7月に入りました。下半期です
日本では連日の猛暑で苦しんでいますね。電気代が大きく家計にのしかかってくる時期です
電気代は節約しても数千円のレベルなので
そこにケチケチせず、減らすなら他の無駄使い
(コンビニドリンクを水筒にするとか)を見ていくのがよいですね
さていつも通り半月の相場を観察し、今後どうすべきか考えてみようと思います
前回の記事はこちらです。その記事で言及していた通り風向きはまた変わってきています
以下のETF動向を伺ってみました
ETFは全体の動向を掴むには最適かと思われます
VTI
VOO
QQQ
ARKK
HDV
SPYD
IWM
結果としては
-全体としての反発は小さい
-エネルギー・肥料・食料などインフレ期待銘柄・コモディティは全滅
-逆に不景気を示唆するようなディフェンシブ銘柄に買いが集まる
と言った状態です
市場はいよいよ不景気を織り込んできています
インフレに関する議論より不景気に関する議論の方が多くなってきていますね
インフレの終わりはハードランディング(=不景気突入)が共通見解になってきています
あとは、それがいつやってくるかです
諸々の指数を要チェックしながら不景気に備えましょう
VTIは+4.15%
VTIは反発しましたが、一ヶ月でみると-7.67%です
一回大きく下落してしまうと、その後割合で大きく上がったように見えても
トータルだとあまり変わらないという状態になることを実感させてくれます
今までレジスタンスとなっていた$210,$195が上値抵抗線になっており
それをまだブレイクできていない状態です
上昇する気配が見えない以上入るのは避けたいですね
最高値からは-21.55%の下落ですね
先月見たような、下落からの大きな上げを経験できなくなってきました
上値も下がっていき下値も下がっている環境なので
株式投資には向いていない相場といえます
VOOは+3.97%
こちらはS&P500です。いつもVTIと同じ動きです
VTIの構成の大半がVOOなので数字としてはほぼVTIと同じですね
こちらも一年のチャートでみると、綺麗にダメな銘柄の動きとなっています
下値の抵抗線の存在、上値の抵抗線の存在が綺麗に見えますが
全体的に上値も下値も下に更新し続けている非常に悪い状態です
こちらも$360が次の抵抗線になりそうですね
強かった$380の下値抵抗線が今度は強い上値抵抗線になり
なかなか上に行けないチャートになっています
まずはどこで底値をつけて、それを切り上げていくか
ここのあたりがテクニカル的には重要だと思います
時勢としてはVTIと一緒ですね。ニュースを見ながら入り時を考えていきましょう
QQQは全米平均と同様に推移
QQQはナスダック100に連動します。ハイテク株メインのETFです
構成銘柄はこちらを参考に、Apple, Tesla,Microsoft, Amazon,Meta, Google, NVIDIA... で40%くらいです
一方Zoom, U, CrowdStrikeのようなハイテクグロース株は含まれていません
最近だとペプシコも上位銘柄として存在感を出してきましたね
(といっても割合は2%ですが)
今回はVTIとほぼ同じ割合の伸びでした
6月上旬の下げがVTIなどよりも大きかったせいで、月のトータルとしては-8%となっています
QQQの下落率は直近の最高値から-30%を超えていますね
利上げの目処がついてきたらハイテク中心であるQQQの底打ちも近いのかな、など考えます
それがいつかは誰にもわからないので今すぐ飛びつくのはちょっと危険ですね
ただウォッチは必要です
ARKKは+11.47%
ARKKは破壊的技術、すなわちイノベーティブなテック企業に投資するETFです
*ARKKは指数でなくアクティブETFなので参考までに
最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
ZM TSLA ROKU SQ COIN EXAS TDOC TWLO U などなどです
月後半は下げを打ち消そうと頑張ってあげましたが
その後売りに悩まされて結果としてはマイナスで推移しました
トータルでは+11.47%ですね
最高値から見ると-74%ですね
もうコロナバブルを完全に打ち消している状態です
こちらも今はもうみる影もない状態ですが
利上げの目処がついたら買い時が来るかもしれません
今は買えませんが、その用意は少しずつ必要かもしれないですね
HDVは+3.21%。VTIより弱い
HDVは上昇も弱い状態でした。VTIなどよりも上がらず、といった状態です
最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
XOM, JNJ, VZ, ABBV, CVX, PM, MRK, KO
などなどです。これで40%くらいです
一月で見ると-6.36%ですね。大きい下落でした
月前半だと銘柄問わず全て下落していきましたが
月後半ではXOMなどエネルギーが下落の一方
後述するKOなどが健闘しトータルとして上げに転じました
長期で見ても直近のトレンドを大きく割った滑り台が見えますが
ダラダラ下げていないのは高評価です
今までのエネルギー業界に頼った株価上昇が異常だったとも言えますが
SPYDは+3.00%
SPYDもHDVより上がりませんでした
ETFとしては今回一番小さい上がり方でした
SPYDはS&P500のうちの高配当銘柄を上から100個並べたETFです
最近の銘柄はBKR, CVX, NEMなどですね。それより下はあまり有名ではない銘柄です
HDVなどはKOやJNJのような銘柄が上げの牽引役となりましたが
SPYDだと大型株が少ないので上げの恩恵はそれほど得られなかったのかなと思われます
最高値からだと10%ほどの下落ですね
$40を割ると少しずつ妙味が出てくるかなと思いますが、まだ高すぎるような気もします
IWMは+4.58%
IWMはラッセル2000に連動する銘柄です。要するに無名小型株の詰め合わせです
下落すると炭鉱のカナリアとして悲観相場が来るのではと言われています
小型株なので上がる時はガンガン上がりますが
下がる時もガンガン下がります。大きく持つのは避けたい銘柄ですね
こちらも最底値を探している状態です
今入る理由は全くないですが、トレンドは引き続き観察していきましょう
国債の様子が変わってきた
米国債10年利回りは明らかに様子が変わり大きく下落してきました
利回りが下がることは国債の価格上昇につながります
直近での株価上昇の大きさが小さかった理由としては
こっちの国債に買いが集まったからと考えられます
つまり株式投資より国債の方が魅力的だと思われているということで
株が見捨てられている状態になります
ドル円は135円台をいったりきたりしています
不景気が来るとドル安になると言われていますが
今のところ全くその気配は見えないのでまだドルの方で持っていたい水準です
ビットコインはついに下値を破りなお下落が続いています
2017年大相場の$19650を割っており
久しぶりにここが重要な防衛線になりそうです
(数年前の線なので参考値にはなりそうですが)
買いの妙味が少しずつ出てきているように思えます
次の半減期は2024年ですね。ここで価格が伸びるのを見越して買っておくのもありかもしれないです
そのほか個別株ですが、明らかに状態は変わってきています
エネルギーや食糧・肥料は全滅ですが
不況で強いディフェンシブ銘柄には買いが集まっています
XOMは以下のように下落です。旬が過ぎています
食料品の価格に関するETFであるDBAは引き続き下落
小麦の輸出が再開するかも、というニュースもありますね
肥料の一角であるNutrien ($NTR)も引き続き下落
食品、肥料、エネルギーの相場は終了といった感じですね
次に強いのはいよいよ不景気でも相対的に頑張る銘柄です
例えばコカコーラ($KO)は大きく上昇しています
このような銘柄は今旬ですね
Johnson & Johnson (JNJ)も調子良いですね
不景気でも薬や日用品など減らす人は少ないですからね
株式市場の主役は変わり、インフレで恩恵を被る企業から
生活日用品を売る企業になってきています
こちらも今買える銘柄かなと思います
インフレ頭打ちが株式市場の共通見解になってきており
それが導かれている材料として
-ドライブシーズンにも関わらずガソリン価格の低下
(ただこれは上昇トレンドは崩れていないので注意)
-多くの企業がQ2決算を下方修正
-インフレが酷過ぎて購買意識の低下
などが挙げられます
ディフェンシブ銘柄は配当もしっかり出るので
株式投資をしたいならそちらでお茶を濁しておくのも良いかなと思います
そのうちハイテク系も底打ちかな、とは思いますが
今月なのか来月なのか10月かは一切わからないので
まだ近寄らないようにしておきます
高配当銘柄投資は下落相場ほど役に立つと言いますね
色々な人の意見を参考にしていきたいです