ティッカーシンボルはMELI。南米のAmazonと呼ばれている会社です
主にEコマースを営んでいますが、それ以外にも独自ポイント(通貨)を用いた決済サービスなどFintech部分も抱えている、巨大なプラットフォーマーです
独占禁止法に触れているのでは、と刺される時もあるのですが
それほどに巨大な企業です
AmazonとSquareを足した企業のような存在です
日本だと楽天ですね
新興国リスクはありますが、十分に買いに値する銘柄だと思っています
ブラジルは新型コロナを抑えられていない
Eコマース事業を考える時大事なのはコロナ感染者数です
コロナの感染者が多いと人々は外出しなくなり、通販などで買い物を済ませるようになるためです
まさにEコマースが必要不可欠なものになるわけですね
ブラジルでは感染者数は上の通り、いまだに高い水準を誇っています
なので今だに外に出にくく、買い物がしにくい状態が続いていると考えられます
それはこのような通販を通した買い物の比率が高くなることを表すでと思われます
また死亡者数も同様にみておく必要があるでしょう
死亡者数は以下になっています
こちらも下がり調子ですがまだ高い水準であることは間違い無いですね
死亡者数も見る必要があるのは
アメリカのように感染してもほぼ死なない国が存在するからです
これはワクチンによる集団免疫がほぼ完成しているからですね
アメリカの感染者数・死亡者数は以下です
このように米国は感染者は増えても死亡者は減っていることがわかります
ブラジルは米国と違いまだ2020年と同じような状況下・それよりひどい状況下であることがわかります
このような環境では引き続き$MELIのような通販・決算を司るリモート銘柄が業績を伸ばすことは想像に難くありません
ARKKからの除外
キャシーウッド率いるARKが2020年が一躍脚光を浴びました
ARKの提供するETFの中で特に破壊的イノベーションを打ち出しているARKKはそのフラッグシップでしたね
$MELIはARKKの構成銘柄の一部でしたが
2021年現在ARKKから除外されています
これにより$MELIの価値が下がるわけでは無いですが
株価は影響を受け下落を辿りました
また構成銘柄の一部となれば再び株価も良い影響を受けるでしょう
ARKKを買ったら自動的に$MELIも買われる、のようなオペになるからです
しかし再び組み込まれるかどうかはわかりません
除外されたこと自体は別に大きなマイナスでは無いと思われます
株価は一服している状態
というわけで株価は$2000近くを天井に、今は25%弱下落となっています
チャート的には底は抜けて調整が済んだとの見方もできるので
買いと判断することもできるかもしれません
新興国リスクをどう考えるか
$MELIはブラジル・そしてチリといった南米での売り上げがほとんどのため
いわゆる新興国投資にあたると思われます
新興国投資を考える際に不可欠なのが通貨です
どうしても通貨が不安定なため、為替に大きな影響を受けます
2021年で考えてみるとアメリカが集団免疫の完成で強くなると考えられます
それはすなわち新興国は相対的に弱くなることを意味します
通貨で見るとドル高になって他の通貨が安くなる可能性があります
なので、売り上げが良くても為替の影響であまり数字が良くなくなってしまうリスクを考慮しておかねばなりません
決算の数字と為替の数字の二つのにらめっこが必要ですね
新興国が伸びていくのはワクチンが行き渡った後、早くても今年後半からかと予測されますので
それまで待ってみるのも手かもしれません
なお$AMZNの決算は調子良かったので
今年もEコマースは強いことが予測できることを最後に付け加えておきます