ドリブン・ブランズが第4四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルは $DRVNです
自動車の修理工場のフランチャイズ経営を行っている企業です
少し不安が残る決算結果となっておりますが、コロナ後のポジティブな伸びは期待できます
EPS 予想 $0.06に対し$0.01 ×
売上高 予想$2.82億に対し $2.89億 ○
売上高前年同期比 +57%
既存店売上高成長率 -3.4%
メンテナンス +1.2%
衝突による塗装やガラスの修理 -7.3%
プラットフォームサービス +9.5%
修理が落ち込んでおりますが、これは新型コロナウイルスの影響もあって人があまり外に出なかったから(車を使わなかったから)交通事故が減ったと説明しております
システムワイドセールス(直営店と加盟店の合計売上高)は以下です
メンテナンス 27%
洗車 9%
衝突による塗装やガラス修理 57%
プラットフォーム・サービス 7%
修理サービスが半分以上なのでここが回復しないと売上高の伸びは期待できません
2021年の通年では既存店売上比較はプラスになるとガイダンスを出しています。人々が街に出る様になるのが必須ですね
株価はこれを受けて滑り落ち中です。
上場値を切ってしまったためかなり厳しい状態です。
どこまでも滑り落ちてしまう危険性があります
売るべきか
- 経営者の腕が少し怪しい
- ロックアップがまだ解除されていない
- ガソリン車の修理は今後斜陽?
- 経営者への疑念があるということ
本来ならIPO時(12月)に、売上高の減少はアナウンスしておくべき、と意見があります
本決算の締めは12月なのでこの様な事態はすでに認識できていたはずだ、といった観点ですね
これは経営者の株主への意識が少し足りないのではといった批判にも取れます
上場企業の経営者はこのようなアナウンスは事前に出しておいて、コンセンサス予想を下げるといったことを良くします
で、蓋を開けてみたら思ったよりも悪くなかった、といった決算で株価が上がるメカニズムですね
ドリブンブランズの経営者はこの様な株主を睨んだ経営判断ができていないのでは?ということです
売る材料として経営判断が怪しいというのは十分あると思います
2. まだロックアップも残っているということ
この期限は2021/6/15です
過ぎた瞬間、今まで$DRVNを持っていて売れなかった人が一気に損切りしだす可能性もあります
そのため今新規にポジションを立てるのは危険な香りがします
3. $DRVNはガソリン車を修理するビジネスであるということ
$DRVNはガソリン車のサービスがメインです。ですが、ガソリン車は今後10年で大きく台数を減らす可能性があります
電気自動車にガソリン車が置き換わった時、ドリブン・ブランズが運営しているショップはそのまま経営できるかはクエスチョンマークがつきます
当然タイヤの交換、ローテーションやボディの凹みを直すといったことは電気自動車でもガソリン車でも同じ様なものかと思われます
一方でオイル交換はなくなります
ブレーキパッドの交換もほぼゼロになります(回生ブレーキという仕組みになるので)
ラジエータ液の交換頻度もかなり低くなるはずです
Driven Brandsが展開している Take Five のようなオイル交換のサービスは間違いなく打撃を受けます
総じてガソリン車より電気自動車の方がメンテナンスの手間は少ないイメージです
つまり、ガソリン車向けのビジネスだけでは今後尻すぼみにになる可能性があるということです
電気自動車の流行と共に、電気自動車のメンテナンス事業にも入り込めるのかが長期的な課題かなと思います
顧客の車情報や修理履歴などプラットフォームは押さえているはずなので上手く利用したビジネスが展開できることを期待しています
好材料はある
好材料もあります
特にコロナ収束からの人の行き来活性化は期待です
$DRVNはそのビジネスの特性上、人が車を使わないと成立しません
とくに人が長い時間車に乗れば乗るほど儲かっていきます
2020年は車の延べ走行距離がかなり落ち込みました。2021年はそれが大きく戻ると考えたら2021年は良い決算が期待できるでしょう
年末までに株価が戻らないと、タックスロスセリングも大きく受け流ことになります
今年が勝負の年ですね