サラリーマンのコスパの良い年収がたまに話題になります
このような主張としては
サラリーマンの所得税は累進課税でして
年収が上がるとそれらが高くなる(手取りが増えない)一方で
仕事の責任などが増えてくるため
合わないといったものでしょうか
また所得税以外にも
児童手当の廃止
高額療養費制度の負担増加
配偶者特別控除の撤廃
基礎控除の撤廃(これは年収数千万の話ですが)
などがあり
稼げば稼ぐほど税金が高くなるくせに
国からの支援のようなものはどんどん減っていくという不条理さが話題です
投資界隈やポイ活界隈ですと常に最適化を考える界隈ですので
税金取られすぎに対するアンチテーゼとして
コスパの良い年収が焦点となります
ほどほど稼ぎながら
会社での立場も高くなく
労働時間も高くなく
税金も取られすぎず
国からの支援も受け取れる
そのようなゾーンをコスパの良い年収と呼びます
大体600万円くらい、と言われていますね
なのでこれより年収を増やさないことを目指す方針の記事やYouTube
あるいはそういった人の主張をたまに見ます
当然、個人的には反対でして
年収をわざわざ600万円で止めて良いことは何もないと思っています
主な理由としましては以下でして
1. 使える金額は年収が高い方が当然大きい
2. 将来的にコスパが良いレンジが変わらない保証がない
などでしょうか
1. 使える金額は年収が高い方が当然大きい
当然年収としては600万円より800万円が高いわけで
手に入る金額も後者の方が高くなります
取られる税金も後者の方が高いのですが
それでも使える金額は800万円の方が多いです
ので純粋に貯蓄を増やしたい、買う株を増やしたいなどを考える場合には
年収を増やせるなら増やしたほうが当然良いことになります
あえて手取りを減らしにいくことはないといったことですね
2. そのレンジが変わらない保証はない
このような最適化の話として良くある問題としては
今の最適な状態、しか考えられないということです
その状態が来年以降も同じであるという保証はどこにもないんですよね
頑張って調整してコスパがよいギリギリのレンジを保っても
来年以降はさらに年収を下げないと同じような税収にならない、のような事態になる可能性があります
とくに日本は少子高齢化、社会保険料爆増間違いなしの国でして
一番税収取られても文句を言わないサラリーマンから今後もとり続けることは既定路線です
そして今後も増税の一環としてサラリーマンの高年収ゾーン(600万円以上)を狙い撃ちされるのは間違い無いです
これはもうサラリーマンをやっているうちは逃れられない宿命と考えた方がよさそうです
このようなことから
サラリーマンのうちは、いっぱい稼いで給料を上げていくことがベストでは無いかと考えます
ここで給料を調整してコスパの良さを考える時間があるなら
他に収入源を増やす方を考えて行った方が良いかなと思います
サラリーマンでの年収の高さは正義でして
下げることは簡単でも上げるのは難しい代物です
多少コスパが悪くなろうと稼げるだけ稼いでおく方が良いのではないでしょうか