Mongo DB、モンゴDBが2022年度第3四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルは$MDBです
同社はNoSQLという新しい考え方のデータベースを提供しております
提供形態としてはソフトウェアとしてのサーバへのインストールだったり
SaaS(今ここが強い)としての提供です
NoSQLの対義語はSQL、要するにリレーショナルデータベースでして
こちらはMicrosoftのSQL ServerやOracle のOracle DB、MySQLが有名ですね
MongoDBはNoSQLの中ではドキュメント指向のDBでして
自由度の高いドキュメントという形でデータを格納していきます
そのドキュメントに定義はないため
都度異なるデータを高速に書き込める、スキーマレスなDBとなります
大容量でも高速に動くと言われており
例えばネットゲームのログやトランザクションデータによく使われています
一方できっちりしたデータの管理には適さないので
複雑なクエリやデータの正規化が必要な物に関しては
比較的RDBで管理する会社が多いですかね
Uberもログのようなデータの一部をMDBで扱っています
後、分散型アーキテクチャとして優れているといった面があります
アプリが大きくなるにつれて容易に拡張できるということですね
前回の決算内容はこちらでして、ガイダンスが酷かった印象です
決算結果は問題なし
公式発表はこちらから
2022Q3 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | -11¢ | -38¢ | ⭕️ |
売上高 | $226.9M | $205.16M | ⭕️ |
売上高前年同期比(YoY): +50.0%
前年同期比は、第2期が+44%だったので上昇しています
MongoDBの上場は2017年でグロース株の中ではそこそこ歴史がある方です
このYoYは立派だと考えます
売上のほとんどはサブスクによるものですね
内訳は以下です
Subscription $217.9M(YoY+51%)
Services $9.0M(YoY+35%)
とくにAtlas(SaaS)の伸びは継続して素晴らしいものがあります
MongoDB Atlas: 84%YoY
実に今回の売上の58%を稼いでいます
さらにAtlasはAPIを提供するようになり
より開発が容易になったことが言われています
とにかくこのAtlasがMDBの売上を引っ張っている状態です
顧客の数も2000以上増加して31,000以上になり
4年前から10倍とのことでした。堅調な増加ですね
これは、Atlasの新規顧客増加がほとんどということでした
既存の顧客がAtlasに乗り換えるのではなく
新規のお客さんがまず最初に選ぶのがAtlas,といった論調でした
既存だとデータセンターのサーバーにインストールするのが好ましいと考えているお客さんが多いらしいです
ARRは120%を超えており
毎年同じお客さんは課金を続けているということになります
これはサブスクで利益を得ている企業にとっては非常に重要な指数ですね
Conference Callだと、アプリのDBとしてMongoDBを選択する顧客が増えていると発言がありました
個人的にはRDBとNoSQLは共存するものだと思いますので
全くRDBがなくなるといったことではないと考えていますが
営業がしっかりできて大口顧客を増やせているという意味では興味深い話ですね
利益率を見てみますと72%という数字ですが
Atlasの売り上げが全体で増えるため利益率が低くなると発言がありました
、、ここは少し理解できませんが、なんでだろうといった感じです
またこの会社、いつもいつもガイダンス低めに出す企業です
今回のガイダンスはよかったです
EPS: -24 ~ -21¢ VS 予想 -34¢ ⭕️
売上高: $239M ~ $242M VS 予想227.74M ⭕️
通期ガイダンスは引き上がっています
EPS: -74~ -71¢ VS 予想 $-1.13 ⭕️
売上高 :$846.3M ~ $849.3M VS 予想 813.02M ⭕️
うーん、相変わらず赤字がひどいですね
グロース銘柄だから大丈夫だとは言いつつ
いつ黒字になるのか少しわからない銘柄に対する投資は難しいです
株価は急騰
株価は決算を受けて急騰しました
MDBは決算後素直に反応する方の銘柄ですね
11月後半からの金利上昇と
オミクロン株警戒による同時株安でだいぶ下がりましたが
そこから這い上がる様子を見せています
Atlasの伸びと、金利引き締めと
MDBは厳しいGAFAMのパクリ戦略に果敢に立ち向かっている企業ですね
Atlasが伸びる限りMDBもある程度は成長が期待できると考えられます
一方で2022年以降は金利の上昇も予定されており
MDBのようなハイテクグロース株は少し厳しい路線になるのが既定路線です
その中でこのような銘柄をあえて買うか、、を考えなくてはなりません
これに対する自分の答えとしては
どんなに優秀でもあえてグロース銘柄を買う必要はない
といったものです
2022年はグロースの個別株に突っ込むことはほんの一握りにして
どちらかというと伸びてきそうな観光や航空などにも目を向けつつ
できればETFに張っていきたいと考えています
ETFだと例えばIYTとかは面白いかもしれません
本ETFは輸送をテーマにしています
UNP, UPSで合計3割
UBER, DAL, LUVが4%くらいです
あとはFedExなどもあり人やもの運ぶのが中心です
飛行機一択で攻めるならJETSでしょうか
こちらはアメリカ4航空会社が10%ずつで40%
その他ALKやHAなど地方会社で占めています
まだ株価を見ても完全回復には程遠いですね
人々がまた自由に旅行できるようになることを見込んで
どこかで入っていきたいです