2021年の第2四半期は多くの宇宙銘柄がSPAC上場を完了しました
概ね、空箱時の$10以上の成績を残しており順調な滑り出しをしているように見えます
$10で買っていた人にとっては大きく儲けが出ている状態ですね。ありがたい限りです
九月に入り全体的に株価が揺れる時期ではあるので
改めて株価を眺めてみて現状を確認できたらと思います
Astra Space ($ASTR)
小型ロケット打ち上げを主に担っている企業です
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宣伝が上手な会社なのと、CEOであるChris Kempが元NASAのエリートだったこともあり
一時期は結構噂になった会社です
DeSpac時と8月の打ち上げ時には株価が上がったのですが
その後打ち上げ失敗により大きく下落となっています
この会社はまだ実績がないため
まずはしっかりロケットを宇宙に届けられるようになってから、ですね
しばらくは苦しそうな銘柄です。今入るべきではないかなと
Rocket Lab USA
小型〜大型ロケット打ち上げを担っている企業です
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SpaceXに次いで実績を持っています
米国に上場していますが、ニュージーランドにも打ち上げ場所と事務所を持っています
こちらはAstraが失敗した打ち上げミッションも成功しており
ロケット打ち上げの実績は多く持っている企業です
元々普通上場を考えていた企業ですが
大型ロケット開発のためにSPAC上場して資金を集めたところもあり
Astraと比較して、まだ技術的にも財務的にもしっかりしている企業である認識です
株価は上下激しかったAstraと比べてはるかに安定して上昇しています
Astraと比べて持っている機関投資家も多く
(他のSPAC銘柄と比べて)安心して持っていられる銘柄です
まだ株価は上昇基調ですがこの後下がる展開も十分に考えられます
その際、基準点である$10を割るようなことがあるのかが注目ですね
Spire Global Inc.($SPIR)
衛星による地球モニタリングを提供している会社です
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主に民間向けの衛星画像データ・分析の提供ですね
データは欲しい人全てが使えるようになるべきといった理念を持っています
今現在かなり多くの衛星を運用しており、既に売り上げを大きく保っています
契約はサブスクリプション方式なので、お金を稼ぐモデルもしっかりしています
打ち上げはRocketLabがやっています
チャート的には、9月に入り最高値を試しに行く展開となっています
今後$12を超えられるかが見ものです
Blacksky Technology Inc.($BKSY)
衛星による地球モニタリングを提供しています
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こちらは主に政府などの機関向けです
Spireと対照的に機密データを確実に届けることを行っています
Spireほどまだ衛星を打ち上げてはいませんが、2021年には9機を追加で打ち上げる予定です
チャートは、こちらは新高値更新中です
どこまで高値をつけられるかが注目です
Redwire Corp.
宇宙関連の企業に対して部品提供やペイロード統合サービスなど提供している会社です
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ロケット打ち上げや衛星モニタリングが金を掘る企業ならば
こちらはそのためのツルハシを提供している企業です
典型的なBtoBの企業ですね
一度大きく上がった後、底をつけて上昇転換ですね
こちらはまだ決算も出ていない企業なので
しばらくはじっくりと観察してみる必要がありそうです
総じて好発進
宇宙SPACは今のところ好発進となりました
$10を概ね超えているため、プラスでの取引が続いています
今年は宇宙1年といった時点かなと感じます
今から5年後、これらの企業が生き残っているのかどうかはわかりませんが
仮に生き残りこれらの分野での1st Tierとなるのならば
株価は何倍にもなっていることが予想されます
一方でとっくに倒産している可能性も高いと思いますので
大きく振り込むのはほどほどにして、リスクを取り過ぎないようにしたいですね
例えばAstraとかストーリーはすごく魅力的なのですが
まだ、稼ぐ実績は全く見えてこないためそう言った企業に大きくかけることはしてはいけないかなとつくづく感じています