アストラ・スペース(ティッカーシンボル:$ASTR)が
2022年度第4四半期決算を3/30に発表していました
同社はロケットの打ち上げを代理で行っている企業です
2021/7/1にSPAC企業のHolicityと合併しNasdaqに上場しました
RocketLabのようなロケット打ち上げ企業です
違いとしては小型ロケットを数多く打ち上げることを目論んで上場してきたテンですね
RocketLabやSpaceXは月にいくような大型なものも開発しています
期待はされていたものの、蓋を開けてみれば打ち上げは失敗
株価も急落といったダメダメ企業です
また、現在まともな収益が出ておらず
大型ロケットの開発に夢中になっている状態ですね
株価もSPAC銘柄の中でも群を抜く悲惨さでして
NASDAQからすでに上場廃止通告書を受け取っている企業です
また、そろそろ上場廃止通告書を受け取ってから180日が経ち
株価は依然$1未満なので上場廃止になると考えらている銘柄でした
前回の決算はこちらで最早コールでもあまり質問すらない状態でした
悲惨な結果
プレゼンはこちらから
相変わらず数字が少なくて判断の土台に上がらない、だめなスライドですね
2022Q4 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | -17¢ | -14¢ | ❌ |
売上高 | $0 | - | ❌ |
売上高は実際にはOther Incomeがいきなり出てきて足されています
これは買収したアポロフュージョンが持っていた契約ですね
本業からの売上はないですが、EPSの計算には入っているためこのような見た目になります
全体的にみますと赤字が加速しているように見えます
3Qでは有価証券含んで150Mの手残りだったのですが
今では後$102.8Mしか残っていません
このペースでいくと半年で破産になります。
Q2(すなわち半年後)からエンジンの売上が出てくるとは言っているものの
ギリギリすぎて素人が見ても不安になります
直近のアップデートがあまりなく
新型ロケット開発に向けて順調だとだけコメントが有りました
引き続き今年中に試験飛行を目指してます
新しい上段エンジンの認定などマイルストーンはクリアしている模様ですが
具体的な情報はあまりなく信憑性に乏しいです
コールでは、NASDAQに対して上場廃止までもう180日待ってくれとお願いを提出したことを述べてました
また延命のため経費削減は続行でして
コンサルタント、ITシステム、その他の管理費などを削減してるとのことです
QAも2,3点しか出なく、もう投資家の興味がなくなっていると思います
決算資料、コールでこんなにも情報がでない企業も珍しいです
株価は沈没が続く
株価は最高値から-98%です
上場廃止を回避するには後半年以内で株価を3倍にする必要がありますが
今年いっぱいまともな売上が出ない中これは無理だと思います
決算後では売られてました
まだこの銘柄持っている人はいないですよね、、?
上場廃止に向けてまっしぐら
宇宙開発バブルの一つとして生まれた企業ですが、もう終わりの企業です
最後はどのようになっていくのかを見届けたいと思います
株の逆分割のようなことをしない限りあと180日で死ぬ企業ですね
SPACブームの成れの果てをしっかり見届けましょう
他のロケット打ち上げ企業ならRocket Labの方が確実に売上を伸ばしています
まだこちらの方が未来はあるかなと思います
ですが、こちらも株価的には非常に厳しい立場になってきています
ストーリー一発、夢で株を買うことの恐ろしさがよくわかりますね
しかも今は銀行が不安定で資金調達が難しい状態にもなっているので
このような新興企業に対しての逆風は続くのかなと思います
現実的な路線で大型、ディフェンシブな株がしばらく流行りそうですね