Airbnb、エアビーアンドビーと読みます
世界中で民泊のプラットフォームを運用しています
2021/8/12の引け後に第2四半期(Q2)決算を発表していました
同社は
空いている部屋を貸したい人と
格安で借りたい旅行客や長期滞在者とのマッチングサービスを提供しています
私自身、新型コロナウイルスが蔓延する前はたまに使っていました
ホテルが高くなるシーズンなどはこちらを使用した方が安かったり
一人旅だと貸主とのコミュニケーションが楽しいから
といった理由があります
数字はとても良い
決算結果はこちらの資料も参考になります
一部グラフは上記資料より転載しています
2021Q2 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | -11¢ | -43¢ | ⭕️ |
売上高 | $1.34B | $1.27B | ⭕️ |
売上高前年同期比: +298.7%
前年同期比はとても良いですが
前年の第2四半期は新型コロナウイルスの影響を大きく受けていることを忘れてはいけません
2019年(新型コロナウイルス前)とも比較してくれている資料は以下です
既に2019年を上回っていますね。これは個人的には意外でした
例えばマリオット、$MARのような高級ホテルでは
まだ2019年の売上に追いつけていない状態でしたが
$ABNBは既に2019年を超えた採算を出しています
完全復活といって良いですね
特に米国での国内需要と
ヨーロッパでの国を跨いだ移動での需要が大きく回復したとのことです
1日あたりの宿泊単価も急回復していました
客単価(Average Daily Rates):$161.45
前年同期比率: +41%
調整済みEBITDAは黒字になっています。良いですね
ガイダンスはなかったですが第3四半期の売上高は
2019年のそれ($1.65B)を大きく上回るだろうとアナウンスされました
ワーケーションに関しては特に大きな話はなかったですね
旅行再開の方がインパクトはあるので当然かと思いますが
株価は好感
株価はこれを受け一時的に上昇しました
8/16に下落していますが
この日は全体的に小型グロース株が大きく叩き売られる日だったためで
$ABNB自体の理由ではないと思います
長期で株価を見てましょう
本銘柄は去年の年末にIPOしたばっかりの会社です
上場後
ワクチンニュース・経済再開の期待もあり2月まで大きく上昇しましたね
その後、ワクチン接種速度鈍化やウイルスの変異などにより
株価は低迷、現在は最高値より-30%ほどとなっています
チャートとしましては底は脱して上昇トレンド転換のように見えますが
この株価をまだ高いと思うかどうかですね
買うべきか
同社は第3四半期も大きく楽観的でした
すなわちこの旅行客増加の流れは今後も続いていく見方を出しています
それは、新型コロナウイルスに対してワクチンで抑えられるといった背景からですね
この意見に賛成の場合は大きく買うことができると思います
良い決算内容でも株価が大きく上がっていない今、大きなチャンスかなと
一方でそれに対する反論も理解しておくことが必要です
反論としましては、直近の変異種の猛威を見ると楽観視はしにくいといったものです
世界での新型コロナウイルス1日あたり感染者は日に日に増えています
米国でも同様の兆候です。死者の数は(前と比較して)少ないものの
死者もじわじわと増えています
これを受けて、もし世界でまたロックダウンのような施策が取られた場合
ABNBのような旅行産業は大きな影響を受けるでしょう
これが大きなネガティブ意見です
さて、新型コロナウイルスに対する対策の是非は本ブログでは問いませんが
一つの方針として、死亡者を減らす(=感染者数はある程度諦める)ものがあります
今まさにイギリスなどがやっているようなことで
ワクチンを打って死亡率を減らしながら経済活動をするやり方です
この方針は、感染者が多少増えても動じずに
(ある程度まで)経済活動をやるところがポイントです
この逆が、オーストラリアや中国がやっているようなことで
感染者数も抑える方針です
この方針だと
一人でも感染者が出たらロックダウン!のような経済封鎖を行います
すなわちその期間は多少経済に悪影響を及ぼすことになります
ただ、集団免疫のようなものは幻想におわる
=外での完全収束以外出口戦略がない
といった事態になる可能性もあります
是非は問いませんが
なんとなく実利主義の英米は前者でしばらく進んでいくような気がしています
すなわちしばらくは経済活動を引き続き行う
必要に応じて窓を少し緩めたり閉じたりする
といったスタンスなのかなと
このシナリオの場合、ABNBはまだしばらく大きく儲かる可能性は高いです
なので株を買っておくのも良いかもしれません
今後、この新型コロナウイルスの変異と蔓延、そして各国の施策に関して
どちらかに転ぶかはわからないため
なにもしないのも大きな一手です
私はABNBに関してはこの方針です。無理に手を出して火傷するよりかは
他の銘柄を考えてみたいと思っています