2023年になりました
日本だと増税や隣国の軍事拡大で嫌なニュースばかりですね
年末も株価は例年のアノマリーに沿わず元気がなく、全体的に嫌な感じでした
2022年を通すと、株式市場ではとにかく悲惨な一年でしたね
いつも通り半月の相場を観察し、今後どうすべきか考えてみようと思います
前回の記事はこちらです。FOMC会見でターミナルレートの引き上げが示唆されて株式市場は失望売りが広がりましたね
今回も以下のETF動向を伺ってみました
ETFは全体の動向を掴むには最適かと思われます
VTI
VOO
VT
QQQ
ARKK
HDV
SPYD
IWM
結果としては
大型株が崩れて米国ボロボロ
日限政策変更により急激な円高発進
よって今米国株を買う妙味は全くない、といった感じですね
VTIは-1.91%
VTIは-1.91%でした
例年はクリスマスラリーと言って株価があることが多い時期ですが
今年は何もなく、淡々と下がり続けました
出来高も少なく、全く元気がなかったですね
最高値からは-21%を超えてます
ちょうど上値を結んでいったあたりの抵抗にぶつかっていること
高値は切り下がり、下値も危うい状態が続いていること
から、今買おうと思える状態ではないです
買うなら下値をしっかりとサポートした状態であって
過去の高値、今回なら$200を越えた状態であること
なのですが、まだまだそんな日は来ないと思います
VOOは-1.90%
こちらはS&P500です。いつもVTIと同じ動きです
VTIの構成の大半がVOOなので数字としてはほぼVTIと同じです
今回はVTIとほぼ同じ動きでした
最高値からは-20%くらいまでになってきました
こちらも高値の奪取が全くできていない醜いチャートです
チャートを見ると買う理由は何処にもないですね
個別でいうとTSLAなどが結構ひどい下げをしています
TSLAはPERが頭おかしかったのと
TWTR買収のお金が必要だということでイーロンが株売りまくっている感じですね
今までの高値感が抜けてもう半額くらいになったら買ってみても良いかもしれないです
VTは-1.63%
VTは全世界株式を対象としているETFです
日本も一応対象になっていますね
ただ、大半はVTIなので大体はVTIと同じ動きになります
特徴としてはVTIを少しマイルドにした感じ、ですね
上がるのも下がるのも幅が小さいです
最高値からは-20%くらいです
ここもVTIとほぼ同じでしたね
VTはその特徴からVTIより下落幅が小さいと思っていましたが
数字をみるとそんなことなかったです
これからしっかり上がるか注目です
QQQは-3.83%
QQQはナスダック100に連動します。ハイテク株メインのETFです
構成銘柄はこちらを参考に、Apple,Microsoft, Amazon, NVDIA, Tesla, Google... で40%くらいです
ただ最近はAAPLとMSFTで25%くらいですね
GAFAMでバランス良かった時代と比べて大分偏ってきました。
一方Zoom, U, CrowdStrikeのようなハイテクグロース株は含まれていません
最近だとペプシコも上位銘柄として存在感を出してきましたね
もはやMETAなんて上位銘柄にもなっていません
上がる時はVTIなどと比べて極端に上がることで知られています
一方で下がる時は大きく下がる銘柄です
今回はこの例にそってVTIより大きな下落でした
FRBのターミナルレートが引き上がったため
金利上昇に弱いハイテク企業のバリュエーションが下がっている状態です
最高値からは-34%です。見事な下落相場ですね
-40%を超えると暴落相場と呼ぶらしいですが
いよいよそのラインが見えてきました
企業成績もすこぶる悪い状態が続いていますし
チャートも酷いですし、平気でそれくらいは有り得そうですね
ARKKは-5.96%
ARKKは破壊的技術、すなわちイノベーティブなテック企業に投資するETFです
最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
TSLA ZM ROKU EXAS CRSP NTLA SQ TDOCなどなどです
上位銘柄はだいぶ様変わりしましたね。
EXAS, CRSP NTLA はいずれもバイオテクノロジーの会社です
ちょっと前までは広告系やIT技術系の会社が多かったのですが
ここにきて大きく舵を切っています
上がるときは極端に上がり下がるときは極端に下る
そんな躁鬱のようなETFです
今回は後者でしたね
ARKK自体は最高値から見ると-79%ですね
金利は高い状態が暫く続くとFRBが公言しているため
短期でここから復活することはないとみられている状態です
もう誰も興味はないと思いますが、どのような終りを迎えるのかは
きっちりチェックしておきましょう
HDVは+0.68%
HDVは大きな下落です
本ETFはディフェンシブなものが多く
それ故上昇も下降も幅が小さいのが特徴です
今回はその例からずれてVTIと同等レベルで下落しています
HDVの最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
XOM, CVX, VZ, ABBV, MRK, PM, MRK,PXDなどです
ちょっと前まではエネルギーが20%くらいでしたが
その比率は15%くらいまで下がってきました
この方がまだ健全かと思います
今回はほぼ横横、、でしたディフェンシブ銘柄の本領発揮ですね
長期で見ると最高値から-5.7%です。他のETFと比べても傷が浅い状態です
ただ、エネルギー価格が落ちてきていることから今後は株価が落ちるかもしれません
今買うか、というと買えないですね
$90前半くらいになったら買っていきたいと思います
SPYDは-1.44%
SPYDは下落しています
VTIよりかはマイルドな下落ですね
SPYDはS&P500のうちの高配当銘柄を上から100個並べたETFです
最近の銘柄はBKR, CVX, NEMなどですね。それより下はあまり有名ではない銘柄です
高配当銘柄なのですが、景気の影響を受けやすいETFです
最高値からだと-12.67%です
成績的にはHDVが随分と強くなってきたので
わざわざ不安定なSPYDを買う理由もあまりないかなと思っています
昔は高配当で株価が落ちやすいSPYD
配当は劣るが株価が安定しているHDV
といった棲み分けでしたが、今となっては配当も高いのがHDVですからね
IWMは-0.75%
IWMはラッセル2000に連動する銘柄です。要するに無名小型株の詰め合わせです
下落すると炭鉱のカナリアとして悲観相場が来るのではと言われています
小型株なので上がる時はガンガン上がりますが
下がる時もガンガン下がります。大きく持つのは避けたい銘柄ですね
また赤字企業もそれなりにあるので、利上げには弱いETFです
今回は下落ですがVTIよりは傷が浅かったです
本期間でTSLAのような大型が崩れたから、相対的に小型は小さい下落になりました
最高値からは-27%です
不景気は特に小型企業に大きなダメージを与えるため今買いとは言えないです
日銀政策変更のシナリオに沿う
米国債10年利回りはCPIの数字から頭打ちのような推移になっています
利回りが下がれば株式、特にグロース株にはプラスなので良いかなと思います
12月後半のFOMC以降また上がってきたのが直近ですごく嫌な感じです
今現在はちょっと下がっているので、ここから落ち着いてきてくれると良いのですが
このチャートも、高値を切り下げていく形になってくれれば助かります
ドル円は日銀がとんでもないことした結果-4%です
VTIを円換算しますとここ一ヶ月で-8%くらいですね、笑えません
何度も言ってますが、まだここから-10%の可能性は余裕であります
-10%で 117円です。まだ高いくらいです
はたして今の米国株が+10%を超えられる力を持っているか
そこまで楽観的には到底考えられません
なので、ドル円を考慮するなら
米国株は今は全く買いどきでないということになります
ビットコインは完全に死んでいます
ただ、昔の高値も下回ったので妙味は出てきていますね
イーサリアムも同様です
2024年の半減期に向けて何処かで買えるときは来るかもしれません
また、米国経済の弱さがでたことで新興国投資の妙味が大きくなってきています
今後さらにドル安が進み経済弱々になっていくならば
いよいよ新興国の出番かもしれません
この状態では米国の投資家が世界に目を向けるときが多いからですね
その他ウォッチ銘柄としまして
INDAは半月で-1.28%でした、VTIと比べてまだマシです
インドの時代がくるか、、はまだわかりません
ポーランド、例えばEPOLも直近は非常に強くなってきています
こちらはロシアに大きく振り回される国ですが
非常に良い会社も多く、次の投資環境としてふさわしいと思っている人も多そうです
半月で+3.34%です
他のETFと比べるとかなり健全ですかね
後、急にFMが話題に上がってきているので一応載せておきます
このブログでも急激に検索されるようになってきました
iシェアーズ MSCI フロンティア & セレクトEM ETF
ティッカーシンボルはFMです
詳しくはこちらを見ればよいのですが、構成はベトナムが2割
ナイジェリア、バーレーン、ペルーが7%ほど
ルーマニア、カザフスタン、、となっていきます
今後どのように動いていくかは注目です
今回は-1.58%でした
FMは一回上がりだすとずんずん上がっていく銘柄ですね
これは出来高が少ないため、他の大型銘柄から資金が抜けて流入した場合に
株価が上がりやすいといった側面があるからです
今後は少しチェックしたほうが良いかなと思います
全体的にはドル安による不安が拭えない状態が続いていますね
永遠のハト派として知られている日銀が実質利上げ及びCPI目標変更を打ち出したため
円が見直されることになりました
いままで、このシナリオの可能性は低いと考えていたため
私も一本取られたような状態です
米国が不景気突入
日本が利上げ続けるかも
といった状態を考えると、意外と早くドル円が110円台に戻るかもしれないです
これらを考慮すると、
もし円で暮らす必要があり、ここ数年で大きなお金がほしいのならば
いま米国株に投資しても旨味はないと思います