12月後半に入りました
相変わらず酷い下げが続いており嫌な気分になりますね
日本時間12/16朝にFOMC発表がありそれにより大きく相場は上げました
大きな出来高があったためオニールの定義でいうFollow Through Day(FTD)ですね
相場はこれにより上昇相場と転換しています
このあともうまく伸びればいいのですが
いつも通り少し市場を観察し、今後どうすべきか考えてみようと思います
前回の確認記事はこちらです
以下のETF動向を伺ってみました
ETFは全体の動向を掴むには最適かと思われます
VTI
VOO
QQQ
ARKK
HDV
SPYD
IWM
結果としては、12/15の上昇で大分マシになったということでしょうか
このFTDをもとにさらなる上昇が数日で出てくると安心感が出てくる状態ですね
注視していく必要がありそうです
ポイントとしては一部の銘柄が多く買われており
その動向を見誤ると今後も手痛い相場になりそうです
ハイテクのQQQやVTI中心は今後少しきついかもしれませんね
VTIは+3.93%
一年を通してずっと安定したパフォーマンスを出してきたVTIです
11月終わりでの崩れは半分ほど取り戻している状態ですね
ただ、まだ十分ではないことはオミクロン株騒動後の下げからよくわかります
チャートを見ますと$240を超えて終えられるかが
一つのポイントになってくるかと思われます
繰り返しですが16,17日の相場でこれを踏み上げて力強く上昇できるか
ここが鍵ですね
VOOは11月終わりを踏み越える
こちらはS&P 500です
VTIと比べて大きく上昇し
12月の上げで過去最高値を更新しました
これがVTIとの大きな違いですね
VOOは米国の大型株中心に組成されています
後述しますが小型株はまだまだ伸びが足りないので
小型株も包含するVTIとの違いがこのように出たという感じですね
ここが2021年の今までの相場との違いでしょうか
今までは小型も多く買われてきたのでVTIも上手く伸びてきましたが
金利の上昇を見据えて、小型は全体的に買いが薄いという感じでしょうか
QQQは12/15の伸びが見事
QQQはナスダック100に連動します。ハイテク株メインのETFです
構成銘柄はGAFAMが4割弱
後はTeslaやNVIDIA, Paypal, Adobeのような大型株が入っています
一方ZoomやCrowdStrikeのようなハイテクグロース株は含まれていません
12月だけの数字を見ますと
成績としてはVOO>VTI>QQQ ですね
ただ12/15の伸びは見事でした
今後QQQがマーケットを牽引する予兆になるのかもしれません
ARKKは絶望
もはやみる影もないARKKです
12/15の上昇も全く物足りないものでした
ARKKは今をときめく新しい技術・あるいは新興企業に投資するETFです
最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
TSLA TDOC U COIN ROKU ZM SPOT SHOP
などなどです。最近は構成比率があまり変わりませんね
11月終わりの下げは金利の上昇の影響を受けたものです
オミクロン株でてんやわんやになっている最中
FRBパウエル議長の発言で、テーパリングを早めるとあり
これにより長期、短期金利が上昇し
滅多売りにあいました
そしてFOMC後もそれは一緒でして
それが故に成績はほとんど伸びなかったということになります
金利上昇は既定路線なので
しばらくはもうこれらは見ない方がいいでしょうね
HDVは大きく回復
HDVはVOOと比べても大きく上昇しました
これはまた面白いですね
ただ、伸びとしてはFTDの結果というわけではなく
その前の伸びに助けられたと言った状態です
HDVは大型オールド銘柄で構成されています
最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
XOM, T, CVX, JNJ, VZ, ABBV, PG
などなどです。これで40%くらいです
オミクロン株騒動で大きく下げましたが
その後の報道などで取り戻しました
オールド銘柄に少し光が見えた状況ですね
SPYDも強く上昇
弱小高配当銘柄を集めたSPYDです
こちらもHDV以上に伸びました
ただこちらもHDV同様にFTDでの伸びはごくわずかです
高金利になると下がりやすい小型銘柄が多いので良く分かる話ではありますね
今後の伸びを考えると少し物足りないのかもしれません
IWMは大きな下げの影響を受けたまま
IWMは伸びがまだまだ小さかったです
IWMはラッセル2000に連動するETFです
ラッセル2000は米国市場の時価総額約10%,
時価総額の上位1000~3000位が集まっているものです
要するに小型銘柄詰め合わせですね
12/15だけの伸びは非常に見事でした
ただ、それまでの下げがあまりにも大きすぎて
全体ではマイナスが大きいですね
相場は明日明後日に命運を
米国債10年利回りはやや上昇ですね
FOMC結果は少し上向きの影響でしたが
オミクロン株による影響のせいでどっち行ってもおかしくない状態です
ドル円はジリジリ上がって114円台です
12月前半と比べて少し見通しは良くなった模様です
ビットコインは引き続き大きな下落です
仮想通貨界隈はあまり良いニュースがないですね
イーサリアムも下落が続いていますね
このような新型コロナウイルス騒動と金利上昇のタブルパンチだと
なかなか上がるのは厳しそうです
12/15の上昇はBTCと比べてはるかに大きいです
これが連続で続けば良いのですが
12/15のFTDの上昇を見ますと少し手掛かりが見つけられるかもしれません
15日のパウエル議長の発言後の伸びを考えると
IWM>QQQ>VTI>VOO といった感じですね
仮想通貨は
ETH>>BTCです
今後もこの伸びが継続されるかもしれませんし
金利上昇を見込んで小型の伸びは引き続き抑えられるかもしれません
いずれにせよVTIが圧倒的な時代は終わったようにも感じます
ここ数日の動きをみて、今後選別される銘柄を注意深く見ないといけないですね
小型含めて上手く上昇していってくれれば良いのですが、果たして