見込まれます
株主還元の姿勢が出ており良いですね

株価は決算後から+8%

決算後一時的に上昇からの総売りの状態に巻き込まれたのち
結果として今は最高値付近になっています
2/18は全ての株が売られていたので、これは仕方ないです

米国の総平均、VTIと比べてみると以下です

こちらは+4.24%ですね
上がり幅は米国の平均より大きいことが理解できます

客観的に見ても良い決算だったので
株価が上がるのは理解できます

もう少し長丁場で見てみると以下です

ここ半年をかけて巨大なカップウィズハンドルを作り上げようとしていますね
$151を超えることができたら過去での新高値となります

一般的に過去での新高値は買いの判断になります
皆含み益の状態となり、それを見て新規に買いを入れる人も多くなるので
入るならばその時が良いでしょう

他の小売業、例えばコストコ($COST)は一歩先にBreakOutして新高値に進んでいますね
コストコも非常に良い状態が続いています

米国全体の消費のバロメータ

ウォルマートは米国での個人消費の一つの指標になっています

米国のGDPの7割は個人消費のため
この個人消費をどれだけ失わないかが
米国のGDP、すなわち景気を見ていく上で重要ですね


景気が良いときは個人消費が進むため
飛行機やレジャー系の数字もよくなります
米国での新型コロナウイルス騒動は終わっているので
移動系は今非常に活発になっていると考えます

WMTなどで見るべきは、景気が良い時ではなく悪くなる方でして
特にインフレなどで個人消費がしにくくなってきた場合
真っ先に影響を受けるのは上記移動系・余暇系です

それらのお金を切り詰めてもまだ生活が厳しい場合
例えばいつも買っているベーグルのブランドを変えてより安いものにしたり
ベーコンをちょっと安いものに変えたりします

この時を不景気の到来と見ることができるのですね
インフレによる生活苦への警告が日々出されているのが現在なので
B2Cの生活必需品セクターの数字は特に注意して見ておいた方が良いと思います

(今現在米国では移動系は好調でスーパーでの消費を抑えているとも聞きます
 確かに今飛行機はほぼ満員、みんなどっか行ってパーティしまくりのような状態ですが
 もしかしたら飛行機系のスーパー決算も今後出るかもしれないです)


WMT, 引き続き頑張ってほしいですね


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