カーニバル・コーポレーションが第4四半期(9~11月分)の決算を発表していました
ティッカーシンボルは$CCL です
同社はクルーズ船を持ち世界中を回るクルーズを提供する会社の第一人者です
クルーズ船を保持し、きれいにメンテし、動かす必要があるビジネス形態上
新型コロナウイルス騒動で一番大きくダメージを受けた銘柄の一つだと考えられます
それが故、まだまだ株価はコロナ前と比べてかなり低い状態です
逆に言えば伸び代は高いと言ったことになります
前回の決算はこちらでまとめています
数字は悪いが予約の積み重ねは順調、少しずつ運行も動いている
といった状態でした
決算結果は予測を下回る
予測をまたしても下回る結果となりました
同社の発表はこちらで確認できます
2021Q4 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | -$2.31 | -$1.28 | ❌ |
売上高 | $1.287B | $1.34B | ❌ |
売上は第3四半期と比べて2倍以上になりましたが
完全復活には程遠いことには変わりないです
ハイライトとしましては
顧客単価は強かった2019年に比べても4%以上高い
2022年春で全ブランドの路線が運行見込み
2022年の運行予約はとんでもなくある
2022年夏に黒字転換予想
2023年の予約もかつてない値段で確保されている
船の稼働率は11月で61%(8月に59%, 6月は39%)
短期的にオミクロン株での影響はあり予約キャンセルは出るが一時的な予想
船内での感染拡大は効果的に抑制できている
と言った具合です
第3,2,1四半期と比べて確かに良くはなってきています
問題はこの速度に投資家が満足できるか、、でしょうか
特に予約の状況は非常に良いため、ここは好感できそうです
あとはもう、クルーズが出発できるかどうか
ここが最大のポイントでありリスクと言った状態です
最近ニュースでもクルーズ船でクラスター発生などありました
これは同じクルーズ会社の$NCL(ノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディンス)
の運行する会社での新型コロナウイルス患者発生だったのですが
意外や意外、そこで株価は落ちていません
つまり多少のコロナ患者が発生しても運行はする見通しなのでしょうかね
クルーズが運行できなくなる機会としましては
各国の封鎖のようなイベントが一番影響ありそうです
株価は反発
株価は本決算を受けて反発しました
オミクロン一発目と今日までの下落二発目でダブルボトムをつけましたが
このまま上昇すると良いかなと思います
ただ、公募増資しまくって株数がだぶついている状態なので
上がりは弱いかなと考えます
強く強く株価が上がっていくシナリオはなかなか想定しにくいですね
コロナウイルスへの対応次第
$CCLは公募増資を繰り返し行った企業ですので
今のところ潰れるような心配はないです
ただ、この銘柄は新型コロナウイルスの世界の感染状況に大きく左右されます
どこで黒字転換できるのかは
オミクロン株の影響をよくよく睨まないといけないですね
さて、米国の新型コロナウイルス感染者数は増加中です
ニューヨークでは感染者数が史上最大になった模様です
死亡者数を見ますと(一般的に遅れてくるのですが)
以下のように、じりじりと増えている状態となっています
痛ましく、嫌な感じがしますね
今後米国始めどうオミクロン株に対応するのかは注目です
オミクロン株発祥の南アフリカを考えてみますと
感染者数は高止まり、死亡者はそんなに増えていない、と言った感じでしょうか
ここを好意的に解釈できるなら今の状態は買いにつながると思います
さて、その他コロナウイルス関連のニュースを見てみますと
物凄い速度でオミクロン株が世界に浸透している一方
米国と欧州委員会は$NVAXのワクチンを承認
日本だと塩野義製薬もオミクロン株に有効(まだ最終治験前)
米国ではジムクレイマーやナダルが新型コロナウイルスに感染しています
オランダでは都市封鎖
モデルナの3回目の摂取は抗体量大幅増加
イギリスも重大事態宣言から制限を設ける可能性あるとのニュースも出ています
そのように、再び経済封鎖が見えてくるような世の中で
どこまで人ものの動きを許し
どこから患者数を増やさないよう動くのか
各国の動向は引き続きみておく必要が、特にこの$CCL に関してはありそうです
あまり大きく握りはしない企業です
公募増資が多過ぎて株価が上がりにくいことが大きく気になっています
ある程度買いが入って株価が上昇してきたら
またアットザマーケットオフォリングをする可能性は極めて高いと感じています
そのような意味合いであまり投資家に優しい企業ではないですね
あまり好きではない銘柄です