2022/5/27 ダウ平均株価の終値は前日比$575高の$33212で終わりました
なんとここ9週間連続で週の終値が前週の終値より低い異常事態だったのですが
ようやくここでその不名誉な記録に終わりを告げました
9週間連続下落は1932年以来とのことです
ほぼ二ヶ月ですからね、年の1/6下げ続けていたことになります。衝撃です
その間ダウ平均株価は以下の通り-11%くらいになっています
2ヶ月で-10%くらい指数が落ちるのは大きな衝撃ですよね
個別銘柄ならまだしも、指数がこれほど大きく落ちるところに今年の投資の難しさが知られます
またダウ平均株価は今年の1月に天井をつけて-15%を経験しています
今週の上げにより-9%まで回復してきました
出来高は多少少なかったものの、フォロースルーデイの確認がされました
ただ出来高はあまり多くなかったので、今後出来高がどう増えるか注目です
ちなみに他の指数を見てみるとダウ平均工業株価指数のダメージの小ささがわかります
ナスダック指数は以下のように-30%近い暴落と呼べる状態でしたからね
ナスダック総合指数は新興企業が多く、赤字が続いている企業も多々あります
利上げが本格的に進んできて、それらの企業の価値がどんどん減ってきているということになります
このように終わらない売りに一回終わりがきた理由として
あまり大きなものはないのですが
一つとして米PCE(個人消費支出)が
前年比6.3%上昇に伸び縮小といったニュースがありました
前月は6.6%だったためインフレが少しずつ収まってきている可能性が考えられます
また直近ですとFOMC議事録の中で
・6、7月0.5%の連続利上げ
・9月会合での利上げ幅が0.25%に戻るのか、0.5%の大幅利上げを継続するか未定
との内容が公表されており
0.75%の強烈な利上げはないこと(0.5も強烈ですが)
9月で利上げ幅が少なくなる可能性があること
を好感して株価が上昇したと見られています
逆に言うと0.75%の利上げや
9月での0.5%利上げは株式市場はまだ織り込んでいないと思われるので
もしインフレがまだ止まることを知らないデータが出てきて
利上げもやむなしといった状態になってきたらもう一段階売られそうな状態です
また消費は基本的に衰えていないと言うのが基本路線でして
とくに原油系消費・売上は絶好調です
以下は全米ガソリン価格ですが、これも最高値を更新している状態が続くなら
原油に関する悪材料で株価が崩れることも少ないと考えます
米国10年国債利回りは3%をつけた後徐々に下がってきています
良い状態ですね。国債が少しずつ買われている=株式から資金が抜けていることがわかります
インフレに注目すると、まだインフレが収まってきているとは言えない点が一つ
ある意味不景気に突っ込ませれば強制的に終わるとも言える点が一つ
あり、5月の消費者物価指数も非常に注目されることになりそうです
FRBの発言やインフレや物価に関するデータや発言は要注意しといた方が良いですね
もしこの我々の期待を裏切るような数字が出た瞬間
大きな利上げ、タカ派コメントが出て市場は慌てることになりそうです
今があまり楽観視しすぎず、データを見ながら買い増しができる状態か判断していきたいと考えています
下落局面なのは変わらず、強気には絶対なれませんからね