ローズタウン・モーターズです
ティッカーシンボルはRIDEですね
新興のEV(Electrical Vehicle)企業です。今次々とEV企業が出ていますね
今のところ王者はTeslaですが、ルーシッドモーターズ(CCIV)、中国のNIOなども注目を集めています
そのようなEVで一発当てたい企業のうちの一つですね
SPAC*で上場したことでも知られています
*SPAC = Special Purpose Acquisition Company(特別買収目的会社)と言います
まず設立者が空箱の会社を用意して上場させます。
その後有望な未上場の企業を買収することでその企業を上場させます
未上場の会社にとっては、普通のプロセスより素早く簡単にIPOができるメリットがあります
一方でそのお手軽さ故に、本来上場基準に満たないような企業も上場してしまい、株価が暴落してしまうケースも少なくありません
株価は暴落中
SPACで上場した後$30近くまで付けましたが
その後、製造ができていないといった報道もあり
それに対する反論を出したものの3月からの金利上昇にも食われ
現在底無し沼の転落状態です
このチャートを見て入れる方は尊敬します
まだ車の製造・販売ができていない会社
エンデュアランスと名のつくピックアップトラックがこの会社のフラッグシップです
このようなEVのトラックは、ニコラが失敗したこともあり冷ややかに見られていますが
一方で車の市場の大半はトラックが占めるため、トラックを如何に市場に出していくかが車メーカーにとって重要になってきたりします
またピックアップトラックは日本では馴染みが薄いかもしれませんが、米国では本当に良く使われているタイプです
人も載せられて、後ろには(石油とか水とか)運ぶ、ファミリーカーです
一家のお父さんはみんなこれで通勤していますし、スーパーで買い出しをしているイメージがあります
しかしこのエンデュアランス、まだ製造ラインには全くのれていません
というか完成していません
なんなら2021年1月の走行テストで車両が燃えています
開始10分で燃えさかったとのことです
まだ安全基準に達していなくて販売を行う許可が取れていない段階なのです
そんな段階なのでまだ商品・販売実績がない会社です
2021年9月に量産体勢突入を謳っている
ここが一つのKey Milestone です
ローズタウンモーターズはGEから安く50年落ちの中古の車工場を買って製造ラインを作り直しています
今は予約注文から製造ラインを最適化しようとしている段階です
さらに2021/4/17に行われるサンフェリペ250 というレースに参戦予定です
(サンフェリペ250を調べるとローズタウンばかり出てきますね)
これは砂漠地帯のオフロードを駆け巡るタフなレースなのですが
完走することで、世間に "初めて砂漠のレースを完走した電気トラック"を示すことができます
(充電は必須なので順位はどうでもいいです。完走が大事なのです)
これによって予約注文を確保できれば、今年の設備投資も赤字にならずに会社は生き残る、、一発逆転のストーリーですね
逆に炎上なんてしたら予約注文もなくなり、会社は倒産、、といったストーリー
如何にもアメリカらしい大会です
レース完走は大前提か
先述のレースで完走できても挑戦は終わりではありません
むしろ本当の勝負の始まりです
なぜならローズタウンは 9月までに
1. レースを完走して予約注文を確保する
2. 予約注文に見合う工場ラインを確保し、量産化に成功する
この2つをやらねばいけなく、レースはそのうちの1つにしかすぎないからです
いくらレースで完走した車の品質が良くても
工場で量産してできた車が品質よく動くかは全くの別問題です
むしろ今までやったことがない量産化をどう立ち上げるか、が
ローズタウンにとっての至上命題だといっても過言ではありません
しかも失敗は許されません
9月の量産化が遅れたら債務超過で破綻する可能性も十分にあるからです
応援、だけど様子見
今はとにかく株価が安いので、ビジネスが軌道に乗ったら10倍になるのも夢ではありません
一方でまだビジネス立ち上げ段階 0から1を作っていく段階です
ここで失敗してしまうとあっという間に倒産です
個人的にはピックアップトラックが大好きですし
そこに注力する企業も応援したいのですが
今の段階では買うに値するデータがないと思います
ニコラも詐称で問題になりましたし、電気トラックは難しいのですかね、、
入るならそれ相応のリスクを見込んだ上で入る必要がありそうです
とりあえずは4月のレースで燃えずに完走できるかを最低限とし
その後もじっくり様子を見ていきたいです。応援はしています