Digital turbine (デジタル・タービン、ティッカーシンボルは$APPS)が2022年度第1四半期決算を発表していました
同社は中立的な第三者機関として
新しい携帯電話(アンドロイド)へのアプリ自動インストールをサポートしています
新しいスマホを立ち上げたら入っているよくわからないアプリありますよね、あれを制御している会社です
本システムはiPhoneには無効でありAndroidのみに対応しています
携帯側の顧客としては
サムスン、レノボ、LGなどのスマホメーカー
アプリ側の顧客としては
Walmart、Lyft、Amazon、Youtube
などです
携帯側としては
スマホを提供する際に自分と近い会社(子会社)が提供しているアプリを使ってもらえれば親会社としてプラス
といった意図があり
アプリ側としては、まずアプリを落としてもらわないと話にならないわけで
そのハードルが最初から下がるという大きなメリットがあります
正直に言うと消費者にとってはうざったい仕組みなのですが、、
このようにスマホの出荷と同時にすでにインストールしているアプリから売上が生じるビジネスを中心に
後は自動広告の受信であったり
他にもモバイル決済である"DT Pay"などもサポートしています
決算結果は良し
詳細はこちらをご参考にしてください
決算結果は問題なかったです
本企業はずっと強い数字を出し続けていますね。素晴らしいです
EPS: 34¢ VS 予想 31¢ ⭕️
売上高: $212.6M VS予想 $190.28M ⭕️
次期(第2四半期)ガイダンスも良かったです
EPS: 38¢ VS 予想 $37¢ ⭕️
売上高: $300M~$306M VS予想 $291.1M ⭕️
売上高YoY: 260%
Fyberの買収も完了していますね
収益の幅が広がるのでGoodだと思います
元々Dynamic Installs(アプリ自動インストール)で儲かっていた会社ですが
最近は他の事業からも収益が出せており、良い傾向かなと思います
買収したAdColonyからもかなり大きな利益が出ています
今期は広告系の決算が良かったのでそこと同じ流れです
これらを考慮しますとアプリ自動インストールでの成長率は+104%です
ここをどう見るかですかね。企業方針といえばその通りですが、難癖つけやすい箇所ではあります
事業の柱が増えることは個人的には大きなプラスだと思いますが
一部の人には、本業は成長鈍っている!と言われてもおかしくないかもしれません
株価はプラスに反応
株価はアフターでプラスに転じました
長い目で見てますと、直近の高値を超えられない苦しい時期が続いています
この好決算を機に$80を超えて欲しいところですが
地合い的に難しいかもしれませんね
$100は固い、と言われ続けてきて株価がじりじりと下がっている状態なので
また旬になれば大きく動く銘柄なのかなと感じます
この決算を機にまた上昇基調になるのかは要注目です
けっこう空売りが多い印象を受けるので、踏み上げられれば上げ幅は大きいイメージです
大きな出来高を伴った上げを確認した後に入るのがベストですかね
4,5月で大きく下がっていますね
7月以降も不穏な様子です。小型にはお金が入らない状態が続いています
投資には値する企業
7月からの決算ラッシュで、決算を失敗する企業がだんだん出てきた一方で
これだけ良い決算を出し続けれれる企業は稀なので
そういった意味では投資する価値はある理解です
スマホ以外にもウェアラブルデバイスやテレビなどのデバイスにも
同じようにアプリを初期インストールする戦略をとってきており
これまでの買収も考えると
スマホやインテリジェンスデバイスでの広告を支配しようと考えられます
一方で懸念点もあり
Android普及にまだ深く依存した企業であること
決算や年次報告書が遅れることがあり、投資家軽視の姿勢が見られる企業であること
は事実です
また監査法人は今年に入って変わっていますが
これは別に大きな問題ではないと考えています
Grant Thorntonに変更されているのですが、これは大きな方の監査法人です
それより前に使われていた監査法人はよく知らないので
おそらく、買収が相次いだ結果会社の規模が多くなり前任の手に負えなくなったのでは
と感じています
トータルで考えると買うに1票、ですかね
入るタイミングは先述の通り機関の買いが入った後かなと思います
まずはしばらくの動きをじっと観察しようかなと
今後も期待の企業のうちの一つです