シュルンベルジェが決算を発表していました
日本だとあまり馴染みがない企業ですが
石油や天然ガス油田の探査からそれに必要な道具
それに関するコンサルティングの提供などを行う
エネルギーの超上流企業として知られています
原油などを得るためにどこを掘るべきか
どうやって掘るべきか
どれくらい投資すれば採算が出るのか
オペレーションはどうやるのか
などを扱っている会社で、オイルメジャーにそれらを提供しているので
影の大ボスです
この企業が好調だと、その下流にあたるオイルメジャーも
設備投資に積極的だと判断できると思います
今現在エネルギー業界は株価好調が続いているので
チェックしておきたい企業ですね
結果はよし
詳しい結果はこちらから
2022Q1 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | 34¢ | 30¢ | ⭕️ |
売上高 | $6.0B | $5.44B | ⭕️ |
売上高前年同期比: +14%
内訳は以下です
・Digital & Integration +11%
・Reservoir Performance +21%
・Well Construction +24%
・Production Systems +1%
Well Constructionは坑井(こうせい、と読みます)
要するに油田を掘っていく施設の建造ですね
特に北米でのパフォーマンスが良いとのことでした
デジタルの箇所でも北米で大きな契約を得たと発言しています
サプライチェーンの乱れと納期の遅れ、
ロシア制裁による悪影響もあったそうですが
トータルとしてはプラスで終われた、とのことです
世界から見るとロシア以外のエネルギー供給の必要性に追われ
2023年以降も市場の成長が続くと予想されています
つまりSLBの見通しは明るそうです
一方でインフレからの不景気突入
施設投資減少、エネルギー需要低下も十分に考えられるので
ここは注意深く発言を精査した方が良いです
また2022年7月14日に支払われる四半期配当に関しまして
1株当たり$0.175ドルに増加を承認しています
前期は$0.125だっとので確実な増配ですね
株価は上昇
株価はこれを受けて上昇しました。金曜日は阿鼻叫喚の総売られだったのですが
その中で力強く上げた数少ない銘柄でしたね
半年で見ますと、うまく上がっている一方
直近ではレンジで収まっているようにも見えます
ここ一ヶ月はどの銘柄も下がっているので、仕方ないかもしれないです
さらなる利上げで相場は大荒れに
4/22 金曜は久しぶりにマーケットが大きく下がりました
5/3~4のFOMCで0.5%の利上げ、ここは確実として
6月のFOMCで0.75%の利上げが起こるのではないかと話題になっています
0.5%の利上げも相当危ないのですが、さらに前人未到の0.75がくると聞き
市場参加者心理は相当に冷え込んだことになります
背景としてはインフレが全く収まる気配がないことでして
ロシアによるウクライナ侵攻での原油高もあります
利上げで一番ダメージを受けるのはグロース株、赤字企業なので
ナスダックのチャートが一番ひどく、過去の安値にかなり近づいています
$12581.22 を下回ると次の下値が見つからない状態になるのでかなり危険な状態です
FRBも(今までは)この数字は結構注意していたように見えたので
3月くらいには急にハト派(金融緩和っぽい)発言が多くなっていたのですが
インフレをどうにかしろと圧力が高くなっているこのご時世ですと
株価のことを気にせず大きく引き締めを行う可能性もあるので注意です
ここから下に突き抜けていった場合は$12581が上値抵抗線になるでしょう
つまり5月FOMC後の発言で、次は0.25~0.5%の利上げだと発言し
株価は上がるかもしれませんが、$12581がせいぜいの上昇余地ですかね
一方で企業の決算数字を見てみると別に不景気って感じはないかなと
ネットフリックス(NFLX)の決算はとても酷かったですが
それは新型コロナウイルス特需が元に戻っただけですね
今のところ航空系は順調、エネルギーも最上流は順調です
メーカーもまだ大丈夫のところが多い一方
金融系はなかなか伸びていない状態です
これからGAFAMの決算が始まっていきます
Meta, Amazonの決算はまあ(悪いだろうと)放っておいて
Apple, Google, Microsoftなどはかなり注目しておきたいです
今の株価はまだ企業成績は悪くないという安心に裏付けされているので
株価が上がるかに関し決算数字が良いことは必要条件です
決算数字が良いからと言って株価が上がるとは限りませんが
株価が上がる企業は決算数字が良いということですね
特にこの一週間はピリピリしながら株価をみた方が良さそうです