2023年も早いもので2月になりましたね
いつも通り半月の相場を観察し、今後どうすべきか考えてみようと思います
前回の記事はこちらです。相場は絶好調でしたが円高急転換といった感じでしたね
今回も以下のETF動向を伺ってみました
ETFは全体の動向を掴むには最適かと思われます
VTI
VOO
VT
QQQ
ARKK
HDV
SPYD
IWM
結果としては
1月前半の好調を引きずって強気相場入り
ハイテクや小型株が伸びて新興国は想定的に下落
円高は一服
テクニカル的には新展開であり強気相場
といったところでしょうか
指数でインフレが止まらないと解釈できる数字が出たり
FRB側がターミナルレート引き上げする示唆が出たりしない限り
この狂乱調子は続くかもしれないですね
VTIは+2.19%
VTIは+2.19%でした
一ヶ月通してプラス10%くらいですね、
一昨年はこんな調子の相場をよく見てましたが、久しぶりに出会いました
テクニカル的にも大きく頭抜けた状態になっています
前回の高値をついに奪還しており、下値もしっかりと切り上がったということで
強気相場といった見方ができそうです
なので1年以上続くベア局面で一矢報いた、のような状態になります
局面が変わったということで考え方も変えていかないといけないですね
VOOは+1.97%
こちらはS&P500です。いつもVTIと同じ動きです
VTIの構成の大半がVOOなので数字としてはほぼVTIと同じです
GAAMで15%くらいですかね
今回はVTIに劣後した数字でした
今回もGAFAM含む超大型株の数字が良くないことから来ています
この、小型のほうが数字が良い傾向は1月上旬から継続中です
1年で見ると、VTIと同様新境地に達しています
次は、今奪取した$375が下値抵抗線になってくれるとありがたいですね
VTは+1.87%
VTは全世界株式を対象としているETFです
日本も一応対象になっていますね
ただ、大半はVTIなので大体はVTIと同じ動きになります
特徴としてはVTIを少しマイルドにした感じ、ですね
上がるのも下がるのも幅が小さいです
今回はその例に従った上げ幅でした
この月後半は特にドル安にもなっていないため
特に新興国が強いのような状態にはならなかったです
今後またドル安になるとVTが強くなってくかもしれません
VTはもう次の高値を今まさに取り返している状態です
これは、明らかに他のETFとは違う状態です
直近の動きはカップウィズハンドルにも見えますね
指数にこのようなテクニカル的な話をするのも変な話ですが
教科書的にきれいにブレイクしていっているように見えます
QQQは+5.52%
QQQはナスダック100に連動します。ハイテク株メインのETFです
構成銘柄はこちらを参考に、Apple,Microsoft, Amazon, NVDIA, Tesla, Google... で40%くらいです
ただ最近はAAPLとMSFTで25%くらいですね
GAFAMでバランス良かった時代と比べて大分偏ってきました。
一方Zoom, U, CrowdStrikeのようなハイテクグロース株は含まれていません
最近だとペプシコも上位銘柄として存在感を出してきましたね
METAは影が薄いです
上がる時はVTIなどと比べて極端に上がることで知られています
一方で下がる時は大きく下がる銘柄です
今回は大きな上昇を継続しました
こちらも高値の奪取が見事にできた状態です
買いのシグナルは出ていますね
この波がいつまで続くかわかりませんが
乗れるだけ乗って利食いして逃げるのも一つの手ですね
ARKKは+10.95%
ARKKは破壊的技術、すなわちイノベーティブなテック企業に投資するETFです
最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
EXAS ZM TSLA ROKU SQ PATH SHOPなどなどです
またハイテク系が割合多くなってきました
上がるときは極端に上がり下がるときは極端に下る
そんな躁鬱のようなETFです
今回は前者の極端な上げですね
ARKK自体は全体的なチャートで見ると、まだまだ伸びは小さいです
今後金利高が続いていく中でどのような動きを見せるかは注目ですね
もう誰も興味はないと思いますが、どのような終りを迎えるのかは
きっちりチェックしておきましょう
HDVは-1.24%
HDVはまさかの下落です
本ETFはディフェンシブなものが多く
それ故上昇も下降も幅が小さいのが特徴です
HDVの最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
XOM, CVX, VZ, ABBV, MRK, PFE, PM, MRK,PXDなどです
ちょっと前まではエネルギーが20%くらいでしたが
その比率は15%くらいまで下がってきました
この方がまだ健全かと思います
他のETFと違って下落した理由としては
1月のハイテク牽引の上昇に資金が集まり
このような退屈な銘柄からはお金が逃げたから、と後付できそうです
直近一年のチャートは以下です
ちょっと高値が切り下がってきているのは気になりますね
今後も動きを見ていく必要がありそうです
SPYDは+1.27%
SPYDは上昇しました
SPYDはS&P500のうちの高配当銘柄を上から100個並べたETFです
最近の銘柄はBKR, CVX, NEMなどですね。それより下はあまり有名ではない銘柄です
高配当銘柄なのですが、景気の影響を受けやすいETFです
小型系が多い銘柄なので、今回は大きく上昇しましたね
こちらはHDVとは違い直近では好調となっています
最近SPYDの人気がなかったのですが
今後はHDVを凌駕するパフォーマンスになっていくのかは期待です
IWMは+2.37%
IWMはラッセル2000に連動する銘柄です。要するに無名小型株の詰め合わせです
下落すると炭鉱のカナリアとして悲観相場が来るのではと言われています
小型株なので上がる時はガンガン上がりますが
下がる時もガンガン下がります。大きく持つのは避けたい銘柄ですね
また赤字企業もそれなりにあるので、利上げには弱いETFです
今回も好調を続けました
こちらもチャートは良い形になっていますね
ちょっと直近の伸びが急な気もしますが、、
日銀政策変更のシナリオに沿う
米国債10年利回りはCPIの数字から頭打ちのような推移になっています
利回りが下がれば株式、特にグロース株にはプラスなので良いかなと思います
順調に1月から下がってきており、高値が切り下がっている状態でOKです
今後3.4を切ってくれるとよりありがたいと感じますね
不穏なこととしてはガソリン価格の動きが怪しいことが挙げられます
2/14に1月CPI結果発表がありますが、果たしてどうなるでしょうか、、
ドル円はここ半月ではヨコヨコでした
ようやく一服といった感じですね
3月くらいに今のYCC(Yield Curve Control)を撤廃するか
実質金利を1%まで引き上げる話がありまして
その場合ドル円はいよいよ120円前半になってきそうです
そうなると米国株は買いやすい状態になりますね
120円から-10%は108円であり、一昨年くらいの水準となります
そこから更に円高に突き進む可能性もありますが、一旦は心地よい状態かなと思います
ビットコインも久しぶりに息を吹き返しています
去年散々なことが多々あったので、悪材料出尽くしであったり
2024年の半減期に向けて買えると見る人も多いのではないでしょうか
ただ直近は頭打ち感がありますね
イーサリアムも同様です
数年死んで良いなら少しくらいお金を入れて良い状態にはなっているかもしれません
おすすめは次のCPIの数字を見てから、、ですけどね
また、米国経済の弱さがでたことで新興国投資の妙味が大きくなってきています
今後さらにドル安が進み経済弱々になっていくならば
いよいよ新興国の出番かもしれません
この状態では米国の投資家が世界に目を向けるときが多いからですね
その他ウォッチ銘柄としまして
INDAは半月で-3.46%でした。今回のウォッチの中で最弱ですね
インド内需の方はSMINの方が良いともされていますね、そちらも見ておきましょうか
こちらはインドの小型銘柄中心ETFとなります
こちらも-2.02%と大きく劣後しています
ポーランド、例えばEPOLは一服した感じはありますね
こちらは-1.12%でした
後は最近話題のFMですね
iシェアーズ MSCI フロンティア & セレクトEM ETF です
詳しくはこちらを見ればよいのですが、構成はベトナムが2割
ナイジェリア、バーレーン、ペルーが7%ほど
ルーマニア、カザフスタン、、となっていきます
今後どのように動いていくかは注目です
今回は-0.94%でした
Mは一回上がりだすとずんずん上がっていく銘柄ですね
これは出来高が少ないため、他の大型銘柄から資金が抜けて流入した場合に
株価が上がりやすいといった側面があるからです
今後は少しチェックしたほうが良いかなと思います
後、最近のウォッチ銘柄だとMELIですね
南米の王者Eコマースです
ドル安になってくるとドルベースでどういった決算になるか気になりますね
全体的に見ると米国にお金が戻った1月でした
インフレはもう終了した、のような安堵感が相場にあるような気もしますが
個人的にはもう一回止まらないインフレの驚異と向き合うときが来ると思ってます
その時まで株を持ち続けて、利食いして逃げるのは良い考えです
ただしそのタイミングがわからないのは今に言えた話ではないです
直近だと2月頭から出てくる経済指標
そして2/14のCPIの数字
ここがターニングポイントになりそうです
特にCPIが前回より高くなると一気に大暴落の可能性もあります
それまでにポジション少なくしておくのは一つの手かもしれませんね
引き続き生き延びていきましょう