先日SPYD(高配当ETF)が増配を発表していました
去年の同時期に比べると150%増加ですね。見事です
結果としましてSPYDをコロナショック時の暴落時に買い増しした方はハッピーな方が多いのではないかと思います
このような高配当銘柄ですが、個人的な考え方は以下です
1. 高配当銘柄は、給与収入がある時点では積極的に所持しない
2. 所持するものはSPYD, HDVなどの高配当ETFのみ
3. 暴落時にのみ買い増しを行い定期的な買い付けは行わない
少し細かく見ていきます
1. 給与収入がある時点では積極的に所持しない
一般的に配当=インカムゲインを取得していく手法はキャピタルゲインを取得していく手法より稼げないと言われております。
つまりVTIなどの指数系を持っておいて、それが値上がりした後に売却したほうが得ということですね
私もそれには基本的に同意します
ただ、キャピタルゲインを得ていく際には
持っているものの売却を行う必要があります。
すなわち、(もう一度買わない限り)帰ってこない権利をキャッシュに変えているんですよね
よく4%ルール(毎年4%取り崩していく)を行えばいいと言われておりますが
自分の資産が目減りしていくことは見ていてあまり気持ちの良いものではありません
一方で高配当銘柄は持っている限り一生キャッシュを得ることができます。永遠の権利になるということです
FIREなどを考えると給与以外のキャッシュが必要なため高配当銘柄を持っていく必要も出てくると思いますが
今サラリーマンをやっていて給与所得がある状態では
上記のメリット=キャッシュが定期的に手に入る よりも
デメリット = VTIなどの市場平均に敗北する
の方が大きいと考えています
そのため、あまり積極的に持とうとは考えておりません
2. SPYD, HDVなどの高配当ETFのみ所持
高配当銘柄は生涯保持していくものと考えます
そうなると、配当が出なくなってしまったり
株の価値がなくなってしまう = 会社がなくなってしまう
といったリスクと常に隣り合わせになります
この時代、5年会社が持てば優秀と言われている時代です
10年後20年ごその会社がまだ存在している保証なんてどこにもないのです
高配当の個別銘柄と言いますと
$XOM $BP のような石油メジャー
$MO $BT のようなタバコ
$T のような電話
などありますが、これらの会社が20年30年後も同じ様に価値を出し続けられるかは誰もわかりません
一方でETFは(運用している会社が潰れない限り)生き残ります
さらに大型のETFを運用している会社、バンガードやブラックロックはもはや潰れることを許されない企業です
これらが潰れたら膨大な数の人々や会社に影響が出るため、政府の救済が入ります
そのため持っている時の安心感はETFのほうが圧倒的に大きいです
3. 暴落時にのみ買い増しを行う
高配当銘柄は定期的買い付けを行ってはいけません
高配当銘柄は株価が上がり辛い性質があります
定期的に買い付けを行っていると含み損を抱えながら配当をもらい続けることになりかねません。そうなると本末転倒になります
配当がもらえる権利落ち日は年に4回なので、配当確定日より前に保持できていれば十分です
世の流れを見ていますと暴落する様な時期が年に数回あります
暴落した時に仕込んでおいて
その後の株価の上昇、及び増配を望むことが正しい考え方のように思えます
VTIなどは基本的に右上がりなので、定期的に買い付け +暴落時に買い増し
の戦略が良いのではと考えます
これらを考えてみると、やはり基本収入があるうちは高配当株をそこまで買い集めなくて良いかなといった結論に達します
まずはVTIなどでしっかりと積み重ねていき、家のキャッシュフローが苦しくなる様な事態になったら高配当株の手助けも借りようかなと思います