Microsoftが第4四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルは$MSFTです
この企業の最大の特徴は、なんといってもバランスのよい売上構成ですね。
今回は一部ピークデジタル(需要の先取り)が影響する分野があったのですが
このバランスの良さのおかげで、全体としてはそれを感じさせない素晴らしい数字です
安心して保持できる銘柄のうちの一つと考えられます
決算結果は問題なし
詳細はこちらからです
非常に見やすいサマリですね
EPS: $2.17 VS 予想 $1.92 ⭕️
売上高: $46.2B VS 予想 $44.1B (+21%) ⭕️
売上高の内訳は以下です
1. Productivity and Business Process
Office 365(WordやPowerPoint), Dynamics, LinkedIn などの売上
-> $14.7B (YoY +25%)
特に365とLinkedInが成長しています
2. Intelligent Cloud(Azure, Windows Server など)の売上
-> $17.4B (YoY +30%)
Azureに限って言いますと
売上高成長率 YoY +51% (いつも売上高自体は公表されていません)
成長が鈍化鈍化言われていますが、50%成長なら文句言われる筋合いはないと考えます
3. More Personal Computing(Surface, Xbox, Bingからの広告)の売上
-> $14.1B (YoY +9%)
Xbox -4%
Surface -20%
こちらは半導体不足の影響と、巣篭もり特需の前年同期が影響と考えられます
いわゆるピークデジタルですね。需要の先取りです
さて、$MSFTは$45B の売上のうち
きれいに上記1,2,3で1/3ずつを要しています
これが非常に美しいですね
偏りがないため、どこか一部の分野でこけても
他の分野が頑張れが綺麗に巻き返せる構造をとっています
今回もゲーム分野でマイナス成長となりましたが
Azureに引っ張られてプラス着地です。組織としてあるべき構造だと考えます
ガイダンスもよかったです
次期売上高: $43.30B~44.20B VS予想 $42.54B ⭕️
コロナ回復後もCloud需要は存分にあると個人的には考えますが
果たしてAzureなのか、AWSなのかGoogle Cloudなのか
この凌ぎ合いは引き続き注目です
この競争の中で利益率が減ってるのは気になる箇所ですね
株価は下落
株価は決算を受け、下落基調にはいっています
この銘柄は好決算の後下落はいつものことなのであまり気にすることはないのですが
気がついたら最高値更新している銘柄です
ただ引き続き高値圏なので
今から多くのポジションで入りすぎることは避けたいですね
他GAFAMと比べて買える銘柄
7月の決算が一通り出揃い徐々にGAFAMでも明暗が分かれてきました
Amazonは売上高で決算ミスしたので大きく売られたのが話題になりましたね
GAFAMの枠組みで考えると
$MSFTはどちらかというとディフェンシブな側面が強い銘柄でした
これは、Office 365のような事業は不景気でも売り上げが大きく減ることはなく
使われ続けることが多い性格から起因しています
同様のセクターは$JNJが属するヘルスケアセクターや$WMTのような小売セクターですね
今までの$MSFTの強さはOffice365のようなサブスクリプション事業と
急成長のCloudをプラスして利益を大きく積み重ねていくところにありました
今後仮にCloud事業が伸びなくなったとしても
まだ、WordやPowerpointは残り続ける可能性は極めて高いため
ある程度は安心できる企業です
(当然株価はショックは受けると思いますが)
またこの企業は他の製品のパクリをうまく出すことに長けています
最近の注目はUiPathを潰そうとしているPowerAutomateや
ローコードプラットフォームのPowerAppsですね
要するにハイパーグロースの企業がやっていることを
コピーして配布していく戦略です
しかも最新のプロダクトを最初は無料で使わせて
徐々にサブスクでお金をとっていく、、といった売上の確保をしております
このやり方がMSFTが恐れられている所以ですね
そしてハイパーグロース銘柄もこの戦略に対して太刀打ちいかなくなっているところも多いのが事実です
以上のことを考えると
総じて、他のGAFAM銘柄より安心して持てる銘柄かなと思います
逆に言いますと今後はあまり大きくは成長しないかもしれませんが
大きく失敗もしないと考えられる企業です
このような企業は、経済全体が不安定、見通しが危うくなってきな時に重宝されます
さらに株価が不安定になる事態はこれから近い将来で起きると考えられます
その時はハイパーグロース銘柄は言うまでもなくやられる可能性が高いです
そしてGAFAも売上が伸び悩み株価が下落すると考えられます
しかし $MSFTは本記事で述べている通り、比較的底はかたい企業です
今後半年の間で大きく見直されて買いが入る可能性も低くない理解です
なので、GAFAを今買うよりかはこちらを持っておきたい
そう思います
引き続きこの企業のニュースは追っていきたいですね