FedEx, フェデックスが2023年度第2四半期決算結果を発表していました
ティッカーシンボルは$FDXですね
同社は小包から超巨大荷物まで何でも運ぶ
世界的な運送会社として知られています
このようなトラックは米国在住時見なかったことはありません
大学の中をよく走っていましたのを覚えています
世界的に展開しているだけあって
Cargoも持っています。こちらもたまに空港で見るかなと
ちなみにクリスマス商戦のような忙しいシーズンになると
↑のトラックだけでなく普通のトラックを調達してきて配達し始めます
まさに配達業界の一角ですね
なお競合他社としては
DHL(今はドイツポスト傘下)
UPSなどでしょうか
UPSは大学いた当時だとあまり評判よくなく
UPS で検索するとまずdelay がSuggestされる事態でした
最近はどうなんですかね
数字は良くない
この時期のFedExの決算は特に重要でして
9~11月の数字というのはクリスマス商戦に大きく関わってくるからですね
この結果から、ある程度消費者の購買意欲がわかったりすると思います
詳細な数字はこちらから
FDXも老舗ですが、パワポ作ってくれると好印象ですよね
2023Q2 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | $3.18 | $2.82 | ⭕️ |
売上高 | $22.81B | $23.74B | ❌ |
売上高前年同期比(YoY): -2.9%
YoYはマイナス成長を続けていますね
取扱量の減少が足を引っ張っているとのことです
サプライチェーンの乱れに関しまして
パリのシャルル・ド・ゴール空港で起きてた混乱などは解決したと述べてました
内訳は以下になっています
・FedEx Express -6.4%
・FedEx Ground +1.6%
・FedEx Freight +8.0%
・Other & eliminations -17.6%
以下の通り、大きなパイを持っているExpressがマイナス成長となっており
それが売上減にもつながっている状態です
またEPSに関しては以下に資料が出ていたとおり
徹底的なコスト削減がプラスに働いたということです
FY25(2025年度)にかけて引き続きコスト削減をしていくと
強いコミットメントが載せられていました
また2023年度のガイダンスは予想を下回りました
EPS $13.00-14.00 VS 予想14.08 ❌
Eコマース全体のバブルが終わったような趣旨も述べてましたね
例えば、パンデミック前は小売の約16%を占めていたのが
パンデミック時には、ピークで約22%になり
それ以降は減少していき、今は18%くらいとのことです
とにかくコスト削減に関する記載が明確でして
売上高の拡大自体は求めない方針だったかなという説明でした
実際質問でも設備投資の延期に対してツッコミが入ってました
時間当たりの梱包数を改善するチームが
新しい技術など用いて頑張っていると発言ですね
飛行機の機数を減らしながらも上手くそれを捌いたり
AIを用いて需要を予測したり、ですね
また、今はまだアジア(中国)での回復が小さいが
今後コレが回復してくる時に高額な燃料サーチャージがぶつかると大変と述べてました
株価は上昇
株価はこれを受けてアフターで上昇、その後も順調に伸びました
米国ではインフレ長期化が懸念されていますが
クリスマス商戦で良い成績が出てしまうと消費者がまだ元気ということで
CPIの数字が上がってしまい、利上げの数字が今以上に高まる見込みがあるからですね
CPIの数字がさがり来年に利下げに転じれるかどうかが今の一番のポイントになってます
市場は好感といった感じですね
なお最高値からは-46%です
米国株はこの一年どれも苦しい状況ですが
FDXのような物流系にも余波が来てますね
サプライチェーンの悪化とデフレ懸念で株価が下落している状態です
クリスマス商戦へのコメントは少ない
今回、意外だったのはカンファレンスでクリスマス商戦に関して議論が少なかったことです
一応、この非常に強いピークシーズンを上手くやれているとコメントがありましたが
ただそれくらいでした
コールでの質問もクリスマスへの質問はほぼなく
コスト削減に関する話ばかりでした
記者たちはあまりクリスマス商戦とインフレへの影響を気にしてないように見えました
インフレは終わった話で
今後は不景気にどう対応するのか、が今後の焦点のようにも思えます
もしそうだとすると一旦の株価の底はこの辺かなと考えます
VTIの直近のターゲットは$200、その後に$220です
高値を結んでいくとキレイに線が見えてしまい
$200を早く乗り越えてほしいなと思いますね
上手く越られると、またブルトラップと言われる弱気相場の強気場面になります
$220まで越えると状況が一転した状態になりますね
クリスマスラリーと呼ばれる時期ですし
ここ数日の株価の動きはよく見ておいた方が良いかもしれません