2023年も4月も後半になりました
日本だとGWが近くなってきてソワソワしている頃でしょうか
いつも通り半月の相場を観察し、今後どうすべきか考えてみようと思います
前回の記事はこちらです。まさかの緩和と株価上昇でしたね
今回も以下のETF動向を伺ってみました
ETFは全体の動向を掴むには最適かと思われます
VTI
VOO
VT
QQQ
ARKK
HDV
SPYD
IWM
結果としては
米国相場は全体としては頭打ち感
原油価格も上昇しHDVのようなディフェンス系が頑張る
一方でハイテク系は厳し目
新興国は好調
仮想通貨は更に好調
国債利回りも上がってきており不穏な空気が流れる
といった感じです
4月に入りまたガラッと空気は変わってきましたね
イケイケドンドンだった3月とは違い現実的な動きをしています
どこかで調整が入るかもしれない、そんな温度を個人的には感じています
VTIは+0.48%
VTIはわずかに上昇しました
全体的には調子が良かったですが、CPIからの寄り天といい
ちょっと不穏な空気が漂い始めてきてます
伸びそうで伸びない、上値が重い展開が続いています
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長期で見ますと、12月サポートラインの$205を再度試している状態です
ここから上に突き抜けられると更に良い状態になりますね
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底値を見ていきますと、下値を高めに更新し続けており非常に良い形かなと思います
この形をHigher Lowといいます。
上昇トレンドは継続ですが今後上値ブレイクができないと弱気になってくるので注意です
VOOは+0.78%
こちらはS&P500です。いつもVTIと同じ動きです
VTIの構成の大半がVOOなので数字としてはほぼVTIと同じです
GAAMで15%くらいですかね
今回はVTIより大きく上昇しました
これはVOOの構成が大型株中心であり
経済的にまともな大型銘柄に資金が集まる傾向が3月から顕著です
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この金融破綻騒動はまた収まっていなく
今後も一部銀行に対して不信は拭えないと考えると、大型銘柄にお金が入る傾向は続くかもしれませんね
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こちらも底値をギリギリ切り上げて行ってます
今買うならVTIよりこちらの方が良いかなと思います
最高値からは-13%ということで、だいぶマシな状態かなと
まあ円換算で考えるとその高値からは-20%くらいですかね
VTは+1.10%
VTは全世界株式を対象としているETFです
日本も一応対象になっていますね
ただ、大半はVTIなので大体はVTIと同じ動きになります
特徴としてはVTIを少しマイルドにした感じ、ですね
上がるのも下がるのも幅が小さいです
今回はVTIよりも大きく上がりました
引き続き米国以外にお金が流れていってますね
金融危機が遠くなってきており
インフレに悩む米国より他の国の方が魅力的になってきていると解釈できます
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こちらも下値抵抗線は頑張って切り上がっている状態して
直近の高値を取り戻している状態です。強気相場は継続ですね
米国一辺倒でなくなるのが今後の主なシナリオと考えると
VTも持っておいて良いかと思います
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QQQは-0.74%
QQQはナスダック100に連動します。ハイテク株メインのETFです
構成銘柄はこちらを参考に、Apple,Microsoft, Amazon, NVDIA, Tesla, Google... で40%くらいです
ただ最近はAAPLとMSFTで25%くらいですね
GAFAMでバランス良かった時代と比べて大分偏ってきてます
上がる時はVTIなどと比べて極端に上がることで知られています
一方で下がる時は大きく下がる銘柄です
このQQQはこの一ヶ月超上昇してましたが
流石に息切れと言うか一服ですね
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長期で見ると-21%です
だいぶチャート的にも良くなってきましたね
ブル相場のようなチャートが継続しています
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直近では米国債利回りが上がっているのが気がかりなので
カンカンの強気はちょっと禁物ですね。どこかでもう少し調整されると思います
ARKKは-3.84%
ARKKは破壊的技術、すなわちイノベーティブなテック企業に投資するETFです
最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
TSLA ZM ROKU EXAS COIN PATH SHOPなどなどです
またハイテク系が割合多くなってますね
上がるときは極端に上がり下がるときは極端に下る
そんな躁鬱のようなETFです
今回は大きく上がる、、ということはなくまさかの下落です
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ARKK自体は全体的なチャートで見ると、あまり面白くなく
下がりきった後のレンジをダラダラしているイメージです
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一応こちらも$40位の底値サポートがあったのですが
それを下に抜いていしまった形でしてあまり状況は良くないですね
今の上昇相場でこのETFが出遅れているのは注目すべき点です
赤字企業で上昇率も低いだと買いは打診しにくいかと
今買うかを考える必要はないETFです
HDVは+2.38%
HDVは大きく上昇しました
本ETFはディフェンシブなものが多く
それ故上昇も下降も幅が小さいのが特徴です
HDVの最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
XOM, CVX, VZ, ABBV, MRK, PFE, PM, MRK,PXDなどです
ちょっと前まではエネルギーが20%くらいでしたが
その比率は13%くらいまで下がってきました
この方がまだ健全かと思います
こちらは今回米国平均よりも大きく上昇しました
主にエネルギー企業が頑張ったからですが
このようにディフェンス系が人気になってきているのは3月では見られなかった現象ですね
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直近一年のチャートは以下です
今年入って下落が続いてましたが漸く上昇といった状態でしょうか
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配当目当てで買っていくならば最低でも$100を切った所が一つの目安と考えています
今は少し高いので買うのもほどほど、、かと
SPYDは-0.11%
SPYDはヨコヨコでした
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SPYDはS&P500のうちの高配当銘柄を上から100個並べたETFです
最近の銘柄はBKR, CVX, NEMなどですね。それより下はあまり有名ではない銘柄です
高配当銘柄なのですが、景気の影響を受けやすいETFです
SPYDはとにかく不景気に弱いので、金融危機だと大きく凹みます
金融不安はだいぶ収まりましたが、いかんせん小型弱小銘柄が多いので
このディフェンス系や大型人気相場ではどうしても弱くなってますね
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SPYDは景気悪化でわかりやすく下がる銘柄でして
そこで拾えれば値上がり益も大きく期待できる銘柄なので
下値で待つのが良いと思っています。$35を切るあたりが狙い目です
IWMは-1.08%
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IWMはラッセル2000に連動する銘柄です。要するに無名小型株の詰め合わせです
下落すると炭鉱のカナリアとして悲観相場が来るのではと言われています
小型株なので上がる時はガンガン上がりますが
下がる時もガンガン下がります。大きく持つのは避けたい銘柄ですね
また赤字企業もそれなりにあるので、不景気に弱いETFです
この銘柄はSPYDと同様に上昇しました
繰り返しですが、大型ディフェンス系が強い相場なので
小型が売られるのも仕方ないかなと思ってます
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底値自体はしっかりしているので、チャート的には悪くはないですが
今これを喜んで買おうとは思えないですね
米国債利回りが不穏な上昇を
米国債10年利回りはまた上昇に転じました
これに対して株価がまだ反応できていないのが気になります
債権か株式どちらかがオカシイといった状態になってますね
今年は2月くらいにも同じようなことがありまして
2月上旬に国債利回りと株価両方上がった後に株価が下がる現象が観察されました
今回はどう動くか注目です
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ガソリン価格は直近で上昇しているのが不気味ですね
景気指数はこのように不景気と好景気を両出ししており
非常に解釈しにくいです
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ドル円は半月のトータルでは特に変化なしですね
120円代近くまで下がっていきましたが、その後元の鞘に戻っていた形です
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ビットコインは大きな上昇継続です
金融緩和が発生したので、刷ったドルが仮想通貨に流入している状態です
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イーサリアムも同様です。面白いですね。
こうなってくるとどこで利食いをするかきちんと考えないといけないです
政府がさらにQTや利上げを継続しそうな時が一つの判断時期になりそうです
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同様にゴールドも上昇です
金はずっと不遇だったので何処かで評価が入ってもおかしくないと思っています
下はGLDMの動きですね。順調です
そろそろ最高値更新ですかね、、
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新興国で注目の国のうちの一つINDAも上昇継続です
インドはずっと割高で取引されてきてるので下落のリスクは結構大きいです
あまり多く買うのは推奨できませんね、、
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インド内需の方はSMINの方が良いともされています
こちらはインドの小型銘柄中心ETFとなります。こちらは+3.8%です
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ポーランド、EPOLは+7.75%です。こちらも大きな上昇ですね。
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最近もはや話題にも上がらなくなったFMも一応見ておきます
iシェアーズ MSCI フロンティア & セレクトEM ETF です
詳しくはこちらを見ればよいのですが、構成はベトナムが2割
ナイジェリア、バーレーン、ペルーが7%ほど
ルーマニア、カザフスタン、、となっていきます
今回は-0.04%です。横横ですね
面白くない展開が続いています。特に買う必要はない理解です
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で、原油が上がっているということでXOMも上昇します
半年で+5.83%ですね。この銘柄は何回息を吹き返すのかと思えるチャートをしてます
XOMもテクニカル的にはまだ強いですね
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調整を意識しながら
この大型株偏重の展開がどこまで続くかが注目ですね
また仮想通貨もそろそろ一服で下落が入りそうです
ゴールドはちょっとずつ積み立てても良いかと思いますが
あくまで防衛資産としてのゴールドでして
ゴールドを売る展開になってしまうのは状況がよろしくないです
4月のCPIは低かったわけですが
これは3月は金融危機で財布の紐が固くなったことが原因の一つです
ただ次のCPIは非常に怖いと思ってます
いま4月の相場が悪くはない状況でして
また景気指標がプラスになってくるシナリオは容易に想像できます
そうなると結果として5月に発表する4月のCPIが高くなる可能性があるということですね
また5月はセルインメイといった格言も意識されるので
相場環境がこのまま一本調子で上昇するとは思っていません
今の原油高、国債利回り上昇から株価に対し調整が入る可能性は高いと思ってます
それを意識しながら株を買っていこうと考えています