2020年は米国で多くの株がIPOされました
新しい会社のIPOによって、今まで投資できなかった会社に投資できる様になると皆わくわくしてお金を入れたくなる心理は想像に難くないです
IPO直後の1日2日、1週間では買いが買いを呼んでイナゴタワーを形成し高騰していくものが多いです
例えば下は$AI, C3.AIといった企業ですが、IPO直後 $120-> $160と25%の上昇を見せました
しかしそのIPO直後で高騰した銘柄がその後も株価をキープできるのかどうかは別問題です
IPO後の決算で失敗すると株価が急落したり、IPO後6ヶ月でロックアップが切れたりして*売り飛ばされることが多いのも事実です
*IPO直後は機関は株を売れない契約です。
IPO直後に株価を安定させるためにこの様なとりきめがなされます。
2020年に多くの米国株がIPOされました
$ABNB, $DASH, $SNOW, $UPST, $WISH, $ABCL, $SEER, $PLTR, $AIなどなど、、
IPO直後にそれらの株を掴んでしまい3月現在含み損になっている人も多いのではないのでしょうか
2019年にIPOされた会社のチャートを見てみて、IPOされた銘柄の買い時を考えてみようと思います
2019年の振り返り
2019年にIPOした銘柄で有名なものは以下です
コロナショックもあったため、そこは考慮せずに見てみます
BYND ビヨンド・ミート
人工肉の会社です。スター・バックスと提携で話題になったりしていました
(提携したり、提携解除したり、提携したり、、となんとも言えない関係ですよね)
2019/5にIPOされ$66からスタートしました
2ヶ月で4倍です。最高値は$234です。完全に過熱していました。
その後5ヶ月くらいは下落を繰り返し2019/12に$70代。最高値の1/3です。
コロナショックもあってもう一段凹みましたが
現在は$100を超える水準をうろちょろとしています
UBER ウーバー
言わずとしれたライドシェアです。
2019/5にIPOされました。
IPO直後は$41。その後2ヶ月くらいは上場値段を超えてましたが、
そこからは下滑りで5ヶ月ほど底を這っています。
回復の基調が見えたのはIPO後10ヶ月後ですね。
(その後コロナショックをくらってしまったのですが)
ZOOM ズーム
知らない人がいない遠隔会議ツールです
2019/4にIPOされましたが半年以上株価は大きく上がらず下がらずでした
大きく上がりもしなかったため、大きく反動をくらって下がることもせず、安定を保てた稀有な銘柄となります
CRWD クラウドストライク
セキュリティの新鋭です
2019/6にIPOされました。
こちらも二ヶ月くらいは上場値より上だったのですがその後下げ基調に。
(コロナの影響はあまりなく、むしろプラスに働いていましたが、それでも)上場値を回復したのは2020/4でした。
IPO後8ー9ヶ月はダウントレンド、といった感じですね
これらをまとめると
1. IPO直後~2ヶ月は株価が上がりやすい
2. IPO後7~9ヶ月くらいは株価が下がり、1で掴んでいた人間にはかなり苦しい時期となる
3. IPO後一年くらいかけ、市場から認められたものは株価が上がっていく
といった傾向があるかなと思います
2020年にIPOした銘柄の動きはどうか
もしIPOした銘柄を2021年に買いたいならば
2020年にIPOした銘柄で一瞬上がり、今ダウントレンドになって上場値を下回っている、以下の様なお買い得の様に思えます
SNOW
Snowflake Inc.です。データウェアハウス企業ですね。
IPO値から3割近く下落中
2020/11 IPOでロックアップ解除は5月予定
2021/3現在ロックアップも解除されていないため、入るとしても夏以降かなと推測します
GDRX
GoodRx Holdings。処方薬のお値段ドットコムです
2020/9にIPOなのでロックアップ解除は3/23あたり。決算は○と△
IPO値から2割以上下落中。そろそろ底を打ってくれると嬉しいですね。
次の決算は6月なのでそこで○だと一気に買い判断ができそうです
DRVN
Driven Brands 車の整備工場のブランド展開しています。
IPO値から1割程度下落中。決算は×
まだIPO後すぐのため、上半期は観察が必要と思われます
ただ、買うときは下がっている最中ではなく
良い決算やニュースが出た後に上昇している時に乗ると良いかなと思います
さらに安定を狙うなら上場値を越して、一度下がった後に再度上がるトレンドの時に買うべきです
まだまだこの様な2020年にIPOされた銘柄が話題になっていくのは時間がかかりそうですね